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山賊の王  作者: 佐の輔
序章
7/35

刑罰執行 【ザイン視点】


2020/11/03

あまりにも主人公が超人過ぎるので能力値の設定を変更しました。

ストーリーも改修します。

後、登場人物のキナコ→キナに変更。

※改修後も余裕で人外でした(笑)


 俺は残りの山賊共の装備を解除させると、洞穴に貯め込んである物資を全て外に出させていた。

「さてと…どうしたもんかねえ~?」


 俺は取り敢えず山賊共の私物から清潔そうな布を引っ手繰ると、水を取り出してその布を濡らす。未だに呆然としている彼女の頭に乗っかていたモノを取り除き、肉片と血飛沫をできるだけ綺麗に拭いていく。


 …ついでに足元の爺さんも彼女の水溜まりで溺れたら洒落にならないので、そっと足でどかしておく。


「…あ、ありがとうっ、ございます…おかげで私達は助かりました…で、でも私は自分たちが助かる為に…貴方をっ…!」

「ん? ああ、脅されてやったんだろう?仕方ないさ。他人を犠牲にするなんて褒められたもんじゃあないが、人間、イヤ生き物なら当たり前だろ。自分や仲間…家族を、守る為なら?」

 俺は布を彼女の手に手渡す。彼女は大粒の涙を流し始めてしまった。


「うっ…ヒック、グス…ごめん、なさ…い…!助かるのに、…必死だったとはいえ、貴方を、大して私と歳の変わらない貴方を…私…犠牲に、しようと…!…う、うぇぇぇぇぇ~ん!」

 ああ、泣いちゃった。弱ったなあ~…


 ん? 待てよ。この娘なんて言ってた? 歳の変わらない(・・・・・・・)貴方って言ったよなあ?


「おい幾ら何でも冗談キツイぜ?俺はとうに40過ぎてるよ。お嬢さん」

「え」

 彼女はピタリと泣き止んだ。


 ………何だ、この反応は? 俺はもう一度彼女のステータスを確認した。


∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

キナ:女:17


踊り子/レベル01 属性:-・・・〇・・・+(中立)


【攻撃力】00    【防御力】00    HP 20/20

【生命力】07+3  【敏捷性】07+3

【魔 力】03    【精神力】05    MP:6/0/0/0

【技術力】09    【洞察力】05      (6/0/0/0)

【注意力】09    【魅 力】10+5


スキル:(ダンス)

∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵

 


 やっぱり17だよなぁ?うーんこの異世界の文化かあ。理屈はわからんが…

「なあ天使よ、この子がさあ俺と歳が変わらないって言ってたんだけど意味わかる?」


 俺の肩にいつのまにか顎を載せていた無重力系褐色少女が口を開く。


「アレぇ? まだ気付いてなかった系ですか~★ ちょっとそこ覗いてみぃ?」

 そう言って足元を指さすので、俺はソレを覗き込んだ。


 そこには15・16歳くらいの憎たらしい面をしたガキの顔が映っていた。


 …ハハ。嘘だろ?俺は自分の頬を触ると、写ったソイツも引き笑いしながら同様に頬に触れやがった…!


「ハアアアアァァァっ?! どうなってんだコリャァァァっ!?!!」

 俺は天使を振り剥がすと地面にへばりついて、2本の脚の間に頭を突っ込んだ。


「イヤァァァァァっ?! 見ないでよォォォ~!!」

 悲鳴を上げた娘が咄嗟にしゃがみ込んだ為、俺は柔らかい太ももとお尻に挟まれて水面へとダイブする事になった。


 感想? …プライスレス。


 俺は頭から水をザバザバと被り、顔を布で拭いた。

「…ゴメンナサイ」

「いや、俺も失敬した。ちょっと動揺していたんでな…」


 そんなやり取りをしている内にあらかたの運び込みが終わったのだろう。山賊達がコッチを伺っていた。

「よし!お前ら全員コッチに来て横一列に並べえっ!おうっ、早くしろよっ」


 山賊は駆け足で大きな岩の前で整列する。恐怖による支配は実に効率的、といったところか…さて、こっからはできれば彼女にあまり見せたくはないな。


「そういえば、洞穴の奥に子供がまだいるみたいだが?」

「っ!? どうしてそれを?私の弟なんですっ!あの中に居るんですねっ?」

 そう言って彼女は洞穴の中に駆け込んでいった。


 …そうか、弟だったのか。これで良し。あの中は既に危険がないことは確認済みだからな。


「さて、お前ら。覚悟はいいな…?これからお前ら一人一人に(オシオキ)を執行する」

 山賊達がガチガチと歯を鳴らして震えている。


「なにそんなに怖がるなよぉ? ちょっとした俺の刑罰(テスト)に付き合ってくれるだけでいいんだよ。…そうだ、ちゃんと刑罰に耐えられた奴は見逃してやる。どこにでも行っちまいなよ?ん?」

 俺がそう言うと山賊達は疑問と淡い期待が綯い交ぜにになった表情を一様に浮かべた。


「っんん…。はあっ!キナっ!? キナは無事かっ…!」

 後ろで爺さんが目を覚ましたようだ。


「おお、爺さん起きたのかい? 安心しなよ、その子もその子の弟さんも無事だよ」

「あ、貴方様が助けて下すったのか!私の孫たちもっ!嗚呼…森の精霊よ感謝する…!」

 ん?あの所作、まるで祈り(・・)だ。間違いない、これは早速【信仰】を復活させる兆しになるかもしれないな。


「悪いが爺さん、俺も話したい事は沢山有るんだがよ?…その前にコイツらに落とし前をつけなきゃなんねえからさ」

 そう言って俺は前を睨む。山賊共はビクリと身を震わせる。


「良し…先ずは左端からだ、取り敢えずお前を一発殴るぜ?」

 そう宣告された男は死相を浮かべる。


「安心しなよ。あのデカブツみたいなことにはならないはずだぜ…!」

 俺はスキルを発動せずに素の状態でパンチを顔面にお見舞いする。


「グバッ!!」

 悲鳴に鳴らない声を上げて男の顔が無くなる。どうやら首が折れてしまったようだ。他の山賊達が蚊が鳴いたような小さな悲鳴を上げた。


∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

ザザムシ:男:30 状態異常:瀕死・致命傷


山賊/レベル10 属性:-・▼・±・・・+(悪意)


【攻撃力】00  【防御力】00  HP 00/10

【生命力】05  【敏捷性】07

【魔 力】00  【精神力】05  MP:なし

【技術力】05  【洞察力】05

【注意力】07  【魅 力】02


スキル:【強奪】


瀕死:HPが0の状態。経過と共に悪化し死亡する。

致命傷:瀕死状態になる。早急な処置が無ければ、間もなく死亡する。

∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵



「あちゃ~…まあ素手でも【攻撃力】が10あるしな~。下手すると素手で殴っただけで相手を殺しちまうかもな? …なあ、天使。どういうことだ?」

「スキルの影響外で素手の状態が【攻撃力】10とか、そもそも鬼ヤバ過ぎるんですけどぉ~? そんなヤツは例えば大型のクマ(・・)とか★ それに加えて他の能力値も関係してくるからね~? というか~さっきみたいにさァ、相手のHPの最大値の倍以上のダメージを与える(ザインのチート攻撃100-ミズムシの攻撃12-ミズムシの防御4=過上オーバーキル84。ちなみにミズムシのHP最大値20)と爆発四散しちゃうから気をつけてよぉ~?」

 褐色の天使が呆れたような視線を俺に向けている。


 そうか。素の状態で【攻撃力】【防御力】が10あるってのはかなりのアドバンテージになる…。まあ、さっきのデカブツが既に俺を超えた攻撃力を持っていたから、過信は禁物だがな。


 あ。でも俺も武器を装備すれば、【攻撃力】は上げられるのか?


 俺は地面に豪快なイ●バウワーを決めた山賊の体に触れる。

「何するの?」

「まあ、ちょっと試したい事があってな? まあ、できるかどうか…」


☛スキル【極値】によりザザムシの【生命力】が36に変化。

 スキルを継続する限り、他の能力値が1に変化。


 やはり…スキルの対象外は俺以外にも可能か。コレならば…おりゃっ!俺は山賊の首をゴキリッと無理矢理戻す。


∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

ザザムシ:男:30 状態異常:気絶・怪我(自然回復)


山賊/レベル10 属性:-・▼・±・・・+(悪意)


【攻撃力】01  【防御力】01  HP 02/10

【生命力】36  【敏捷性】01

【魔 力】01  【精神力】01  MP:魔法未収得

【技術力】01  【洞察力】01

【注意力】01  【魅 力】01


スキル:【強奪】


気絶:意識が覚醒しない限り、行動不能。

怪我:【攻撃力】【防御力】が半減。

∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵



「…呆れた。そんなに荒っぽい(・・・・)治療方法、初めて見たんスけど★」

「まあ、瀕死は脱したかな?後はほっといても大丈夫だろう」


 俺はスキルを解除して山賊から離れると、積まれた物品から丈夫そうな鎧を選んで手に取る。それを隣の奴に向かって投げた。


「お前はソレを装備してくれ…お前はもしかすると何とか助かる、かもなあ…?」

 男は恐怖で震えながらも鎧を身に着ける。


∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

ウジムシ:男:25 


山賊/レベル11 属性:-・▼・±・・・+(悪意)


【攻撃力】00  【防御力】04  HP 12/12

【生命力】06  【敏捷性】06

【魔 力】00  【精神力】07  MP:なし

【技術力】07  【洞察力】03

【注意力】05  【魅 力】03


スキル:【強奪】

∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵



 俺は迷わず全力の回し蹴りをソイツの胴に叩きこむ。鎧が砕け散った。ソイツは後ろの岩に激突して、人形の様に崩れた。どうやら気絶したようだ。


「確か、蹴りは拳の3倍は強かったんだっけ?どうだったかなあ~?」

 俺は次に刑罰を執行する男の前にのそりと立つ。


 …どうやら残りの奴らも気付いたみたいだな。そう、これが体罰や拷問などではない単なる"処刑"だと。


 だが、同時に俺の人体実験の場でもある。属性もあの水虫ダルマと同じかより酷いやつばかり。【洞察力】と【精神力】の併用で大抵のことは調べががついた。この連中は今まで好き勝手やってきた。無抵抗の村を襲い、奪い、壊し、犯し、殺した。命乞いする少年を、家族を庇う老人を、身重の女を犯して最後には腹を裂いた…彼らには何の罪もないのにだ。俺が救うべきこの世界(・・)にこんな下種はもう要らない。せめて俺が最後に恐怖を与えてやるのさ。死んでも忘れられない位にはなあ…っ!


 まあ、一番右端で震えている男は"別枠"だがな…


 今度は【技術力】を100にして男の胸に指の先を埋める。

「ほお~!まさか心臓を抜き取ることもできるとは…(感触が気持ち悪くて反射的に手を引っこ抜いただけなんだが)」


 俺の手には脈動する心臓が握られていた。だが、血は殆ど出ていない。心臓を抜かれた男は泡を吹いて倒れた。もう動く気配は無かった。


☛ゲジゲジの生きた心臓を収納した。


「相変わらず酷い名前だなあ、ハハハ。しかしまだ動いてる心臓も【ストレージ】にゃあ入るのか。なるほど…さて、この状態からでもどうにかできるのかね?」

 俺はゲジゲジ君を仰向けにひっくり返すと。今度は両手を胸に突っ込む。今度は叫び声にも似た悲鳴が上がる。


 うーむ、医学には明るくないが…要は血液を送るポンプをイメージして山賊の肉をこねくり回す。


 お。こんなもんかな?何とか血液が正常に巡り始めた感覚を掴めた。ステータスを見ても気絶になっていたから大丈夫だろう。


 次は【敏捷性】を100にしてみる。

「ジッ!」「!? ブベベベベベベベベベベベベベッ…」


 何かが焦げたような音が聞こえた後、目の前の男が空中に浮かび上がって激しく左右に首を振ったかと思うと地面に突っ伏した。他の山賊達は何が起こったのか理解できないでいる。


「成程、光の壁を超えるとこうなるのか…やべえな」

 俺は光の速さを超えたスピードで数十発ほど往復ビンタをかましていた。


「威力はたいして期待できないが、敵から逃げるなら使えるな。…ただ負担はかなり掛かるな」

 俺の右手はスキル解除と共に骨折してボロボロになっていた。仕方ないので【生命力】を100にすると瞬時に治ってしまった。まるでスライムだな…


 そのまま次の男の腕をその手で掴む。 バチュンっ。


 まだ色々と試したかったのだが、いとも簡単に潰れてしまった。男は悲鳴を上げて失神してしまう。

「コイツは制御が厳しいな…無理に使うのは避けるべきだな」


 俺は男の腕の止血をすると、適当にその辺に転がしておく。さて、もう半分は片付いたな?趣向を変えるか。


「ホレっ!その剣を使って俺を好きに攻撃しろ。10秒やるからその間に俺を殺してみろよ?」

 そう言って一本の剣をやせ細った白い顔の男の足元に放った後、もう一本の剣を自分の足元に突き刺して上着を脱ぐ。


「だが、10秒経ったら俺がこの剣でお前を切り殺す。簡単だろ?」

「…な、なあ、俺だけでも助けちゃあくれないか? 俺はミズムシの弟でフナムシってもんだが、これで中々に役立つ男だぜ? 兄貴が集めた金目のモノがまだ別の土地に隠してあるんだ!…それをアンタに全部やる!ど、どうだっ?」

 この男はこの中で1番属性が低い【醜悪】…ミズムシが可愛く見えるほどの屑野郎だ。


「いらねえよ、そんなもん。んじゃいくぞ? 10~ 9~…」

「クソっタレがああぁぁ~!!!!」

 フナムシと名乗る男が無茶苦茶に斬りかかる。


 俺はあえてスキルを使ってはいない。ただひたすらにその男を睨み続けていた。いくら【防御力】10、鋼の如き肉体であろうとも剣で滅多打ちにされれば皮膚が切れ血が流れる。それでも俺は一切怯む事無く、数を読み上げていた。


 【精神力】でコイツの心と記憶を覗いた。コイツはほんの数週間前に10歳にもならないような少女を嬲って殺した。


 何度も何度も手足を剣で刺した。その少女が泣け叫び、悲鳴と慈悲を懇願しても。何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も。気絶すれば殴って起こし、また刺した。笑いながら。


 バキンっ! ついに剣が折れた。その屑は悲鳴を上げながら俺の顔に折れた剣を投げつけると、後ろの大岩をよじ登り始めた。俺は足元の剣を抜き【攻撃力】を100にすると、上段の構えから一気に振り下ろしたっ!


 逃げ出した男は消滅し、岩は最初からふたつ在ったかのように剣閃で抉られ、地面には地割れができていた。


 俺は塵と化した剣を手放し、独り言のように口を開いた。

「…俺はやり過ぎか? …俺は、間違っているか?」

「…別に。…正しいかどうかまでは、あーしにもわからないけど」


 いつの間にか褐色の肌を持つ天使が俺の背後に寄り添っていた。振り向くと、普段とは別人とも思える程に悲しそうな表情をして俺を見つめていた。


 因みに折角の雰囲気を壊すようで悪いが、その後ろに立っていた爺さんの足元にも水溜りができていた。なんの需要があるんだよ?


 残りの山賊達は地面に這いつくばって頭上に手を組んで命乞いをしている。

「今更そんな事されてもなあ~。なあ?アンタ達はそんな姿を今迄に何度も見て来たはずだがね。そん時、何を思ったんだい? 教えてくれないか…」


 俺はそいつらを無理矢理立たせると順に刑罰を執行していく。決して手を抜かずに。残りは3人になった。俺は【技術力】を100にして剣を握る。

「すまないが、今度は2人同時だ。悪いな?」


 俺が剣を振るうと、その2人の首が地面に落ちる。それを追うように首の無い体が地面に転がる。不思議と血が一滴たりとも出ていない。転がる首は信じられないといった表情でお互いを見つめ合っている。俺はそのひとつを拾い上げ、体にも触れる。


☛カナブンの生きた生首を収納した。

 カナブンの生きた首なし死体を収納した。


「はは~ん? 確かに首だけで生きていける人間などいないし、逆も然り。生きているはずがない存在ならば、例えそれがまだ生きていたとしても【ストレージ】に入れる事ができると。…詰まるとこ、生き物でもバラせば持ち運べるってことだな。一応生きたまま。…ただその後、どうくっ付けるかが問題だな。やっぱり手術か?」

 自分でもかなり飛んだ発想だとは思うが、何かに利用できるかもしれないな…!


 俺はもうひとりの頭と首をくっつけてみる。おお何とかくっついた!コレは能力値のせいなのか?なんか昔の漫画で余りにも凄い切れ味で真っ二つにした果物が元通りくっついたとかそういうのがあった記憶があるが、まさにあんな感じだな。


「さて、すっかり待たしちまったな? さて、お前はどうしてやろうか…」

 俺は最後の一人の前に立ち、剣を突き付ける。


すると目の前の青年は震えながらも俺を見つめ返す。 …逃げずに、受け入れるのかい。まあコイツは最初から"別枠"だったからな。初めからコイツだけは顔を背けなかったし、地面に這いつくばって命乞いをしたりもしなかった。


 俺は剣を青年の首元に滑らしていく。その時、

「待ってっ!」


 洞穴の前から悲鳴にも似た叫び声が聞こえた。彼女の手にはまだ小学低学年くらいの男の子の手が握られている。


「お願いしますっ!そのひとを殺さないで下さいっ!」



【属性:醜悪】

 マイナスの属性。醜い心根を持つ者を指す。自身の快楽の為に弱者をいたぶったり、残酷で嗜虐的な趣向を持つ者が多く、もはや属性を改心させることは困難である。


【山賊ミズムシ】

 【ジルモ】出身の山賊団【神吹雪】の山賊頭。水虫かもしれない。

 能力は決して低過ぎる訳ではなかったが、ザインのスキル【極値】によって100となった【攻撃力】と激突。ミンチとなって死亡する。


【山賊ザザムシ】

 【ジルモ】出身の山賊団【神吹雪】に所属する山賊。

 ザインに殴られて死にかけるが、ザインの実験によって蘇生。


【山賊ウジムシ】

 【ジルモ】出身の山賊団【神吹雪】に所属する山賊。

 ザインに全力の蹴りで鎧を砕き貫かれて気絶する。


【山賊ゲジゲジ】

 【ジルモ】出身の山賊団【神吹雪】に所属する山賊。名前が可哀相。

 ザインに心臓を抜き取られて死亡するが、ザインの実験によって蘇生。

 なお、心臓はザインの好奇心によって失敬された。


【山賊フナムシ】

 【ジルモ】出身の山賊団【神吹雪】に所属する山賊。団の中で1番の屑。

 刑罰執行中に逃げ出そうとするが、ザインの全力の一撃によって消滅する。


【山賊カナブン】

 【ジルモ】出身の山賊団【神吹雪】に所属する山賊。

 ザインに首を切断されるが、【ストレージ】に収納されているので一応まだ生きている。

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