表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ARCANGELO  作者: 波奈
2/3

2、衝突!?

ユキとの出逢いから1週間。



今ヤツは俺の家に住みついて……いや住み憑いている。


俺が学生で独り暮らしだからって…ありえん…何勝手に住み憑いてんだよ〜コイツ。


でもかわりに食事の用意をしてくれてるから文句は言えないんだけど…弁当まで作って貰ってるし。




一緒に過ごしているうちにユキのオムライスが絶品ってこと以外にわかったことがある。




ユキは俺以外の人間には見えない。

「お前で良かった…」



いつかのユキの言葉が蘇る。




俺で良かった?

どういうことなんだ?他人に見えないってのも引っ掛かるし…



…わからん。

でも…何か…




「ハルっ危ないっ!!」


「ほぇ?……っでぇえ?」


前から迫ってくるトラック。


背中で騒ぐユキ。


あっそうだ俺……バイクで走ってるとこだったんだ……。




「ぶっぶつかる…絶対ぶつかる」


「曲がれ曲がれって」

「曲がったら別の車とぶつかるだろ!!あっか〜〜ん」


「だぁあ!!」




次にくる衝撃にギュッと目を閉じた……






鼓膜を破る程のクラクションと破壊音。




何故か痛くなくて

これが死なんだと勝手に思い込んだ。




俺の人生なんも良いことなかったな…なんて思ったりして。




ユキはどうなったんだろ…アイツは死神だったんかな?



「ハルっ…」

あ〜まだ俺にとり憑いてるんだな。



「ハル…ッ…路上で寝るな!!」


「えっ!!…あっ生きてる!?」


「生きてるに決まってるだろ〜?」


ニカッと笑うユキを見てホッとした。



そしたら急に…泣きそうになった…



「ユキ」

「何?」


「怖かった……」


ホントに怖かった…

ちびるかと思った。


「……もう大丈夫だから落ち着き…バイクは……お釈迦だけど…まぁしゃーないよな!!」



大きい手でワシャワシャと頭を撫でられる。


そうだ助かったんならバイクの一台や二台壊れたって……



………壊れた?


「はぁ!?バイク壊れたんかっっ!!」



「しゃーないやんお前助けんので精一杯だったんだから!!助かっただけでも有り難いと思え!!くそ野郎」




「あのバイクいくらしたと思ってんだよ……ってお前が助けてくれたん?」


お〜見掛けによらずいい奴じゃねぇか!!


友情って素晴らしいね♪




「そりゃこんな格好だけど










一応天使だし?」




「………天…使?」


困った様に微笑むユキの顔を見つめ硬直した。


天使って………


空想上のもんだろ?



あっなんだろ眩暈がする…




「ハル?ハルっ!?寝るのはベッドと授業中だけにしろって!!」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ