表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したらゾンビになっていた。  作者: 瀬田川 廡輪
11/24

第九章〜脱出

流れてしまいましたが 乾かせていただきます。どこまで行けるか分かりません。かけるだけ 書きます。

──おう!やっちまえ!

人々の口々からそんな声が漏れていた。3人の塊が、俺の進路を塞ぐように立ちはだかった。そいつらの手には、鎌のようなものがそれぞれ握られていた。

気がつくと三人の男たちが、それそれ手にした釜をそれを握っていた手を中心に円運動させ始めたのだ。

「ちっ!鎖鎌か!」

俺には、生前の記憶が残っていたので、鎖鎌の存在も知っているのだ。

釜が三つ、俺の目の前で回転していた。

鎌が急所を(えぐ)れば、いくらモンスターとなった。俺でも命はないかもしれなかった。

「くそっ!人間どもめ!」

ここに来てまた、人間に惨殺されるなど、あってはならないことに思えた。

俺は生きなければならない。そう信じていた。

神よ──。

神など信じていなかったこの俺が、神に頼るしかないとでもいうのか?

悔しさが(よみがえ)った。

また死ぬなんて嫌だ。生きてやるのだ!死んでなるものか!

そう叫びながら後方にジャンプした。動体視力のあまり良くない俺には、回転運動する鎖鎌は、オレを惑わす不気味に光る円にしか見えなかった。

最後のスペースを確認した。まだ後退するスペースはあるようだった。

三人がどうじに、鎌から手を離した。

その刹那、俺は再び後ろに跳んだ。

釜の先端が、俺が今さっきまで居た地面の土に突き刺さった。

「今だ!えいっ」

それはチャンスであった。俺は今度は前進し、鎖鎌の柄を掴んだ。

釜を引っ張り、奴らから奪おうとしたのだ。

二人の男がうわっ、と叫びながら地面を転がった。

俺はその二人に向けて、それぞれ鎌を放った。

ぐげっ

断末魔の声を聞いた。ふたりが、血を噴き出しながら倒れた。

残るは一人か!俺は、早くこの戦いから逃れて、人を食いたくて仕方がなかった。


お読みになっていただきまして誠にありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ