追憶 2
《とある学校での学生たちの会話》
「あいつの瞳の色見たか?」
「見た見た。本当に凄いな」
「大人たちがよく噂しているよな。あいつが跡継ぎになるとかどうとか」
「してるしてる。でも、なれるのか?あいつに」
「さぁ~。これから、その実力を見せて頂けるんじゃないのか?」
「あはは・・・そりゃ凄いや。楽しみだな」
「あの瞳の色を見たかい?」
「はい。見ました!」
「あの方の居る時代に自分が生まれてこれて本当に感謝したい!」
「私もです! 瞳の色だけでなく、美しく聡明でお優しく実に素晴らしい!」
「あの方が跡を継がれるべきだと思う」
「同感です。あの方こそ選ばれた方!」
自分がいるところでは、いつも耳にする学生たちの言葉
「誰も本当の自分を見てくれない……見ているのは瞳の色だけ」
《とある部屋での会話》
「来たか」
従者に同行されて、一人の少年が二人の前にやってきた。
「お話があると伺いましたが」
「そうだ。これから、あの子から妖獣を捕まえに行く話を聞くと思うが、君にも一緒にガルバラ島へ行って貰いたい」
「唐突ですね。お話というのは、この事でしょうか?」
「『この事も』だ。今回の件は極秘事項な為、詳細はここでは言えないが、『ある事件がガルバラ島で発生する』とだけ言っておこう。事件発生に備えて、こちらも島の付近に精鋭部隊を用意してはいる。しかし、内容は極秘事項で、扱いに注意が必要なため、表立って動くことができない。そこで君にはあの子と共に行動してもらい、何か事件が発生したら私達に知らせて欲しい。というのが今回の話だ」
「『何か事件』とは具体的にどんなことが発生するのですか?」
「詳しくは言えないが、妖獣以外の何かに遭遇した場合と考えてくれればよい」
「それが発生したらどのようにしてお知らせすれば良いのでしょうか?」
男達は少年にある物を渡した。
「これを使って我々に知らせてくれ。待機している部隊が直ぐに駆けつける」
男達は少年に渡した物の使い方を詳しく説明した。
「分かりました。妖獣以外の何かに遭遇した場合は、頂いたこちらを使ってお知らせするようにします」
少年は一礼をし、男達がいる部屋をあとにした。




