十四話
保険室を出たあとからの空視点です!
にしても、岬は無茶をしたがるんだよな…。
ちょっとは休んだらいいのに……。
つか、自分のペース配分ぐらい考えろよな!
まったく!!
って、あの双子を呼ぶように言われたんだっけ?
おっ!
空「おーい、双子ども!」
雅「ん? どうされましたか?」
空「なんか、岬が二人を呼んでこいって言ってたんだけど…。」
棗「あ~、わかった」
雅「教えてくれてありがとうございます! それでは…。」
そういって、二人は保険室に向かって走って行った。
にしても、岬はいったいあの双子になんの用事なんだろ?
まぁ、いいけど。
それより、はやく生徒会室に戻って結さんと二人っきりになろ~!
って、目の前にいるやつなんか危なっかしいな…。
重たそうな荷物をいっぱい持ってフラフラしてる…。
今にも転けそうだなww
あっ!?
?「わぁ!」
あ~あ、本当に転けやがった…。
はぁ、助けに行くか。
空「大丈夫? こっちにもプリント飛んできたんだけど…。」
?「Thank You! すごく助かったよ!」
そう言って、男はほっぺたに手を回してほっぺたにキスをしてきた!
空「なっ!? なんて事をするんだ!?」
?「何って、キスです! 感謝の気持ちです!!」
空「って、ここは日本だ! 外国じゃねぇんだからやめろよ!」
?「Oh! ダメでしたか…。」
空「そらなぁ…。」
って、こいつ髪の色や目の色、行動や英語の発音…。
もしかして!
空「なぁ、いきなりで悪いんだけどお前外国人?」
?「YES! でも、ちょっと外れ…ww 僕は樹 ロイドって言って日本人とイタリア人のハーフなんだww そして、この春から日本に引っ越しに来たんだ!」
空「そうなんだ…。 よろしくな! そして、さっきはごめん!」
ロ「Why? なんで謝るんですか? 気にしてないですよww おかげで、日本ではキスをしたらいけない事がわかりましたしww」
空「まぁ、そうだけど…。」
ロ「とりあえず、僕は行くんで。」
空「あぁ、引き留めてごめんな?」
ロ「いえいえ、僕の荷物を拾うの手伝ってもらったんで! こっちこそThank Youでした!」
空「それじゃあな!」
ロ「はい、それじゃあチャオです!」
そういって、ロイドは走りだした。
いいやつだったな~。
樹 ロイド
イタリア人と日本人のハーフで、今年の春から日本に引っ越して来た。
そのおかげで英語が時々混じっている。
髪の毛と目は綺麗な緑色で空たちと同じクラスだそうだ
実は双子の弟がいる。