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４８．エピローグ－どうだった？－

これで完結です。読んで頂き本当にありがとうございました！

次作は「レイドライバー 3 －カズが持つ秘密とカズの持つ秘密－」で全４７話予定です

引き続きＲ－１８の表現を削除したものになります

https://ncode.syosetu.com/n1362ie/

もしよろしければ、次作も読んで頂けるととても嬉しいです！

もしでしたら、過去の作品を読んで頂ければとて嬉しいです！

レイドライバー 1 -ヒト型兵器に隠された秘密-

https://ncode.syosetu.com/n1890ib/

【R-18】ヒューマン 3 －時間遡行によってもたらされたものは－

https://novel18.syosetu.com/n2786ia/

ヒューマン 2 -再び繰り返される事件と再び繰り返す時間遡行-

https://ncode.syosetu.com/n8320hy/

ヒューマン 1 -繰り返される事件と繰り返す時間遡行-

https://ncode.syosetu.com/n2996hx/

日曜～木曜は１話ずつ、金曜と土曜は２話をアップ予定です

　クリスたちは幕の中に入ったまま、レイリアたちは［おあずけ］を喰らっていた。

「なぁ、大丈夫だよな？　マスターは無事なんだよな」

　明らかに動揺するアイシャと、

「本当に大丈夫でしょうか？」

　共に不安そうな顔をするミーシャに、

「そうは言っても、今はどうもする事は出来ないでしょう？　私たちに今出来る事といったら無事を信じて待つ、それだけでしょ」

　と返すトリシャにしても、いつもより不安が先行しているようだ。

「まぁ、あたしたちにはどうしようもないんだけど、ねぇ？」

　レイリアも動揺している。

　それはそうだ、ここにいる誰もが、いやクリスも含めて誰もが［あのカズの身にに何かある訳ない］と信じているからだ。それ程にカズという存在が大きい証拠か。

　時間ばかりが過ぎていく。

　その場にいる誰もがカズの無事を心から信じつつ、でもそのどこかで［もしかしたら］の可能性を探る、そんな時間がしばらく過ぎたころ、

「お待たせしました」

　警備兵に護られている幕の中からクリスが現れた。

「どうだった？」

　全員の知りたいところを代表してレイリアが聞く。

「命に別状はないようですが、大尉は意識を失ったままです。精密検査を受ける必要があるので、大尉はこのまま後方のエルミダス基地まで運びます。それと大尉の乗っていたレイドライバーもここでは直せないそうです」

　クリスは先ほどのやり取りを語る。もちろん、コアユニットとサブプロセッサーについては伏せたままだ。

「それはよかった、と言えるか分からないけど。意識が戻らないってのがちょっと気にはなるわね」

　トリシャだ。

　確かに、気絶しているだけならそれこそ叩き起こせばいいのだが、そうしない、と言う事はそう出来ない理由があるのは想像に難くない。

「ひとまず、ここでの戦闘は終了の筈です。ここの制空権が取れない、我が空軍力が壊滅的な以上、エルミダス基地の防衛が最優先ですから。詳しい指示は前線司令部から出ると思いますが、とりあえず私は報告に行って来ます」

　クリスはそう言うと前線司令部へと向かう。

　司令部には前線司令と参謀がいた。クリスは今まで起きた事を詳細に説明した。

「という訳であります。それで、これからどう致しましょうか」

　クリスが一通り話し終わると、

「なるほど、カズ大尉が意識不明か、それは作戦継続に支障が出るな。それに制空権もない。我々が取りうるオプションは［撤退］しかない、か。ミラール市は使い物にはならないからな一度エルミダス基地に戻るのが適切か」

　と返って来た。

「はい、エルミダス基地の防衛が最優先か、と。それにあそこならレイドライバーの整備は確実です」

　クリスはそう進言する。

　その進言は直ぐに受け入れられた。

「この作戦区域から撤退する。各自撤退の準備を伝達せよ」

　この戦線は、一度放棄されたのだ。