何このぶっ壊れ
ブックマークがっ! ありがとうございます!!
――起きてっ――
――ふふっ、じゃあ、また会おうね――
そんな声が聴こえてきた。いや、気のせいだったのかもしれない。
ぼやけた視界が少しずつクリアになっていく。
「ううっ……痛い」
脳がずきずきと痛む。
さっきほどではないが、締め付けられている感じがする。
倦怠感が僅かに残っているが、動けないわけではない。だるい体を起して、あたりを見渡した。変わらない森林だ。
そういえば眠っている時に奇妙な声がしてたな。『レベルがアップしました』なんていってたっけ。まあ、ちょっとくらいレベルが上がったくらいで軟弱なステータスはあんま変わんないんだけどね。
一応ステータスを見ておこうか。
「【ステータスオープン】」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
マーク 34歳 男性
職業 冒険者
種族 亜神
レベル 999+
HP 999999999+/999999999+
MP 999999999+/999999999+
STR 999999999+
DEX 999999999+
VIT 999999999+
AGI 999999999+
INT 999999999+
MND 999999999+
LUK 1000
CRI 999999999+
『skill』
-passive-
【採集lvMAX】
【剣術lvMAX】
【投擲lvMAX】
【ポーション作成lvMAX】
【成長促進lvMAX】
【絶断lvMAX】
【光魔法lvMAX】
【水魔法lvMAX】
【土魔法lvMAX】
【火魔法lvMAX】
【闇魔法lvMAX】
【即死魔法lvMAX】
【錬金術lvMAX】
【詠唱破棄lvMAX】
【鑑定lvMAX】
【隠蔽lvMAX】
【打撃耐性lvMAX】
【斬撃耐性lvMAX】
【刺突耐性lvMAX】
【落下耐性lvMAX】
【物理耐性lvMAX】
【火耐性lvMAX】
【水耐性lvMAX】
【氷耐性lvMAX】
【風耐性lvMAX】
【雷耐性lvMAX】
【土耐性lvMAX】
【光耐性lvMAX】
【闇耐性lvMAX】
【攻撃魔法耐性lvMAX】
【毒耐性lvMAX】
【猛毒耐性lvMAX】
【麻痺耐性lvMAX】
【酸耐性lvMAX】
【疲労耐性lvMAX】
【病気耐性lvMAX】
【恐慌耐性lvMAX】
【状態異常無効lv--】
【孤独耐性lvMAX】
【即死無効lv--】
【無痛覚lv--】
【魔力感知lvMAX】
【罠察知lvMAX】
【索敵lvMAX】
【熱源感知lvMAX】
【気配遮断lvMAX】
【飛行lvMAX】
【全言語理解lvMAX】
-active-
【全剣術アクティブスキル使用可lvMAX】
【全魔法アクティブスキル使用可lvMAX】
『|uniqueskill』
???
???
???
???
???
???
???
(条件を満たし解放)
『称号』
【神殺し】
【草むしりのおっさん】
【大賢者】
【剣王】
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……は?」
ぶっ壊れステータスなんですけど。俺って人間辞めちゃったの? いや、辞めてるけれども。
ステータスは上限突破。LUKの平均は10なので、こちらも仲良くぶっ壊れ。
スキルも全部レベルマックスだし……。なんなのこれ?
称号の【神殺し】は……謎の声でも言ってたな。
これは予想なのだが、俺が刈ったあの植物が神様だった可能性がある。というかほぼ確実だ。
どうしようこれ。
勇者だってステータスの平均は10000くらいだったと思う。歴代最強の魔王でも50000程度。俺? そいつらワンパンですけど(キリッ)
いや、これっ、本当……笑いが止まらねぇ。
今まで最弱と呼ばれてきて、嘲笑を受けてきたんだぜ? そいつらなんてもう敵じゃない。
「あははははっ」
笑いがこみ上げてくる。
これなら神とだって同等に戦える。下級の神だったら倒せるかもしれない。
よし、一旦帰ろう。
そして冒険者どもに強くなった俺を見せつけてやる。で、俺は冒険者を辞めてやろう。
終わった後は爽快感が凄いだろうなあ。
冒険者稼業をやめたら、それからはポーションとかつくってスローライフだ! 一生安全に暮らしてやろう!
これからの方針が固まった。
そんな時だった――
俺の新しい能力――【索敵】に何かが引っ掛かった。
近くにモンスターがいる証だ。
そいつは、俺の目の前に現れた。
「ブモォ……」
ジャイアントツリーだ。
3mを超える、木でできた巨体。虚ろな眼窩がこちらを見つめている。
Bランク冒険者推奨の危険指定モンスターで、冒険者でも倒せる者は上位数%だろう。
「クククッ……腕試しに丁度良い敵だな」
今までの俺なら、どうしたら生き残れるかどうしたら逃げられるか考えるだろうが、今は違う。最強の力を手に入れたんだ。
さあ、立場は逆転した。
始めようか?