序章[自分に対する神からの脅迫]
「と言うわけで、君には彼女の精霊をやってもらいたい。」
突然の言葉に僕は戸惑ってしまった。は?精霊?神?何を言っているんだ?
僕は17歳、高校生の封世 界人、ごく普通の一般人···だと思っている。好きなものはいわゆる《ロール·プレイング·ゲーム》でド○クエとかF○とかそういうのが好きだ。ちなみに、僕はド○クエ派である。
勉強は殆どしなく、一日の大半をゲームに費やす半分ゲームオタクだ。なのにテストで380点とれるので周りからは、ムカつくと言われた。でも400点とってる奴ら多いから、学校では成績は中の上になっている。
んで目の前にいるこのガキみたいなのが《自称》神様。どうやら最高神らしいがいまだ半信半疑である。
なぜ半分信じているのかと言うと、今、自分がいる場所がどうみても地球の何処かではないからだ。周りは黄色い雲に覆われているし、時々羽のはえた天使みたいのが通るからだ。
「何だ?君はまだこの状況がつかめないのかい?」
「当然ですよ。いきなり場所が変わってそれで精霊になれって···と言うかここはどこですか?」
「ここは、神、精霊、悪魔、そして人間が共存する世界、《パラダイム》だ。それで今君がいるのは、神の領域だよ。そのなかでも世界を管理する神が集まる場所、僕らは《中枢》と読んでいるが、ここは最上階、最高神の部屋だよ。君たちで言うところの社長室ってやつだ。」
「つまりここは僕の世界とは違う異世界なんですか?」
「まあそう言うことになるね。君の世界はこちらでは《ガイア》と呼ばれている。」
「じゃあもとの世界に戻ることは出来るんですか?」
「それはできない。君の存在はあちらでは無かったことになっているからな。」
そんな···元の世界に帰るどころか、帰る場所さえないなんて、どんなことしてくれるんだ!この神様!?
「そこまでするほど僕の力が必要だったんですか?」
「いや本来だったら生まれるはずだった子供を連れてくる筈だったんだけど、ちょっとしたミスで君が召喚されちゃったから、とりあえず君のことはあちらでは無いことにしたんだ。そうでもしないと、君みたいに大きくなった人間は願いをきいてくれないからね。」
「ちょっとムカつきますけど、過ぎたことはしょうがないです。それで、精霊になるってどういうことですか?
」
「そうだその事についてなんだけど、まずこの女の子について知ってもらわなきゃね。」
パチン!と神様が指をならすと目の前に一人の女性が映し出された。
「···このひとですか?女の子と言うには無理があると思いますが···」
「違う!この女じゃない!そうじゃなくてお腹の辺りを見てよ。」
そう言われたのでこの女性のお腹の辺りをみてみると···
「おっきいですね···もしかしなくてもこどもがいます?」
「そうだ。因みに彼女はマリア·トロイド·アテネ、人間の国《アテネ王国》の王アーサー·トロイド·アテネの奥さん、つまり王妃さまだね。」
アテネやらマリアやらアーサーやら地球の伝説の影響をうけているのかな。
「それで、こんど生まれるのが女の子でこの国の世継ぎになるものだ。」
「あれ?王って男の人がなるんじゃないんですか?」
「普通の国ならそうだろう、けれどもこの国では、アテネ王家の血筋をひくものしか王になれないんだよ。実際、今の王はアテネ王家の血筋だし、まえの王は女王だったからね。」
「それで、この女の子がその、僕を精霊にするりゆうなんですか?」
「そうなんだ。今人間界には国がアテネ王国しかない。それにこのままだと3年後にこの国がほろびる。」
「それって一大事じゃないですか!···ん?でもそれと精霊になることの何が関係してくるんですか?」
「そう、ここからがだいじなんだけど···」
最高神から伝えられたのは、精霊としての自分がすべき一番のことだった。




