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すべては会議で明かされる  作者: 一ノ瀬紅
4章 孤島ガルバラ
20/42

3 - 捜索開始

サブタイトルを変えました。

「さて、まずは妖獣の方向の確認だよね」

 ルーファスの掛け声で、各自羅針盤を取り出し、妖獣の方向を確認した。

「三人の中で誰が一番近いかな?」

 ランドルフが、ルーファスとフィオナの羅針盤を覗き込んだ。三人の持つ羅針盤は、ランドルフとフィオナは、”緑”、ルーファスは、”黄”だった。

「私たち三人の中だとルーファスが一番近いわね」

「じゃ~最初はルーファスの妖獣を見つけに行きますか」

「あっちは、ルーファスの妖獣を最初に見つけに行くみたいだね。こっちは誰のが一番近いかな?」

 エミリオが三人の羅針盤を確認した。それぞれの羅針盤は、エミリオは”藍”、オリヴィアは”青”、セドリックは”緑”をしていた。

「セドリックが一番近いみたいね」

「そうみたいだな。じゃ~俺のから探しに行くか」

「オリヴィア達の方も決まったかしら」

 フィオナが振り返って聞いてきた。

「セドリックのから行くことに決まったわ」

「じゃ~早速妖獣を探しに行きますか」

「最後に念のため、必要なものは各グループ持っているか確認しておかないか?」

 ルーファスの掛声に、セドリックが割って入った。

「念には念を入れておいたほうがいいしね。各自自分用の魔道具は持っている?」

 エミリオが、セドリックの意見に賛同し。皆の持ち物を確認した。

「それは、さっき船を出るときも確認したから大丈夫よ」

 フィオナが返事をしてきた。他の皆も確認して持っていると答える。

「じゃ~それぞれの方向を把握するための魔道具は、フィオナ、オリヴィア、身につけている?」

 エミリオが続いて持ち物について確認する。これは、先日フィオナがマーシャルに依頼した魔道具で、グラバラードを出発前にマーシャルから渡された物だった。それぞれの位置を特定するために、正四面体の形をした半透明な石の首飾りを使い、その方向を今回の羅針盤で確認できるようにしてくれた。誰がその首飾りを持つかについて、移動中に話し合い、フィオナとオリヴィアが持つことに決めていた。

「大丈夫。持っているわ」

「ほら、私も持っている」

 オリヴィア、フィオナは、それぞれ首に掛けている石を見せた。その後、それぞれが持参するはずに荷物を確認し合い、妖獣を探しにそれぞれ出発した。



船着場から北東に向かい歩き出したセドリック、エミリオ、オリヴィア達は、ひたすら森の中を進んでいた。森には幹の太い木々が多く存在しており、船着場では強い日差しを浴びて汗が自然と滴り落ちていたが、強い日差しは生い茂る葉に遮られ薄暗さを感じるほどだった。太陽の光が十分当たっていないせいもあり、地面は少し湿り気を帯びている。また、道に高低差は殆ど無いが、木々の根が地面から浮き出て、人が容易に歩くのを困難にさせている。そして、目の前には今までと同じような景色が広がっていた。

「中々景色が変わらないわね」

 オリヴィアがポツリと言葉を吐いた。

「そうだね。出発してからかれこれ三時間くらいは経過したかな?セドリック、羅針盤の色に変化はあった?」

 胸のポケットに入れていた懐中時計を確認したエミリオがセドリックに問いかけた。

「まだ“緑”のままだ。島の大きさを考えると、一つ色が変化するには、かなりの距離を歩く必要がありそうだな」

「今日中に見つけられればと思ったけど、まずはどの程度歩いたら色の変化が見られるのか確認して、大よその所要時間を割り出した方がいいね」

「そうだな。それと、遅くなっての寝床確保は道に迷う危険があるから、安全な場所を確保する為にも、夕方のまだ太陽がある内に寝床を探しに行った方がいいと思う」

 セドリックが二人の方に振り向いた。

「分かったわ。そこはセドリックとエミリオの意見に合わせる。私は二人ほどキャンプの経験が無いから。あ、でも二人が寝られると思えるところでいいからね。私はどこだって大丈夫だから」

 二人が自分に気を使ってくれているのを感じたオリヴィアは、そんな事は気にしなくていいと伝えた。

「分かった。そうするよね。でも、まずは今日中に色が変わることの願いながら、まっすぐ進んでいこうか」

 エミリオの掛声に、「そうだね」と二人は頷き、森の中を進んでいった。


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