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第70話 ユーカの誕生日前夜

ミカエルとデートをしてプロポーズしたトーマ。

無事ミカエルとも夫婦になったのも束の間…

「明後日ユーカの誕生日じゃん!!」

「え?誕生日?奥さんの誕生日忘れてたんですか?」


「いやなんかバタバタしてたっていう言い訳をさせて頂いて、とりあえずプレゼントを買うので天使の国に連れてってくれ…」

帰りもゆっくりラクダで帰ろうと思っていたがそんな時間は無い!


「まあ確かに天使の国なら何かありそうですね。トーマさんの奥さんなら私も家族ですし一肌脱ぎましょう!」


申し訳ない…しかし急がないと間に合わないかも…

僕達はラクダを王都まで帰らせてミカエルに捕まり天使の国に到着した。


「やっぱ早いな…」


「まあそうですね、種族の中で一番早いかもしれません。宝石店ならあっちですよ、良いものあれば良いですけど。」


僕達は天使の国の宝石店に到着した。

「なんかすごい量だな…なんでこんなにあんの?」

壁一面に宝石が飾ってあり、ネックレスや指輪も所狭しと並んでいる。


「まあ自慢したいんで」

天使族は暇を持て余し地上の人間を連れて来てはおもてなしという名の自慢をしまくる結構残念な種族だ。


「いやまあ良いけど、ブレスレットとか良いかなって思って。指輪は結婚指輪を送るし、ミカエルにはネックレスだったから同じだとなんか変な感じだろ?」


「結婚指輪…結婚かぁ…楽しみにしておきます!ブレスレットならこっちですね!」


何百種類あんだよこれ、この中から選ぶって結構…

いや、完全にあれだ、あの緑色の宝石が付いたブレスレット。あれしかない。


「ミカエル、あの緑色の宝石のブレスレットって良くない?」


「トーマさん…なんでいつも高いのばっかり選ぶんですか…この町は基本安めですけど、あれ、フォレストライトですよ、しかも結構なサイズ」


なに?フォレストライト?そんなにレアなの?


「フォレストライトは森の中に世界樹が生まれるタイミングで一つだけ生成される宝石です。これの値段8億ですよ?多分地上なら値段付きません」


「え?8億?まあいいや、気に入ったしこれにしよう。」


「トーマさん…お金って無限じゃ無いんですよ?」


「最悪ポメヤから貰うよ、あいつ4000億持ってるし」

ミカエルはもう何も言わなかった…


「ユーカさんの誕生日なら私も行きます!プレゼント用意するので王都で王城にいて下さい!すぐとってきます!」


とってくる?なんか神秘的なお花とか?

じゃあ宜しくと王城に送ってもらい、自室に久しぶりに帰った。


「やや、久しぶりですな、どこ行ってたんですぞ?」

ポメヤじゃん、なんか久しぶりだな本当。


「いやミカエルとちょっとな、ミカエルと夫婦になったんだ。」


「まあ近い将来そうなる気はしてたですぞ、それで?プレゼント買ったの?お前さん」

なに?ポメヤは覚えてたの?スキがありそうで無いよなコイツ。


「まあ買ったよ、もうすぐミカエルが来るから一緒に行こうか」


「良かったですぞ、どっかのボケカスがラクダ乗って行ったせいで足が無かったからな」

いやごめんじゃん…


しばらくしてミカエルが到着し、僕達はフェアリーの国に恐ろしい早さで到着した。


なんか最近ちょくちょく来るなぁこの国。

入国すると生誕祭前日の盛り上がりを見せていた。


「あの、フェアリーって本当に露出多くて可愛い子ばっかりですよね、トーマさんはどう思いますか?」


どう思うか?イイと思うよ?口には出さないけど。


「でもまぁ、隠れたものの方が好奇心が刺激されるというか、僕はミニスカートが好きだね!」


「トーマは結構オープンなアレなので気にしない方がいいですぞ。」

ミカエルはミニスカートをヒラヒラさせて上機嫌だ。


そのまま王宮に行き、いつもの執務室に入っていく。

「おーい、ユーカー来たぞー」


「逆に来なかったら怒るわよ…いらっしゃい、あら、ミカエルも一緒にお祝いに来てくれたの?」


「ユーカさん、お誕生日おめでとうございます!まあ明日ですけど。あと…私もトーマさんと…結婚します!」

ミカエルの告白、まあユーカもこうなると思っていただろう。動揺もせず、嬉しそうにしている。


「じゃあ私達は家族ね、宜しくミカエル。トーマの順番は後で相談しましょう」

僕の順番?ちょっとそれ僕も混ぜて貰えるんだろうね?


「そうですね!でもエリクサーも私の回復魔法もあるので結構大丈夫だと思いますよ。あと髪型変わりましたね?すごく可愛いです。」

髪型イイよね!僕が選んだの!あと回復しながらやるのそんなに当たり前なの?


「ふふ、私も気に入ってるの、この髪型。

とりあえずごめんね、ちょっと準備とかあって忙しいのよ、ちょっと休んでて。」


「僕はニーアちゃんと爺さんのところ行ってきますぞ。じゃあねー」


ポツンと取り残された僕とミカエル。

でも行くところ…あ、


「ミカエルもたまに髪型変えてみる?ここの床屋結構すごいよ?」


「でも私癖っ毛なので…この髪型以外出来ないんですよ、安定のこの髪型っていうか」

ミカエルのウェーブかかった髪の毛オシャレだけどな…たまには気分転換に良いかもしれないよ?


「この国の床屋さんはすごいわよ、行ってみたらいいわ」

仕事を忙しくこなすユーカの勧めもあり、僕達は床屋に足を運んだ。


「あら、トーマさん、なんか最近ちょくちょく来るわね、今日は天使さんとご一緒?綺麗な人ねぇ…トーマさんも隅におけないわね」


とりあえず僕は隅におけないんだな、みんな言うけど。


「あの…私この癖っ毛なんですけど、実はツルツルのストレートとかに憧れてたり…」

そうなの?まあ色々あるよね。


「大丈夫よ、私に任せておけばなんとでもなりますからね。」

すごい自信だな。まあなんとかなるならして貰っても良いんじゃない?


宜しくお願いします!と笑顔で椅子に座るミカエル、僕は近くに座って様子を見ていたんだが…


え?そんなに簡単にストレートになるの?ヤバい薬液とかじゃないの?

30分もしないうちにミカエルはサラッサラのストレートになったのだった。


「え?何これ!すごい!見てくださいトーマさん!サラッサラですよ!直毛ですよ!」


「いや本当にすごいな…」

ストレートになった髪の毛は思ったより長く、目にかかってしまうので少しカットもして貰った。


なんか雰囲気が子供っぽくなって…その…可愛いな…


「トーマさん、似合ってますか?」


「いや、似合いすぎてる、すごく可愛いよ」

つい本音が出てしまった。床屋さんの前で…


「あらぁ、トーマさんもメロメロじゃない、良かったわね、天使さん?」


「はい!ありがとうございました!またちょくちょく来ますね!」


なぜか僕もお礼を言って店を出た。ミカエルはストレートがよほど嬉しいのかテンションが高い。


「トーマさん!見てくださいこの髪!」

もう10回以上同じ事を聞かれている、でも実際に似合ってるし可愛い。良かったな、床屋行ってみて。


フェアリーミルクを飲んだりしていたらもう夜中だ、0時を回ったら生誕祭が始まる。

僕達は王宮に戻り、その時を待った。


そして0時、ついに生誕祭が始まったのだ。




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