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#6 ただ笑顔で

第六話


あらすじ:突如サイレンが鳴り、バグレッサーが学園周辺に現れたことを知ったソニアとめい。二人は菜乃と八重を学内に待機させて出撃する。多少のイレギュラーにあいつつも、アリ型バグレッサーの撃破に成功する。しかし、この二人の戦闘をピンチと感じた菜乃は慌ててアストリリーを片手に出撃、道中で出会ったバグレッサーと対峙してしまう。ダメージを受けつつも、撃破に成功した彼女は初出撃初撃破を記録した。


胡蝶蘭——愛情

 翌日、背中の痛みはすっかり消えて気持ちいい朝を迎えた。なんでも、私たちフラワーナイトは身体能力が普通の人より高いのだとか。だから、丈夫だし力が強い。私は運動が得意だし好きだったけど、もしかしたらこれが原因だったのかもしれない。


「はぁ……」


 ここでのベッドにはもう慣れてしまい、寝づらさもすっかりなくなった。でも、そんなこと今はどうでもよくて、私は暇だった。正確に言えば、何もできない。昨日、まだ戦闘能力が十分でないのに出撃したとかで寮の部屋で反省するように言われた。八重ちゃんは早速訓練とかで部屋から出ていったばかり。もう少しすれば、誰かが見張りとして来るらしいけど、お説教とかされたら嫌だなぁ。

 しばらく端末をいじってどんな機能があるかを調べていたりしたら、扉をノックする音がした。どうぞ、と返すと見たことのない女性が入ってきた。灰色のベレー帽を被り、短くも整った紺色の髪に少し見惚れてしまう。少し大人びた感じがするけれど、そこまで歳が離れている感じはしない。


「おはよう、花巻菜乃(はなまきなの)さん」

「おはようございます。えっと……」

「はじめましてよね。私は胡蝶香子(こちょうかおるこ)、よろしく」


 胡蝶香子、たしか四葉ちゃんが言っていた人だ。お姉ちゃんの居場所を知っているかもしれない人で、同じ部隊で戦っていた魔術師。魔法使いってことだよね、いったいどんな人なんだろう。


「昨日は派手なデビューをしたそうね。みんなが噂してたわ」

「いやぁ、そんな」


 意外にも褒めてくれた。怒らるものだと思っていたから少し驚いたけど、照れくさくなる。しかし、胡蝶さんは笑顔のまま、褒めてないわよと冷たく言い放った。サァッと血の気が引く。少しずつ嫌な気がしてくる。


「あなたを準備室まで連れて行ったソニアとめいにも責任はあります。でもね、碌な戦闘経験もなく訓練も受けていないドの付く素人が無断で出撃する方が何倍もいけません」

「はい……」

「どうしてあんなことしたの?」

「それは、なんかピンチそうだったから……」

「はぁ……状況の確認もまともにせず、特別作戦があったわけでもない。本能のままに動いたって感じね」


 私は何も言い返せない。そんな私を見てか、胡蝶さんは。


「あなたはなぜここに来たの?」

「え……それは、八重ちゃんの傍にいたいからです」

「傍にいるだけならあなたじゃなくていいじゃない。他の人でも、なんなら人間じゃなくて水槽の金魚でも小さな鉢植えのサボテンでもいいわよ」

「それは——」

「守ってあげたいんじゃないの?」


 そう言われてハッとした。八重ちゃんの傍にいたい、それは本心。でも、彼女を守ってあげたい、守らんくちゃいけない。誰かに言われたわけじゃないけれど、私自身がやってのけなくちゃいけない。そんな、なにものでもない使命感があったんだ。きっと、そんな大したものじゃないと思うけれど。


「誰かを守るには、強くならなくちゃね」


 胡蝶さんはドアを開き、外へ出るように手招きをする。


「私、外出しちゃだめなんじゃ」

「それを指示したのは私よ。私が外へ出ろって言うなら出なさい」


 それって横暴なんじゃ。


「ついて来て。それと、これに着替えてね」


 彼女が持っていたのは、青色のジャージだった。


 ◇   ◇


「えっと……これはもしかして……」

「そう、もしかしてよ」


 胡蝶さんに手渡されたジャージに着替え、連れ出されたのは学園の正門。ジャージでこの場所に来たということは、やることはひとつしかない。

 胡蝶さんはいつのまにか持ってきた刀のようなBアームを刃先を地面に突き刺して杖のように持ち、ホイッスルを首に提げている。


「こう見えて、双葉等級の生徒に戦術を教えてあげているの」

「そうなんですか?」

「ええ。あなたには特別に私がトレーニングをつけてあげる♪ 運動に自信はある?」

「はい、元いた学校では陸上部でした!」

「OK。それじゃあ、最初から多めに行くわよ。学園の外五周!」

「了解です!」


 ホイッスルが鳴り、私は走り出す。私が先頭を行き、胡蝶さんが私の後ろをついてきてくれる。特にタイムも決まっていないみたいだし、体力には自信がある。ゆっくりと自分のペースで走れば五周くらい、なんてことは——。


「あ、そうそう。ここの外周はだいたい二キロくらいだけど、そこを十五分で走ってね。もし遅かったら、これで切っちゃうから♡」


 そんなことは、ありませんでした。


 ◇   ◇


「はい、お疲れ様。元が運動ができる人間だと、なかなかいいタイムね」

「はぁ……はぁ……」


 吸って、吐いて。

 吸って、吐いて。

 少しずつ息を整える。そんな私のことは無視して、胡蝶さんは次のトレーニングを提示してきた。


「じゃあ、次は素振りしましょうか」

「え、あの、やすませて——」

「あなたの武器を持ってくるから待っててね」


 数分後、アストリリーを持ってきて私に手渡してくれた。


「さあ、素振り百回やろうか」

「はい!」


 休憩とか、もうどうでもいいや。そんなことは放棄をして、今は彼女に流れを任せよう。私はアームを振りながら、いくつか考えていたことを胡蝶さんに聞く。もちろん、お姉ちゃんのことだ。


「あの、聞きたいことがあるんですけど」

「なに?」

「私のお姉ちゃんのこと知ってますか? 花巻天莉っていう名前なんですけど」


 胡蝶さんは言いにくそうな表情をした後、ゆっくりと話し始めた。


「……四葉から聞いてるわ。あなた、天莉の妹なんですってね」

「はい。でも、お姉ちゃんのこと全然知らなくて……フラワーナイトだったことも昨日知りました」

「そう。珍しくもないわ、身内にすら自分がフラワーナイトだと黙っている人なんて」

「そうなんですか?」

「あなたもバグレッサーを見たでしょう。あんな奴らと自分の息子や娘を戦わせたがる親御さんなんていない。大規模な戦いが続いていた時期、EDEN(エデン)[[rb:EDEN > エデン]]はよく批判されたものよ。息子を、娘を返せ。どうして助からなかった。命を何だと思ってるんだ。あんなに心が痛む声、今までなかったわ」


 そういった評判なのは私も知っていた。テレビやSNSのニュースなんかでもデモ行進している映像を見たことがある。


「ごめんなさい、天莉の話よね。天莉は私たちの——いいえ、ここら辺のフラワーナイトのリーダーと言ってもいいほど人望があった。自慢になっちゃうけど、私たちアマリリス隊はこの関西地区の部隊では最強クラスだった。桃千代と撫子は世代最強の前衛だし、栞も新人の中では活躍してた。そんな天才をまとめてたのが天莉だったわ」


 桃千代さんも撫子さんも昨日四葉ちゃんから聞いた人だ。きっとすごい人たちで、お姉ちゃんはその人たちをまとめるほど実力があったし、信頼されていたんだ。

 私の手は自然と止まっていた。


「みんな信頼してた。私たちだけじゃなく、他の施設のみんなも。でも、二年前のニ〇四四年に起きた北九州であの人は大きな傷を負ってしまった。それも、私のせいでね」

「え……」

「私の事を銀河の英雄みたく魔術師なんて呼んでいる人もいるけれどね、全然そんなことない。私の考えた一点突破作戦は戦術の観点から言えば敗北だった……そうでもしないと勝ち目がなかった状況でったは。でも、そんなの言い訳よ……天莉を傷つけてしまったことが、なりよりもの証拠よ。おかげで彼女は……彼女は……!」

「こ、胡蝶さん……?」


 私はBアームをその場に置き去りにして、ポケットからハンカチを出して胡蝶さんに歩み寄る。彼女は手で私の気遣いを断ると、そのまま話をつづけた。


「……今、彼女の居場所はわからないわ。残りの部隊メンバーは全員前線に引っ張りだこだったから、後退する他のフラワーナイトに彼女の身柄を任せたのよ。負傷者として運ばれたのは見たけれど、それ以降彼女が私たちのもとに戻って来ることはなかった」

「でも、生きてるってことじゃ」

「そう思ったわ。戦いが終わった後に、私は戦死者や負傷者のリストを調べたの。それを見れば、彼女の保護されている場所もわかると思ったからね。けれど、彼女の名前はリストに載っていなかった」

「それって、どういう……」

「行方不明ってことよ。まるで神隠しみたいにね」


 行方、不明?


「そんな!」


 ここまで少しずつヒントがつかめてきていたのに、いきなり行方不明だなんてあんまりすぎる。どうしようもないってことじゃない。


「戦地で行方不明となった場合、探索が為された後に見つからなければ戦死扱いになるわ。フラワーナイトを丸呑みするバグレッサーもいたしね、珍しいことでもなかった。でも、彼女は今なお行方不明として扱われ続けているの、不思議なことにね」

「……? あの、どういう意味だかまったく」

「そりゃ、こんがらがるわよね……あくまで私の推測だけど、彼女は生きているんじゃないかと思うの」

「ええ! どうしてそう言えるんですか!」

「行方不明にしろ、普通ならさっさと戦死扱いになるはず。でも、そうしない。なら、何か特別な事情があって行方不明扱いにされていると考えたわ。EDENは機密情報が多くて、表に出さない情報も多いからね。それに、間違いなく彼女は撤退したのよ。仮に死んだとしたら行方不明なんて処置しないもの」

「なるほど! それじゃあ、お姉ちゃんは——」

「ただし、ひとつ嫌な推測もある」


 嫌な推測。私はその言葉に息をのんだ。


「彼女はとっくに死んでいるけれど、士気に関わるから戦死という扱いにしていないのかもしれない。花巻天莉は関西地区のトップ部隊であるアマリリス隊の隊長。アマリリス隊の行く所に敗北なし、と言わしめるほどに強かった隊を率いた存在。言うなれば、勝利と希望の象徴だった。そんなところの隊長が死んだなんて、聞くだけで戦意喪失ってものよ。だから、姿はなくても偶像として生かし続けている……考えるだけでも嫌な推測よ」

「なんですか、それ」


 私はひどく苛立った。でも、それ以上に可哀想だ、という気持ちが強かった。死んでも、誰にも忘れられないのはいいことかもしれない。それだけお姉ちゃんがすごい人だったって証拠だから。

 でも、それじゃあ。


「それじゃあ、誰も悲しんでくれないじゃないですか!」

「菜乃さん……」

「亡くなってたら嫌ですよ。そりゃもちろん。私がもし死んだら、周りには悲しんでほしくないとは思います。でも、でもでも! 独りで静かに、誰にも想われずに死ぬなんてとっても寂しくて悲しいじゃないですか! 私のお姉ちゃんは、そんな道具じゃない!」


 私は泣いた。怒鳴った。ぶつける相手が胡蝶さんしかいなくて、ひどく虚しい。


「……推測だとしても、あんまりなことを言ってしまったわね。ごめんなさい」

「……私も、怒鳴ってごめんなさい。胡蝶さんに言っても仕方ないのに」

「いいのよ、おかげで踏ん切りついたわ」

「ふぇ?」

「さっきの推測は全部捨てて、彼女は生きてるって考えることにするわ。その方がずっと幸せで前向きだわ。あなたも全力で探しなさい」

「……はいっ!」

「お互いひどい顔ね。あなたは笑顔の方が素敵よ」

「それは胡蝶さんもですよ」

「そうかしら……普段意識的に笑ったりしようとは思うのだけど、よく怖がられてしまうの」

「そうなんですか? 私は素敵だと思うけどなぁ」

「そっか……ありがとう、菜乃さん」


 私も彼女も涙をぬぐい、表情が晴れやかになる。やっぱり、この人は笑顔が似合う。今日会ったばかりだけど、それだけはわかる。


「それじゃあ、さっきの続きよ!」

「え、この流れでやるんですか……?」

「トレーニングに流れはなし。いついかなる時も全力で取り組むのみ。わかったら素振りぃ!」

「はいぃぃぃ!」


 私は急いでBアームを拾い、素振りを再開した。


 ◇   ◇


「はぁ~クタクタぁ~」


 私はベッドに顔から倒れる。朝から夕食前まで、みっちりとトレーニングしてもらった。その中にはBアームの正しい扱い方とかの座学も入っていて、頭と体が疲れで重い。


「お帰りなさい、菜乃さん」


 八重ちゃんはそんな私の後頭部を撫でて労ってくれる。そのやわらかい手と声が、今の私の救いだ。


「今日はみっちりしごいていただいたんですね」

「知ってたの?」


 私は顔だけ八重ちゃんの方へ向ける。


「はい。ソニアさんが恐ろしそうにおっしゃってました。でも、想像していたよりはマシだったようで安心しました」

「どんな想像してたのさ……」

「それはもう、『上官に対しての言葉には頭とケツにサーをつけろ!』とか言われているのかと」

「胡蝶さんはそんな鬼軍曹じゃないよ……あ、でも胡蝶先生と呼びなさい、とは言われた」

「ふふ、では教官ですね♪」

「まるで、というよりそうじゃないかな」


 そんな私とは違い、八重ちゃんは何をしていたのだろうか。優雅にお茶なんてことはないだろうけれど、疲れた様子に見えないところから私ほどひどくはないと思う。


「ねえ、八重ちゃんは何してたの?」

「双葉等級のみなさんにいろいろ教わっていたんです。箱植学園(ここ)のこととか、フラワーナイトの事とか」

「お勉強ってことか……なにかわかった?」

「そうですね、この前四葉さんがおっしゃっていた方たちのこと覚えていますか? 菜乃さんのお姉さんのことを知っているかもしれないという」

「あー、皇撫子さん、剣崎桃千代さん、梅原さん、それと胡蝶先生だよね」

「はい。どうもみなさん花等級という双葉等級(わたしたち)よりも上位の等級のようで、皇様と剣崎様は今遠征に出ていらっしゃるそうです」

「えんせい?」

「はい。遠くの場所まで戦いの助太刀に向かう、ということです。実力者であればあるほど、引っ張りだこのようですよ」


 胡蝶先生も二人の事は世代最強と言っていたし、きっと私の想像できないほどにすごいんだと思う。梅原さんとマリーちゃんでも十分すごそうだったのに、さらにその上がいる。なんだか、遠い世界の話みたい。でも、いつかその二人と会わなくちゃ。

 重くなった腕を動かし、端末で時間を確認する。時間は十九時前、そろそろお腹が空いてきた。


「ねえ、そろそろ食堂に食べに行かない?」

「そうですね。でも……」


 八重ちゃんは私をジッと見る。着ているジャージはすっかり汗まで乾き、少し寒い。


「……先にお風呂に入りましょうか」


 ◇   ◇


 私は八重ちゃんに介抱されるように脱衣所に運ばれ、身に纏っていた衣服を脱ぎ、棚に着替えやタオルを置いてからお風呂場へ向かう。この寮には各部屋に小さなお風呂場と脱衣所が付いていて、浴槽は二人分入れそうなくらい。でも、シャワーは一つ分しかなくて一緒に入る場合は交代で使うことになる。

 今日のトレーニングのせいで痣とかできていないか自分の身体を見る。なさそうで少し安心するが、太ももや腕が痛いし明日は筋肉痛確定。


「さあ、汗で冷えた体を温めて、きれいにしましょうね~♪」

「は、はーい……」


 八重ちゃんの楽しそうな笑顔がお風呂場の鏡に映る。私はいつの間にかお風呂場用の小さな椅子に座らされていた。彼女とは何度か一緒にお風呂に入ったことがあるけれど、なぜだかいつも私の身体や髪を洗ってくれるし、それがどこか楽しそうにしている。もしかして、私って甘やかされている?

 鼻歌とシャワーの音が交差し、私は濡れていく。


「熱くないですか?」

「うん、大丈夫」


 私の髪と身体はすぐに洗われ、浸かる準備はできた。いつも思うけど、丁寧かつ素早い処置に驚く。


「お先にどうぞ」

「ありがとう」


 すっかり全部やってもらったけど、ここまでやってもらってしまうとちゃんとしなくちゃと思う。いつか取り返しのつかないほど八重ちゃんに依存してしまうそうだから。

 八重ちゃんが自分の身体を洗うのを見ながら、話しかける。


「今日何食べよっか」

「そうですね……昨日は海鮮丼とうどんをいただいたので、今日はカレーなどどうでしょう?」


 もちろんだけど、私はうどんしか食べてない。両方食べたのは八重ちゃんだけだ。


「控えめだね」

「たくさん種類があるので、みっつくらいいただこうかと」

「……八重ちゃん、そのうち病院に行かないか心配だよ」


 そういえば、病院で思い出したことがひとつある。八重ちゃんの持病だ。あれからすっかり、薬を飲んだりしているようには見えない。


「八重ちゃん、持病はどうしたの?」

「ああ、あれですか。治っちゃいました♪」

「え、うそ!?」

「あの薬、肺の病気に効くものだと聞いていたのですが、私が適合者にならないように抑えるためのものだったようで。なってしまった今では、吞む必要もなくなったんです」

「そっか……よかった、のかな?」

「私は良かったと思っています。今こうして、菜乃さんと一緒にお風呂に入れているのはそのおかげですから」


 彼女はシャワーを止めて、私の横に並ぶように浴槽に入る。


「でも、これから私たちバグレッサーと戦うんだよ?」

「それは嫌ですけど……菜乃さん、あなたがいれば怖くないわ」

「八重ちゃん……」


 八重ちゃんの目はしっかり私を見ていて、その眼に不安なんてものは一切感じられなかった。


「この前のようなことにもなってほしくないですし、私は必ずあなたの傍にいます。菜乃さんも、私の傍を離れないでくださいね?」

「……うん。約束」


 私たちは小指で約束を交わした。


「つきましては、毎日一緒にお風呂に入りましょう! それからベッド中も!」

「あはは……さすがに、一人にしてほしいかな」

「そんなぁ!」


 この後、あんまりにも拗ねちゃったから、たまにならいいよ、と言ってあげた。

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