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俺のアイテムボックスに、ビッチな女の子をぶち込んでみました  作者: 弘松 涼
第一章 伝説は始まる……破壊神と創造神の物語
34/70

34 資金調達1

『ボッチ君、パンツちょーだい』


 ビッチはクソを漏らしたようだ。

 とにかくパンツをくれ、とうるさい。


 とりあえず留守中ゴンザ宅を物色して、オヤジ専用の紐パンをぶちこんでおいた。


『こんなんヤダー。かわいいの頂戴』


 かわいいのって……


 即座にアリサを思い出す。

 おそらくアリサなら持っているだろう。

 現在、アリサは留守だ。

 アリサの部屋を物色すれば可愛いパンティくらいでてくるかもしれない。

 だが俺にそんな恥ずかしいマネできるか!


 ビービーうるさいビッチを無視して、更に待つ事30分。ようやく6人の光のパーティが台所に集結した。



 シーフ、ゴンザ

 召喚士、シャルア

 シャーマン、レガス

 聖女、アリサ

 賢者、名無しの爺さん


 そして俺。



 髭ズラのゴンザは

「隊長、いよいよ出陣で?」


「いや、その前にみんなに頼みがあるんだ」


「なんなりとおっしゃってください」とゴンザ。


「この旅はおそらく長く険しいものになるだろう。だけどなるべく優雅でリッチに冒険したい。だからその前に資金調達をしようとおもっているんだ」


「それは良いお考えで。で、どうします? 何か作って売ります?」


「うん、宝くじを売ろうと思うよ」


 当選なしの宝くじの話をすると、ゴンザ、シャルア、レガスは手を叩いて賞賛した。


 彼らはあちらを向いて小声で、

「さすが暗黒神様だ。容赦ねぇな。ワクワクしながら宝くじを買った奴らの悲壮な顔が今から目に浮かぶぜ!」


 とか言っているよ。



 アリサは、

「だ、駄目ですわ。折角夢を抱いて宝クジをかってくださったのに。そんなささやかな期待を裏切るようなマネをするなんて。それにもしかして相当な思いで買う人だっているかもしれません。本当にお金に困っている人が、今日食べるパンを我慢してなけなしのお金で買うかもしれないのですよ。それを……、あんまりです」


「いいよ。アリサは販売しなくても。この任務はアリサ以外にお願いするから」



 だって、これやっちゃうと善行ptが減っちゃうよ?

 だからアリサはこんな小悪党なマネしなくてもいいよ。

 そんな気持ちで言った。


 なのにアリサは目を赤くはらして、

「ひどい。旅人さん。私を試していたのですね。

 確かに私は悪女ビッチを目指すと誓いました。

 いいです。分かりました。……私だってできます。私も当選なしの宝くじを売りますから」


 やめとけよ、と言おうとしたが、アリサが率先して空くじしかない宝くじ作りは始まった。




『ねーねー。ボッチ君。かわいいパンツちょーだい』

 ビッチはパンツくれ、とうるさい。

 



【アイテムボックス】

 紐パンをはいた破壊神 × 1

 邪神像 ×  293/300

 スライム × 1/6

 犬の骨 × 56

 ホカホカ × 3


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