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ARCANGELO  作者: 波奈
3/3

3、俺のカコ

ハルに言った様に俺は正真正銘天使。




幼い頃から背中に翼が生えてて、ごく普通の天使…のはずだった…


ただ少し周りの天使より変わっていただけ…



それが原因で…父さんに殺されかけ母さんに捨てられて…。

天界で居場所も行き場もなくなって地上に降りた…まぁ孤児天使ってとこか…

地上に降りてからは人間が好きだったから…見てるだけで楽しかった…


いろいろ大変なことは多かったけど……



幼い孤児天使は悪魔や堕天使に狙われ易い。

だから…まぁこの拳と声で切り抜けて来たわけだけど…




あれはまだ俺が地上に降りたばかりでガキだった頃のこと。




あの時ばかりはもう駄目だとおもった。いつもより位の高い悪魔に狙われ追い詰められていた。




気配を消した悪魔に徐々に生気を奪われていく恐怖。



聞こえるのは自分の尋常じゃない荒い呼吸と鼓動だけ。



背後から殺気を感じた……




そんな絶体絶命の時に神様に出会った。



神様は死にかけの俺を助けて下さり、その上いろいろな話もして下さった。




『天使には保護すべき運命の人間が居る』


その人間には天使の姿が見え声が聞こえる…早く見つけて幸せになりなさい…と神様はおっしゃられた。




その話を聞いて俺はすぐにソイツを探し……そしてハルに出逢った…




嬉しかった。

ホントに嬉しかった…


初めて俺に偏見を持たない奴と話せたから……




アイツは覚えとらんと思うけど…


オムライス作ってやった時に美味い美味い騒ぎながら言ってくれた



「持つべき物は友達だな♪」



って台詞に俺の命賭けてでも守ってやりたいと思った。



だからアイツは生きてても良いことないって口癖の様に言ってるけど…


寿命まで、しっかり生きて貰う!!



精神的な苦痛は変わってやれんけど…



肉体的は変わってやれるからな!




死神なんて敵じゃない。


友情を知った孤児天使の意地見せたる!!


この拳で…







「なぁユキ…お前……生前からそんなにアホだったんか?」



「やっ俺まだ一度も死んでないし……」






「ウソ〜ン」



「嘘じゃねぇって!!」


「俺は天使だって…言いたいのか?」


「事実だし…」







「じゃあ……証拠見せて?」



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