序章[人から精霊へ]
「おお、最高神様ではありませんか。ようこそ、我がパルテノン城へ。」
その後、最高神のありがたーいお話を延々と聞かされ、精霊になるために以前の体の破棄、精霊としての体へ移ったので、僕はついに名実ともに精霊になったのです。
その後、人間界へと最高神につれられ今に至るのですが、アテネ王国のパルテノン城と言う見事にギリシャ風の名前に驚いています。···と言うかパルテノンは神殿じゃなかったっけ?
「やあ、奥さんの調子はどうだい?」
「妻、お腹の子共に元気ですよ。ところで、その後ろのかたは?」
「君には、あの国から穢れをはらってほしいんだ。」
それまでの最高神の話をまとめると、3年後アテネ王国は、穢れと言うもので、不作、伝染病の拡大によってくには滅び、その領土は不毛の大地になるとのことだ。
穢れと言うのは、一部の悪魔が住むためにそれを放ち、自分達に適した環境作りをするのだそうだ。
いまだ、悪魔には、自国の領土拡大を企むものがいて、その為に穢れを放ち自分色に染め上げてしまうのだそうだ。
そしてそれは、人と精霊に害をもたらす。特に精霊は、数時間も穢れが濃いところにいたら、耐えきれずに消滅してしまうらしい。
「最も、その様な悪魔たちは、穢れによって変化した土地でしか生きれないそうだがね。」
「でも、それでは精霊になる理由がわからないのですが。」
「悪魔が自然を侵すなら、侵された自然を戻すのは、自然そのものである精霊の役割なんだよ。」
「つまり、穢れをはらえるのは精霊だけってことですか?」
「うんそう言うことにになるね。」
なるほど···、精霊は自然そのものだから、害を取り除くのにはうってつけのそんざいってわけだ。
「あれ?それなら直接精霊に頼めばいいんじゃ···」
「穢れをはらえるのは相当対魔力が高い奴しか無理なんだ。そして、今の精霊にそれほどのうつわの持ち主はいない。」
「ってことは、そういう存在を自分達で作ろうってことですね。」
「そう言うことにになるね。」
「でも、人間の僕が言うのも何ですがそこまで人間に肩入れする理由はなんですか?」
「それは···今は教えられないな。ただその3つの支配者のバランスが崩れると不味いと言っておこうかな。」
いまだにこの神が何を考えてるかは分からない。だけど···
「それで、君は人間を救うのに力をかしてくれるかい?」
自分がとるべき答えは···
「はい。僕も人間が滅ぶのは嫌ですから。」
「と言うわけで、君たちを守るために、彼が協力してくれることになった。」
「はあ、それでは精霊契約という形になりますが彼と契約するのは誰がいいのでしょう。」
精霊契約···それは、人間と精霊が協力することをしめす契約である。一度それを結べば裏切りは許されず、死ぬまで運命を共にする契約だという。だが、死ぬまでの契約を続けられず、途中で投げ出すものもおおいという。
「もちろん、死ぬまでの契約だ。それなら、このなかで一番長くいきるものがよいだろうう。」
「して、それは誰ですかな?」
「この国で一番長くいき王家にも繋がる、そんな奴はひとりしかいないだろう。」
そして···
「その生まれくる子供だ。」
運命の歯車が回り始めた。




