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俺のアイテムボックスに、ビッチな女の子をぶち込んでみました  作者: 弘松 涼
第一章 伝説は始まる……破壊神と創造神の物語
3/70

3 俺はビッチにバトルをさせる

 考えてみたら、俺の交渉は正しかったのだろうか。

 俺のアイテムボックスにはビッチが住んでいる。

 奴はもうカンカンだ。


 

 アイテムボックスの出入り口は別々のようで、物を収納するときは手をかざして『入れ』と念じるだけだが、出す時はアイテムボックスを展開する必要がある。

 その隙にビッチが出てくる恐れがある。


 つまりこのボックスには、入れることはできても、取り出すことはできないってことか。展開すると最後。俺が抹殺される。



 いきなり序盤でつまずいてしまった。

 こうなったら、もはや街へ行って就職するしかないのか。

 はぁ、辛いぜ。




 街へ向かう道中――

 かれこれ半日以上は歩いた。


「何か頂戴。幻覚が見えてきたよー」

 というビッチを無視しつつ、 時折現れるモンスターから逃げ回りながら、とにかく道を急いでいた。



 装備は何一つないし、回復の薬さえないのだ。

 その辺の雑魚モンスターにさえも勝てる見込みは皆無。



 だが、とうとうゴブリンの群れに囲まれてしまった。




 仕方ない。

 俺はゴブリンに手をかざして、『入れ』と念じた。


 俺のアイテムボックスにはゴブリン8体が収納された。




 俺のアイテムボックスに、またゴミが増えた。





 アイテムボックスの中から声がする。


『ここはどこだ? お、美人がいるじゃねぇか』

『あ、うまそうな肉が湧いてでてきた』


『ひぃ!』


 じゅるじゅる。

 ガリガリ

 ちゅるちゅる。

 

 不気味な音がこだましている。


 ビッチはいったい何をしているのだろうか?

 その時だった。

 俺のレベルがひとつ上がった。




 ヒロト

 レベル2

 HP:12

 MP:0

【アイテムボックス】

 破壊神 × 1

 ゴブリンの骨 × 8




 ビッチはどうやら肉食のようだ。

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