第三話 Siren of Misfortune
現実が忙しすぎて忘れてた。ごめん!!
勉強と両立できるよう頑張ります!
「「いただきます。」」
どうもみなさんこんにちは。神宮南翔です。
この鳥丸さんの家に居候し始めてから大体3ヶ月が経ちました。ありがとうございます(?)。現在私は主婦(笑)として毎日家事を頑張っています。この街に来て取り調べを受けたのも、まるで昨日のことのようです。本当に行く宛もない自分を居候させてくれた鳥丸さんには感謝してもしきれないです。ガチ恩師。
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3ヶ月も経つとこの街について色々な事を知る事になる。
重要なことを抜粋して話そう。
まず自分のことから。
どうやら俺は彷徨い人という過去から未来へ飛んできた時間旅行者らしい。そういう名前がつくぐらいだから、多分俺以外にもきっと彷徨い人はいるのだろう。俺と同じ時代の人とかもいたりしてな。もしかしたら江戸時代とか飛鳥から飛ばされた人もいるかもしれない!いつかはきっと会って話をしてみたいなと思う。
次はこの街について。
この場所、中央京都は、昔噂で聞いたような東京の様な街だ。だが広さは昔、地理の授業で使っていた地図帳の地図で見た東京とは違い、大体長野県(13,580km2)ぐらいあるらしい。かなり広い。めっちゃ他の県を吸収してるな。しかも中央京都全土が開拓されていて、本当にThe-都会って感じだ。なのに最近はここ周辺で失踪事件が多発しているらしい。そこそここういう話を聞くし、意外と中央京都、治安悪いのかな?
色々なことをこの生活の中で知ったけれど、それでもまだまだわからない事はたくさんある。けど、まだまだ知らない事はこれからの生活を通して沢山知っていこうと思う。
「そういえば今日の夜、南翔に会って欲しい人がいるんだよね。家まで来るけど上げても大丈夫?」
え、意外すぎる。なぜ意外であると思ったのかというと、俺は正直この街に来たばかりでマンションの住民ぐらいしか知り合いはいない。マンションの住民ぐらいしか知り合いがいないため、あまり俺のことを知っている人は少ない。だからこそあまり知ることのない、俺に会いたい人がいると聞いて意外だと思ったのだ。俺に会いたいなんて珍しい。一体どんな人なんだ?結構気になるな。
「急に?まぁ大丈夫だけど。俺に会いたいなんて、その人どんな人なの?」
「まぁそれは会ってからのお楽しみってことにして、、、ご馳走様でした。じゃあ行ってきます。」
いつも思うけどご飯食べるの早すぎだろ!!絶対噛んでないって!聞きたい話もあったのに、、、
「教えてくれたっていいのに、、、行ってらっしゃーい」
それにしても焦らすな〜?まるで芸を教えられる犬にでもなった気分だ。知り合いもあまりいない俺に会いたい人なんて絶対気にならないわけがないだろ!!、、、まぁ夜になればどういう人なのかも分かることだからそのことは後のお楽しみか!!
そして俺は仕事に行く鳥丸さんを見送り、まだ食べ切っていないご飯を口へ運んだ。
さて、俺も「ご馳走様でした」っと。
もうこんな時間か〜今日って水曜日だったよな。
、、、やべ、すっかりゴミ捨てに行くのを忘れていた。
水曜日は燃えないごみの日!ちなみに火曜と木曜が燃えるゴミの日です。そこは今も昔も変わらないね!てことで俺は、水曜日の燃えないゴミを捨てるために家の玄関を開き、外へ出た。
外へ出て、ゴミ捨て場へと向かおうとすると、後ろから俺を呼ぶ声が聞こえてきた。
「おはようございます!神宮さん!」
「あーおはようございます。新橋さん。」
誰かと思えば。
説明しよう!この人は、新橋莉子さん。隣の部屋に住んでいる心優しい女性の方だ。外見として髪型はポニーテール、髪色、眼の色は共に紫で、端から見たら普通に美しい。性格は優しく、同じマンションの中でもかなりの人気を誇っている。てかずっと疑問に思っているんだけど、この街髪とか眼の色が違う人が多いんだよな。昔はカラコンとか髪染めしてる人が多いのかと思ってたけど地毛らしいし。どういうことなんだろうな〜そのうち分かるかな?
「今日、朝はいい天気ですけど、夜は雨が降るらしいので夜の間は雨に当たらないように家にいた方がいいらしいですよ!」
「マジですか?ありがとうございます!」
ガチでこの人いい人なんだよな〜
けど傘を持って行った方が良いじゃなくて雨に当たらないように家にいた方がいい、なんだ。ワードセンスが珍しい人だな。
そうこう話に花を咲かせていると、気付いたらゴミ捨て場に着いていた。
「ここでお別れですね!それじゃあ神宮さん、今日のあなたに幸運が訪れますように。じゃあ!」
「そちらこそ幸運が訪れるように頑張ってくださいねー」
俺はゴミが溜まりに溜まったゴミ捨て場にゴミを捨てて、そこで新橋さんと別れて家へ帰った。
さてと、今日の朝やるべき事は終わったし今日やるべき家事も早めに済ませて、あとはゆっくりするか〜
そうして俺は、鳥丸さんが帰ってくる夜になるまで精一杯家事に励んだ。
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「ただいま〜」
「おかえり〜」
ガチャリと玄関の扉が開き、鳥丸さんが家に帰ってきた。だが何か違和感を感じる気がする。なんだろう?ああそうだった!今日会いにくると言っていた人の影が見受けられないからだ。きっと同じ職場から帰ってくると思ったんだけどなぁ。
「あれ?今日来るって言ってた人はどしたの?同じ職場から来るんじゃないんだ。」
「ああ、彼は刑事ではないからね。もう少ししたら来るんじゃないかな?」
マジかよ。同じ職場の人じゃないのかよ?じゃあ本当に俺に会いたいっていう人はどういう人なんだ?ますます気になってくるぞこれは。
「そうそう、どうせ話はそこそこ長くなるだろうしなんかジュースでも買ってきなよ。」
「え、、、、、、本当に、、、、、、?いいの?」
俺は耳を疑った。普通は耳を疑うようなことではないのかもしれない。ただのジュースを買って貰うだけだからな。なぜ耳を疑ったのかという理由を説明しよう。なぜなら正直ぶっちゃけると、家の家計は火の車だからだ!無駄なものはあまり買う事ができない。無駄なものを買う時は鳥丸さんに報告を入れたいといけないほどだ(言っても中々許可は得られないんだけどね。たまには買ってくれてもいいのに、、、)。だからこそ無駄な物を買っていいと言われ耳を疑ったのだ。だから普通に激アツ展開です。
「いいよ、彼がもう来ちゃうかもしれないから早く買ってきな?」
「やった!じゃあ〜早速行ってきます♪」
マジか、、、!やったぜー!今日はいい事あるな〜新橋さん朝俺の幸運を祈ってくれてありがとう!今夜はご馳走だ!
俺はそう気持ちを高ぶらせ、浮き足だって近くのコンビニへと足を運ばせた。
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「どれも本当に捨て難い、、、」
どのジュースにしようか。
そう悩み始めてからもう既に30分ぐらい経ってしまった。さっき早く帰ってこいと言われていたのに、、、ちょっと悩みすぎか。このジュースもいい、あのジュースもいい。あぁもう一生決まらない!!!助けて!!
このNeoガビルスProというジュースは甘酸っぱい味がとても魅力的。だがコノ・クーラ・スズシは炭酸が刺激的で味がとてもよい。
どちらも超人気商品でとてもおいしい。
あーもうどれにしようか、、、俺は昔から悩み癖がある。そこが難点だ。悩みさえしなければすぐに家に帰れるのに、、、
、、、、、、、、、それにしてもさっきからずっと消防車のサイレンの音が聞こえる。結局新橋さんが言っていたように雨は降らなかった(多分天気予報が外れたのかな?)。だからサイレンの音が耳に響いているのか?何か嫌な予感がする。
なにかとてつもない不安が、、、
、、、、、、、、、、、、、
まあいっか!気のせいだろ!
俺はそんな嫌な予感を忘れジュース選びに専念した。
だが彼はこの時気づく由もなかった。この消防車がどこへ向かっているのか。また、なぜ雨が降っていないのかを。
「は?」
ジュースを買い、マンションの前まで戻った俺は、衝撃的な物を目にした。夜の筈であるのに、不自然なほどに目の前が明るい。赤、白、橙、様々な色が目の前で渦巻いている。
それは炎だった。
俺の瞳にはただ燃えているマンションの姿が映っていた。
どういうことだ?なぜ燃えている?何が起こっているんだ?
、、、理解した。
ここが燃えていたから、、、この炎を消すためにさっきから消防車のサイレンの音が聞こえていたんだ、、、
そうだ、鳥丸さんはもう避難できているのか?
俺は更に最悪な事に気づいた。いや、気づいてしまった。
「鳥丸さんの姿が見えない、、、まさか!?、、、まだマンションの中に取り残されている、、、!」
最後まで閲覧ありがとうございました。
あとがき
次回ぐらいであらすじの内容書き切れるといいなー。ワンチャン二話ぐらいまだかかるかも?
長いと思いますが、今後とも付き合っていただけるとありがたいです!
多分不定期投稿になると思う。(作者のやる気と高校の毎日の課題がえぐい。)
小ネタ
結局彼が選んだジュースはNeoガビルスProらしいですよ