第百話 森の下は更に深く
前回のあらすじ。
小さい頃はユニコーンとペガサスの区別がつきませんでした。ヒラメとカレイは未だに微妙。
真っ白な身体と銀色の鬣。額には、乳白色で螺旋模様の入った角を持つ、優美な馬の姿をした幻獣。
角には癒しの魔力が秘められているとされ、高額で取引されている為かハンターに狙われる事も多い。
一方、敵として闘う場合は恐ろしく強力で、蹴りや体当りなどの打撃や角による刺突の他、一部の精霊魔法を操る事もあって、並みの冒険者ではとても歯が立たない相手だった。
ミラージュ・オンラインのユニコーンとは、その様な魔物である。……たぶん。
リブンフォードの森の、中央付近と思われる樫の巨木の元。
現在、わたしたちの目の前には3頭のユニコーンの姿が。
まるで何かを見定めるみたいに、ゆっくりとこちらに歩み寄って来ている状態だったり。
見た目には、わたしの知っているそれと変わらない様な気がするけれど。むしろ、綺麗な感じ?
そんな事より、問題なのは〝性格〟なのですよ!
ゲームだった頃、フィールドで遭遇するユニコーンは、PCが女性だった場合、HPの回復やアイテムをくれるナイスなヤツだった。
だけれど、PCが男性だった場合、問答無用で攻撃してくるアクティブモンスターへと変貌するヤバいヤツでもあったりした。
メインキャラクターが男性だったわたしは、何度となく木陰から突進された苦い思い出ですよ。急に来てギャースッてなったし。
クエストなどでNPCとして登場した場合、女性キャラクター以外では、音声はウニョウニョ、字幕はウニャウニャに文字化けしてしまって、会話が成り立たない仕様だった。
つまり、ユニコーンは比類無き女好きな幻獣だと言えよう!! などと。
まあね、これはゲームの話だしね。この世界のユニコーンが同じとは限らないしね。
「乙女たちよ、何故ここへ来た?
ここは、我らの守る森。人が軽々しく来て良い場所では無いのだぞ?」
3頭の内、1番、背の高いユニコーンが言葉で喋りかけて来た。
若い爽やかな男性の声は、洋画の吹替えみたいで違和感が無い。
また、お馬さんの口から放たれたとは思えない程、その言葉は澱み無い流暢な共通語でビビッた。
そして、わたしより頭1つ分位大きい姿に少しだけ圧倒される。
馬をこんなに間近で見る事なんて、あまり無いからかも知れないけれど。
いつだったか、旅行先の牧場で乗せてもらったサラブレッド? と同じ位の大きさな印象を受けた。でけぇ。
「え、えと……」
「う、馬が喋った!?」
戸惑い気味なわたしの言葉を遮って、ヘンニーが驚きの声を上げた。
ファンタジーな世界の人でも、馬は喋らないのが普通らしい。
てゆーか、今度はちゃんと共通語で聞こえている謎です。
「馬ではありません。ユニコーンと言う幻獣。魔物です!」
間髪を入れず、反射作用みたいにニードルスが答える。その顔は、いつものしかめっ面ではなくって、ワクワクがにじみ出てる様な何とも言えない表情だった。
「ユニコーン!! これが!? 初めて見たぜ。
さすが、エルフは物知りだな」
今度はダムドが、腕組みをしながらほうほうとうなずいている。
「私も、実物を見るのは初めてです。まさか、こんな近くにいるなんて……」
感嘆の声を上げるニードルスたちを、ユニコーンは横目でチラリと見た様に思えた。
「チッ」
〝チッ〟!?
今、舌打ちした??
ジーナとカーソンに目をやっても、2人共、緊張しているのか驚きの表情のまま固まっていて、舌打ちには気づいて無いみたいだけれど。
「さあ、乙女たちよ。
この森に来た訳を話してみなさい」
ユニコーンが、優しげな声のままに再び話しかけて来た。
ううむ。
やはし、今のは気のせいだったのかな?
未だ戸惑いから回復していないわたしたちに代わって、口を開いたのはヘンニーだった。
鞘に納めた剣を肩に担ぎ、興味深そうにユニコーンに歩み寄る。
「皆、あんたらに驚いてるんだよ。
あんたら、この森の主なんだろ? 俺たちゃ、あんたらに用が……」
「んだぁ、テメェは?
いつ、野郎に話しかけたんだ? アアッ!?」
突然、静かだった森に怒声が響き渡った。
声の主は、もちろんユニコーンである。
あまりにドスの効いた大声に、わたしやジーナ、カーソンの肩が跳ね上がる。
ヘンニーもまた、出鼻をくじかれた為に目を丸くして固まってしまった。
そんな事はお構い無しに、ブルルッと小さく唸り声を上げたユニコーンは話し続ける。
「オレァな、こちらの乙女たちに話しかけたんだ。
なのに、何を割り込んでんだオイ!?
ユニコーン、ナメんなコラァ!?」
さっきまでとは全然違う、低いトーンでやや巻き舌の。かなりガラの悪い喋り方に、も1度ビビッた。
「ああ?
何だとテメー、もう1度言ってみろ!!
場合によっちゃあ、その角、へし折るぞ!?」
そんな中、今度はダムドが声を上げる。
素でガラの悪いダムドは、下からえぐる様にユニコーンに詰め寄って行く。
「アアッ?
やってみろ、野蛮な人族。貫くぞ!?」
ダムドを見下ろしながら、ユニコーンもにじり寄る。
お互いの額が、くっつくがくっつかないかギリギリの距離で、視線だけがバチバチとぶつかり合っている。
何か、年末の格闘技イベントとかで観た事あるよ、こう言うの。
「止めたまえ、君たち。
ユニコーンよ、勝手に貴殿方の森に入った事は謝ろう。
しかし、私たちは貴殿方にお願いがあって参ったのだ!」
ユニコーンとダムドの小競り合いの前に立ったのは、アルバートだった。
何時に無く真剣な表情のアルバートから、その必死さが伝わってくる気がした。……したけれど。
そんなアルバートをの訴えも虚しく、ユニコーンはダムドとの目線を全く外そうとしない。
まさかの黙殺。
やめて~、そんな事すると~。
「貴様、アルバート様に無礼であろう!!」
ほら見て、言わんこっちゃないよ!!
明らかな殺気を放ちながら、エセルが参戦。
あー、メンドクサイ。
もー、収拾つかない。
せめて、ジーナとカーソンだけは守らねばですよ!
そんな考えの元、振り向いたわたしの目に飛び込んで来たのは。
どこから持って来たのか、大量のお花に囲まれ、木の葉で編まれたカゴ満載のベリー系果物を手に、2頭のユニコーンに腰かけて硬直しているジーナとカーソンの姿だった。
何、そのメルヘン空間!?
超絶絵になってるけどさ。
「ユニコーンは、乙女にのみ心を開くと本で読みました。
だとしたら、何故、女性のウロさんではなく、男性のカーソンさんなのでしょうか?
ウロさん、貴女まさか……!?」
背後から、何とも言えないトーンの声が響いてくる。
再び振り返ったわたしの目に、声の主であるニードルスの姿が。
悲しみと困惑に包まれた様な、複雑な表情でわたしを見ている。
バカバカ、ニードルス。
こちとら、まっさらピンだぜ!?
とは言え、このままって訳にもいかないし。……むう、ニードルスなら平気じゃろう。
わたしは、ニードルスの耳をグイッと引っ張った。
「痛っ、何をするんですかウロさん!?」
やや抵抗するニードルスの頭をガシッと掴んだわたしは、その額にわたしの額を強めにヒットさせる。
「う、ウロさ……!?」
「ニードルスや、良くお聞き?
カーソンは、どうやら女性なのだよ。
どう言う理由か、それを隠しているみたいだけれどね。
だから、ユニコーンが寄り添うのも当たり前なのだよ。
でもこれは、内緒にしておくのだよ? アルバートも気づいて無いみたいだからね。
あと、わたしはまだ絶賛乙女真っ最中だからね勘違いしちゃダメだからね解ったね理解したね納得したね!?」
「わ、ワカリマシタ……」
わたしが手を離すと、ニードルスは顔を真っ赤にしながらカクカクとうなずいた。
はい、完了。
チョロいな、エルフ。
次は、あの不毛な争いを止めなくちゃだわよ。
わたしは、小走りにダムドやエセルと睨み合うユニコーンの元へ近づいた。
「ユニコーンさん、怒りを静めて。わたしたちの話を聞いてください!」
瞳を潤ませ、手は指を組んだお祈りポーズで顎の下。
そんな状態で、ユニコーンの元に跪きながら上目使いですよ。
美少女にこれをやられて、魅了されないユニコーンはおりますまい! などと。
「おお、乙女よ」
アルバートの言葉にも耳を貸さなかったユニコーンが、わたしの言葉に声を和らげる。
「乙女よ。貴女を放って、この様な野蛮な者たちの相手を……」
わたしに向き直ったユニコーンは、そこで1度、言葉を切った。そして、小首を傾げながら小さく呟いた。
「……乙女か!?」
うがーっ!!
乙女ナメんな!!
この後の、男性陣の表情を、わたしは一生忘れない。
〝ああ、そうなんだ〟
みたいな!?
それ、違うからね!?
てゆーか、そろそろ泣くぞ!? マジで。
力無くへたり込むとわたしに、慌てた様にユニコーンが寄り添って来た。
〝す、済まない、乙女よ。
貴女の『魂』が、揺らいで見えるのだ。
まるで1度、身体と離れてしまったかの様に〟
わたしの頭の中に、ユニコーンの声が響いた。
同時に、わたしの心が大きく揺れる。
今のわたしは、わたしの〝本当の身体〟じゃない。
それは解っている。
けれど、怖くてあんまり考えない様にしてた事だ。
だって、わたしの〝魂〟がこの身体に入ってるなら、本当のわたしの身体はどうなってしまってるのか??
難しい事は解らないけれど、脳裏に過る物は……。
その時、わたしの身体を何か、暖かい物が包み込んだ。
柔らかな毛布みたいな。
でも、重みを全く感じさせない何か。
〝乙女よ、心が大きく乱れている! 安らぎたまえ〟
ユニコーンの声がもう1度、頭の中に響く。
気がつけば、ユニコーンがわたしの頭に自らの角をそっと当ててくれていた。
多少の不安は残ったものの、わたしは平静を取り戻す事が出来た。
「ありがとう、ユニコーンさん」
「乙女よ、許されよ。
未熟な私では、これが精一杯なのだ。長老なら……」
「長老!!」
瞬間、ジーナが大声を上げて立ち上がった。
「みんら、大変らの。
ウニコーンさんたちろ長老様が……」
「ほうなんれす。長老様をたふけなくては!」
慌てた様に叫ぶジーナに、カーソンが続いた。……何やら、呂律が回ってないッポイ?
「落ち着くんだ、2人共。
一体、何の話をしているのだ?」
眉間にシワを寄せ、アルバートが声を上げた。
「大変なんれす。
ウニコーンさんたちの長老様が、人間に襲われたんれす!」
「ウニコーンさんが話してくれたんれす。
このままれは、長老様が死んでしまうって。だから……」
ジーナとカーソンが、それぞれに言葉を繰り出すけれど。
何て言うか、寝起きで頭が回ってないみたいに説明がたどたどしい。
「おい、ちょっと待ってくれよ。
ティモシー商会の嬢ちゃんは良いとして、伯爵様の坊っちゃんが、どうしてユニコーンと触れ合えるんだ?
少年趣味なのか?」
それまで争いに参加せず、長剣にもたれて状況を眺めていたヘンニーが口を開いた。
そして、不穏なセリフと共に唐突に危険なレイヤーへと土足で踏み込んで行ったのである。
ヘンニーの言葉に、カーソンが硬直する。
そんなカーソンに、全員が注目してしまう。
「それより、長ろ……」
「フンッ、これだから蛮族は。
同族の雄と乙女の区別もつかんのか!?」
わたしの言葉を遮って、ユニコーンがヤレヤレと言った風にため息を吐いた。
ああ、言っちゃった~。
この、ド畜生~。
この瞬間、アルバートとエセルの目がカッと見開かれた。
「そ、そうなのか、カーソン。まさか、お前……」
「……カーソン様!?」
困惑したアルバートとエセルの声に、少しだけ下を向いていたけれど。
1度、唇をキュッと噛み締めてから、顔を上げて話し始めた。
「はい、兄上。エセル。
私、本当は女です。
物心付いた頃から、父上に男として振る舞う様に言われました。
理由は、ローウェル家の呪いを回避する為だと……」
「の、呪いだと!?」
カーソンの言葉に、アルバートが戸惑っているみたいだった。知らなかったッポイね。
カーソンの話によると、ローウェル家の呪いは、ローウェルの血筋の女性にのみ降りかかるらしい。
それがどんな物なのか、詳しくは聞かされていないし、現時点で自覚症状も無いみたいだけれど。
「……解った。詳しい話は後にしよう。
それより、長老と言うのは??」
「ユニコーンさんに聞いたんです。
彼らの長老様が、昨夜、人間に襲われたんだって。
大切な角を奪われてしまったって!」
アルバートに答えたのは、ジーナだった。
さっきまでのたどたどしさは無くなって、今はハッキリと話している。……何でだろ?
「乙女たちよ。恥を忍んで頼みがある。
長老を、私たちを救ってくれないか? 私たちには、どうする事も出来ないのだ!」
そう言ったユニコーンは、小さい2頭のユニコーンを見た。
小さい2頭のユニコーンが、ヒヒンと短く嘶くと同時に、辺りの木々がザワザワと揺れ始めた。
やがてそれは、わたしたちの足下へと移動する。
次の瞬間、大きな軋み音を上げて、巨大な樫の木の根元が膨れ上がった。
「うおっ!?」
「なんだ、これは!?」
ヘンニーとダムドが驚きの声を上げたけれど。
本当は、その場の全員が驚いてたんだと思う。
「さあ、詳しくは中で話そう」
わたしたちの反応など、全く気にしていない様子のユニコーン。
その指し示す先には、巨大な根によって作られた、樫の巨木の下へと続く秘密の通路だった。
マジですか!?
唐突に色んな事が起こって、わたしの理解が追いつかないのだけれど。
「皆、早く。
ウロさんも急いで!」
何のためらいも無く、地下へと飛び込んで行くジーナとカーソン。
続いて、小さい2頭のユニコーン。その後ろを、大きなユニコーンが並んで入って行ってしまう。
「ちょっ、ジーナちゃん待って!」
わたしの叫びも虚しく、ジーナとカーソンは地下へと消えてしまった。
「こうなったら、行くしかあるまい」
アルバートがそう言うと、エセルが小さくうなずいた。
それを見たヘンニーとダムドが、ハアと大きなため息をを吐く。
「旦那方といると飽きないな?」
「全く、だから子守りは嫌いだぜ!」
そう言いながら、ダムドが先に入り、ヘンニーが最後尾に回った。
「行こう、ニードルス。ウロくん。
乙女たちを、このまま放っては置けまい?」
「アルバート。ウロさんも、乙女ですよ一応」
笑いながら、地下へと消えるアルバートとニードルス。
それに邪悪な笑みを浮かべながら、エセルが続いた。
つーか、何、一応って。ねえ??
イライラする気持ちを、ググッと抑えている最中、わたし頭を大きな手がムンズと掴んだ。
「怒るな、嬢ちゃん。
さあ、長老様とやらに会いに行こうぜ?」
「ぐぬぬ……」
ヘンニーの手が、わたしの頭をクシャクシャと撫でた。
とりあえずイライラは収めたけれど。
……やっぱり、イロイロと腑に落ちないったらないよ。はふう。
巨木の下は、わたしが思ったよりもずっと深かった。
わたしたち全員が地下に降りると、隆起した巨木の根が植物のスピードとは思えない速さで戻り、入口を塞ぐ。
トンネルを思わせる地下道は、馬が3頭並んで歩ける位に広くて、頭を上げたユニコーンの角が当たらない位に天井も高い。
壁には光る苔が生えている為、ボンヤリとだけれど明るくて灯りは要らなかった。
……そう言えば、ジーナとカーソンの言葉がたどたどしかったのは何でだろう?
浮かんだ疑問をそのままにすると、身体に悪い! と思われる。
それをジーナに聞いてみますと。
「何でだろう? 頭の中で、ユニコーンさんといっぱいお話したからかな?」
と言うお答えを頂きました。
むう。
ならば、言葉で話せば良かったんじゃね?
その答えは、実に簡単だった。
「彼らは、私よりも若いのだ。未だ、人の言葉を話す事が出来ない」
大きなユニコーンは、そう言って小さくため息を吐いた。
な、なるほど。
ユニコーンの世界も、何かと大変なのですね。
下り坂だった道は、少しずつなだらかになり、平地へと変わっていった。
程無く、トンネルは大きな空間へと変貌する。
「……すごい」
ニードルスが、小さく感嘆の声を上げた。
まるで、木の根で出来たカゴの様な空間は、沢山の光り苔で覆われていて、それは天井までも続いており星空の様に輝いて見えた。
「着いたぞ、乙女たちよ。
我らの長老を紹介しよう!」
そう言うと、ユニコーンたちは同時に自らの角を光らせ始める。
光のオブジェみたいになった角が、空間を昼間みたいに明るくて照らし出した。
目に優しい光は、不思議と眩しさを感じない。
「な、なんだこれは??」
低く唸る様な声で、ダムドが呟いた。
みんなも、声こそ出さなかったけれど、息を飲んでいたんだと思う。
木の根で出来た、大空間。
その中央に、2メートルは優に超える巨大な馬がいたのだ。……が。
「……石像、か?」
珍しく、エセルが声を上げる。
それは、エセルの言う通り石像だった。
高さ、2メートルを超える巨大な馬の石像。
鬣と一体化した顎髭を蓄え、なるほど長老然としている。
だけれど、ユニコーンの象徴である角が見当たらない。
本来、角のあるべき額には、無理矢理にへし折った様な無惨なデコボコがあるだけだ。
「我らの長老だ。
角を奪われ、死を免れる為に自ら石化されたのだ」
大きなユニコーンが、小さく横に首を振る。
……確かに、石像は立ち上がる途中で石化したみたいに躍動感があるけれど。
自分で石化したのって、治せるの? 角とかくっつくの??
「乙女たちよ。奪われた角を取り返し、我らの長老を救って欲しい!」
〝お願い、長老を!〟
大きなユニコーンの言葉に続いて、頭の中に2つの少年の様な声が響いて来た。
助けを求めて飛び込んだ森で、まさか、森の主的存在に助けを求められる事になろうとは。
光る角に照らされて、白く浮き上がった長老ユニコーンの石像。
大きくて力強そうな見た目に反して、わたしの中では、やたら脆くて今にも崩れそうな代物に見えてならないのでありましたとさ。




