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徐州大虐殺についての考察とそれに付随するアレコレ

作者: 羅貫厨

 おはこんばんちわ!羅貫厨です。


 

 ここ最近、真・恋姫♰夢想・朱霊伝の他に、三国志・朱霊伝を書こうかなと思い立って資料集め、シナリオの構成等など考えつつPCの前で頭を捻っていたりいなかったりします。

 そんな暇あるんだったらさっさと朱霊伝の続き書けよーとか自分でも思っちゃうんですが、ネタは纏めておかないとすぐ忘れちゃう鳥頭なのでご容赦下さい(笑)




 さて、下らない話は置いておくとして、三国志・朱霊伝の構成を纏めている時に「ん?これはもしかして……」と思う事がありまして。



 それは曹操が行ったとされる徐州の大虐殺です。




 この事は読者の方もよくご存じかと思われますが、おとっちゃんがぶっ転がされてブチ切れた覇王さんが「陶謙許すまじ!」と徐州に攻め入ったお話。



 恋姫・朱霊伝の方でもチラッと触れた事なのですが、今になってこの大虐殺の真相ってこうだったんじゃないかなと思う事が……。


 恋姫・朱霊伝では、『青州黄巾100万人を養う為に徐州を攻めた』という感じで書いているのですが、これが見当違いだったんじゃないか?というお話です。

 

 全部が見当違いだとは思ってないのですが、ここから詳しく解説していきたいと思います。





 曹操が徐州を攻めた理由:陶謙、または張闓に父である曹嵩を殺害された。

 これが一般的に広まっているお話ですね。

 ですが、実際は先に手を出したのは陶謙だったりします。これは恋姫・朱霊伝でも触れたモノです。


 ここでキーとなる人物がいまして、陶謙ではなく闕宣けっせんという人物。


 恋姫・朱霊伝でも触れた人物なのですが、此奴が『徐州大虐殺』の発端となったんじゃないかと羅貫厨は睨んでおります。

 何故かと言いますと、この闕宣さん、徐州で謎の宗教の教祖やってて、ついでに帝位を僭称するんですねー。

 実は曹操さん、朝廷からこの闕宣さんの討伐を任命されてるんですよー。

 この前後に陶謙さんが闕宣さんに唆されて、泰山で略奪行為したんじゃないかな?



 さて、ここで問題になるのが覇王様のおとっちゃんである曹嵩さん。

 その死は大まかに別けて二通りの死亡説がありまする。


 1:泰山で賊に襲われて死んだ。

 2:琅邪郡から曹操の領地に向かう途上で陶謙配下によって殺害された。


 この2パターンです。



 ま、羅貫厨としてはどっちでも構わないんですが、問題は陶謙と闕宣の関係にあります。


 陶謙は闕宣と同盟を結んで曹操と敵対した事になっているのですが、この時の曹操さんは『闕宣の討伐』っていう任務を受けている訳です。

 陶謙は闕宣を仲違いした為に殺害、その兵力を吸収したとされていますが、闕宣が死んだ事を曹操さんが知っていたのかは不明です。

 ですが、闕宣は『帝位を僭称した逆賊』で、陶謙はその協力者っていう形なんですね。


 見逃して貰える訳がないよねー。


 この前後で、曹嵩さんがお亡くなりになったと思われます。



 ここから曹操さんの徐州攻めがヒートアップしたと思われるのですが、ここで大事な事が一個。



 それは闕宣さんが『謎の宗教の教祖』だったってトコがポイントです。

 よく考えると、この徐州に於ける騒乱って、実は黄巾の乱と似てるんですよね。

 んで、こっから導き出された答えなのですが、


『徐州の大虐殺』で殺されたとされる民衆って、陶謙に吸収されちゃったけど、武装蜂起した闕宣さんの信徒だったんじゃないかと……思った訳ですよ。


 逆賊の仲間だった陶謙さんを曹操さんが見逃す訳ないので、それはすんごい事になったんじゃないかなー?

 それはもう『虐殺』と言えるくらいには。



 ただ、曹操さんは朝廷から『逆賊ぶっ転がして』と命令されてた立場です。

 正当性は曹操さんにあった訳ですねー。

 んじゃ、なんで曹操さんが悪い事したっていう感じに改竄されてるんでしょうか?


 

 それは『羅貫中』のせいじゃないでしょうか?彼は劉備を主役に物語を書いちゃった訳ですし。


 三国志・演義という物語は日本人が持つ『天皇史観』に最も近い感覚で編纂された物語です。


 

『国を再興し、漢を守ろうとする劉備の蜀』と『自ら天下に覇を唱えんとする曹操の魏』、『とにかく自分達の事が第一主義の孫権の呉』。


 その主役に抜擢されたのが『劉備』です。


 だから『帝位を僭称した逆賊の仲間だった陶謙』に『劉備が加担してた』とか……ね。もう色々とアウトな訳ですよ(笑)

 だから色々と改竄しまくったんでしょう。劉備を善玉にしたいから、徐州を譲った陶謙も善玉にしなきゃいけない。

 だから陶謙を唆した闕宣さんはいらない子になりました。

 帝位を僭称する輩が登場しないから『逆賊ぶっ転がして』って命令も出ませんし、陶謙が唆されて泰山を攻める事もない。

 つまり、曹操さんが徐州を攻める理由が無くなった事になります。


 ここで使われたのが実際に起きたとされる『曹嵩の死』だったんじゃないでしょうか?

 殺された理由がはっきりしていないのも都合が良かったんでしょうね。


 ここで損をしたのが『張闓さん』です。

 羅貫中に曹嵩殺害の濡れ衣を着せられる羽目に……。


 因みに、この『張闓さん』は陶謙配下ではあるのですが、『都尉』という地位に在った人物です。

 ぶっちゃけて言うと、エリート街道にいた人だったりします。

 なのに黄巾あがりの野蛮な人物にされちゃった訳です。(泣)


 さて、陶謙を良い人にしたかった羅貫中によって張闓さんは曹嵩を殺害した犯人にされ、激怒した曹操が敵討ちと称して徐州で大虐殺を行ったとした。


 これが今も通説とされている『曹操による徐州の大虐殺』の真相なのではないかな?と思います。




 ここで一つ。


『なんで劉備は陶謙に味方したのか?』



 これは当時の情勢が関係しています。


 1:袁紹と袁術の対立。

 2:袁紹と公孫瓚の対立。


 これが原因でしょう。


 袁紹側には曹操が付いていた。

 袁術側には陶謙が付いていた。

 公孫瓚は袁紹と敵対していた。

 

 劉備は公孫瓚の客将をしてた。


 

 そんな中で、曹操は朝廷から闕宣討伐の詔を受けて徐州を攻撃した。

 この時、袁紹も徐州を攻めている。(この頃に朱霊は曹操に帰順)


 陶謙ピンチ!→誰かへるぷみー。

 袁紹と敵対してる公孫瓚が名乗りを上げる。

 後、なんでか知らないけど孔融。


 この時、劉備は公孫瓚の配下である田楷の補佐として徐州に入った。



 つまり、劉備が徐州に行ったのは自主的にではなく、田楷のオマケだったっていう罠。


 

 羅貫中、劉備の事盛り過ぎでしょ!(笑)



 さて、羅貫厨としましては朱霊にも触れておきたい所存!


 曹操さんと一緒に徐州を攻めた袁紹さん。

 何故か朱霊に離反される。



 ここからは羅貫厨の推測になります。


 

 朱霊はいつから袁紹の配下だったのか、はっきりしていません。


 羅貫厨の推測だと、朱霊は始めは韓馥の配下だった、若しくは配下になる直前で袁紹が冀州を乗っ取った為に済し崩し的に袁紹の配下となってしまったのではないかと考えています。

 んで、この時期に荀彧も韓馥に呼ばれて冀州に来たら、既に袁紹が乗っ取っていたっていう状況。

 この頃に荀彧と朱霊の間に面識が出来ていても不思議じゃないですね。

 

 さて、何故朱霊が韓馥の配下云々なんて話が出るのかと言うと、故郷で季雍という人物が反乱を起こした際、その討伐に行かされちゃってるからです。

 恐らく袁紹はわざと朱霊に行かせたんじゃないでしょうか?

 新参、又は韓馥配下だったかも知れない朱霊の忠心を試そうとしたのかもしれません。

 この時に朱霊は家族を見捨て、故郷を攻撃したとされています。


 でも、袁紹を良く思ってなかったのは間違いないでしょうねー。


 んで、月日は流れて、曹操が徐州を攻めた際、袁紹は朱霊を送り込んでいます。

 この時に朱霊は袁紹から曹操に鞍替えしたのですが、この時、曹操の配下には荀彧がいますね。

 朱霊が袁紹から離れたのは、荀彧から説得されたからなのではないかと考えています。


 てか、曹操を相手になんの伝手も無いのに、主君を裏切って兵を率いたまま帰順出来るとか思えないので。

 むしろ、荀彧が曹操に朱霊を推挙したって考えた方がしっくり来る。


 あくまで推測ですけどね!



 まぁ、こんな考え方もあるんだなーくらいで適当に流して戴けると幸いです。



 ではまた朱霊伝で。

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