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人間ですが精霊やってます。  作者: 物見ヤスベー
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序章[精霊の力と王からの頼み]

「それじゃ、僕は別の仕事があるから、ちょくちょく見に来るよ。」


 そういって、世界を統べる最高神様は《中枢》へと戻っていきましたとさ。···そう言えばあの人の名前きいてなかったな。また会ったら聞いてみようかな。

 その後、アーサー王に僕について色々聞かれた。年齢とか、特技とか。そう言ったものを根掘り葉掘り聞かれた。王としては、生まれていないとはいえ、娘を下手な男に預けたくなかったのだろう。僕が信用に値する精霊として多少はみとめられたころ、


「そう言えば、君の精霊としての力を聞いていなかったな。是非、教えてはくれないだろうか。」

「それなら、まず基本属性からですかね。」


 正直精霊については、アーサー王の方が詳しいのだろうが、自分のことは分かるように最高神がある技だけ教えてくれた。


「風よ、我が耳、目となりてこの世の全てを我に伝えたまえ!《ウィンド·メッセンジャー》」


 それは、風の眷属である、風の精霊が使える伝達術である。風の便りにのって全ての噂や騒ぎを伝えるものだが、望めば人の情報も手に入れることができる。今回は自分について調べてみた。


「まず属性ですが、これは見ていただいたとおり、風のちからです。」

「伝達術か···話には聞いたことがあったがそれは、高位の精霊にしか使えない精霊術だと聞く。周囲の風を全て操るため、並みの精霊では耐えられないという。···どうやら実力は本物のようだな。」


 これそんなに凄い技だったのか。確かにこの技は凄い集中力を必要とするみたいだけど、普段のゲームに対する集中力がここでいきたのかな?


「技ですが、基本的な精霊術は使えるみたいです。中でも穢れをはらうのに必要なのは悪魔のち力をかきけす《バリアブル·タイフーン》と、他の精霊の力を呼び寄せ発動する治癒術《エレメント·ヒール》ですかね。」

「むう···大体は分かったがそれでは心もと無くないか?君一人の力で悪魔と穢れをはらえるとは思えんのだが。」

「それは問題ないです。風の眷属なら大体は呼び出せるので。例えば《グリフォン》とかの風にまつわる幻獣から、梟などのメッセンジャー、風の小精霊シルフなんかも呼び出せますよ。」

「おお!それは心強い!ところでグリフォンは何匹かだせるかな?」

「まあ5匹くらいなら呼べますが、何に使うんです?」

「うちの騎士団にはグリフォンを従えたものが何人かいるのだが、指揮官クラスの者には上空からの指揮をとりながら、上空の敵を倒してほしいのだが、グリフォン自体が珍しくなつかせるのも難しいゆえ、なかなか揃わんのだ。そこで界人殿の力でグリフォンを呼び出してくれれば我が騎士団の強化にも繋がるとおもったのだが···」


 なるほど悪くない考えだ、自分の使役獣を貸し出せば、最初から人の言うことを聞くだろうから、騎士団の強化にも繋がるだろう。


「分かりました。貸し出しましょう。その代わりと言っては何ですが、僕はこの世界の知識に乏しくて、書物等があれば貸していただけるとありがたいです。」

「おお。そうだなまずは界人殿にこの世界を知って貰わなければな。それでは図書館を貸しだそう。着いてきてくれ。」


 この時、僕はこの世界の文字が読めるか不安になったが、それが一時の杞憂であったことに気づかされるのであった。

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