表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したらゾンビになっていた。  作者: 瀬田川 廡輪
10/24

第八章〜チャンス

書かせていただきました。よろしくお願い申し上げます。

先ほど注射で打たれた薬剤は、どうやら単なる睡眠薬だったようだ。転生する前、俺も人間時代にお世話になったことはある。その時の効果効能と同じ感じがしたからわかるのだった。

眠気は最初、残っていたが、薬剤の成分が分解されるに従って、それは薄れていった。 

俺は次第に覚醒していった。耳を研ぎ澄ませた。奴らの言動の一つ一つにチャンスを見つける鍵が隠されているように思えた。

時間がなかった。

かれこれ50分は経っただろうか?人間どものなかに動きがあった。

低い声が聞こえた。

──おい。もうそろそろ時間やろ?待ちに待った飯の時間じゃねえか?

それを聞いてて、奴らざわついた。浮き足立っているようにも思える。

「おう。もう腹減って死んでしまいそうだぜえ」

「そうだ、食うべくうべ」

奴らに油断が生じているに違いなかった。全ての人間の声が、俺の位置から遠ざかっているように思えた。

「今日の飯はなんだがや?」

声には笑みも混じっている

画面を硬く閉じていたが、確信した。

人間どもは、任務を忘れて油断している。食事に気を取られている。

これはチャンスかもしれない。これはチャンスだった。待ちに待った。

俺は、腕と足に渾身(こんしん)の力をこめた。俺を縛り付けていたロープがギシと音を立てた。俺は一気にそれを引き千切った。

思った通り、俺が目を開けた時には人間は誰一人として俺に注意を払っていなかった。人間とはバカなものだと思う。こんなに 呆気なく勝負は決まるものなのか?

拍子抜けしながら攻撃態勢に入った。最初に目についた男の後頭部を拳で思い切り殴った。そいつは声を出す暇もなく白目を剥いて崩れ落ちていった。背後についた 次の男の首筋にトゥキックを食込ませた。そいつは、うぐと、くぐもったような声を発しながら卒倒した。

その時には 人間どもの全体像を確認できていた。男ばかり 7人。どいたも屈強な体をしている。戦闘服に身を包んでいるわけではない。この地方のものだろう、民族衣装的な衣服を着けている。手には(おの)やナイフなど、簡易的な武器を手にしていた。飛び道具はどこかに置いてきたようだ。それは、幸いだった。

その頃に会うかのお友達も俺の奇襲に気づいて、みんな俺に向けて攻撃態勢を取っていた。

残り4人となった。それでも油断はならない数だ。俺は横に2m 跳んだ。

「くそっ!こうなったからには、やっちまえ」

誰かが叫んだ。

お読みになっていますていただきまして誠にありがとうございました。まだまだ書きます。よろしくです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ