プロローグ ある男より
最近ヒーローに関する漫画、映画などをよく目にする。
今、流行っているのか?まぁどうでもいいか。俺にとってヒーローそれは縁遠いジャンルだ。
自分で言うのもなんだが、俺は臆病者だ!はぁ思わず溜め息をつく。
自分を変えられるなら変わりたい。ヒーローだろうがなんだろうが、誰かを助ける救世主的な、何だか中二病っぽいけど。
まぁそれはさて置きこれから、臆病で中二病ぎみな高校生のヒーローになるまでを語らせて貰おうかな。
ある真夜中、男は走っていた。何故走っているのか男は頭の中で整理する。
必死に走るが背後から数人、こちらの方に向かってくる足音が徐々に近くなっている。
だが、考える余裕がないわけでわなかった。彼はある使命感に取り憑かれ、厳重なセキュリティから「ある物」を盗みだしたのだ。
...1時間前
ここはある場所のある研究施設。男はそこの研究員である。
男はその日もいつもと同じ様に研究に励み、ほかの研究員や警備員にも怪しまれる事なく「ある物」を盗み出す準備をする。
('''これで準備よし)
すると馴れた手つきでキーをたたき、厳重であろうシステムを難なく解除、そして、、、突然施設中の警報装置が作動、サイレンが鳴り響く。
周りの研究員、警備員が慌てるが男は冷静に次の行動に移る。
「ある物」が管理されている部屋には混乱に紛れてなんとか辿り着いた。そしてようやく男は手にする。
(これがあれば、この国、いや世界は、、)
手にした瞬間、「ケイコク、ケイコク、、」
別の警報システムが作動してしまった。
(あっわすれてた。)
男は詰めが甘かったのだ。
そんなこんなで走る男。背後から叫ぶ声!
「待てぇ!止まらんと撃つ」
警備員達が銃を男にむける。
(まだか!早く、、来い)
そう男が願った瞬間。
銃声が響き渡る。すると、警備員達が倒れる。
「間に合ったか?」通路の向こうから声が聞こえた。
男は「いいタイミングだよ。」と呆れ顔で言った。
俺は高野英雄、16歳、高校生。今日も平凡な日常が過ぎていくただ普通の学生だ。
そういえば学校でカツアゲをしていた後景を思い出した。たが、俺はそれを見て見ぬ振りをする。何故なら勝てないからに決まっている。
そいつらがここら辺で一番の不良だからではない。無駄な事はしたくない主義なのだ。
そうこれは戦略的撤退と自分に言い聞かせる。そんな毎日だ!
家に帰ると玄関に見慣れない靴が1組ある。
すると「お帰り〜。英雄!おじさんが来てるわよ〜。」
と母のいつもの声とともに
(ん?おじさん?)
リビングの扉を開けるとそこにはソファで寝息を立てて横になっていた。
このおじさんが俺の日常を一変させるとはその時考えもせず、怪訝な顔で扉を閉めた。




