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episode3

今回もよろしくです


次の日、俺があの場所に行くとまたしても桜姫は桜の木の上にいた。

ぼんやりと空を見ながら足をブラブラさせている。

声をかけようかどうしようか迷っていたら先に声をかけられた。

「春、また来てくれたのじゃな?」

どうやら待っていてくれたらしい。

とりあえず上に向かって手を振ると、俺の腕めがけて桜姫が飛び降りてきた。

......やはり軽い。

いや、この表現は間違いかも知れない。

軽いも何もこいつには重さなんて最初から存在しないのだから。

「何やらいい匂いがするのぅ。」

きっと俺の持っている包みの事を言っているのだろう。

神様であれ何であれ、手土産位必要かと思って桜餅を買ってきたのだ。

「食うか?桜餅。」

桜姫の顔がぱっと輝いた。


口一杯に桜餅をほおばっている桜姫はやはり普通の子供みたいだ。

本人は神様とか言っているが妖怪とか悪霊の類だったとしたら少し怖いと思う。

まあ目の前の小さな子供に何か俺に害を及ぼすかなんて考えるだけ無駄かも知れないが。

この桜餅で頬をふくらませている子供に悪い事など出来るものか。

「わらわはちゃんと神様じゃぞ。」

「口の周りにあんこつけて言う事か、それ。」

そう言いながらあんこを拭き取ってやる。

桜姫は顔を赤くしながら、俺を睨んだ。

「よし、神様らしく祟る事にしようか。」

「桜餅くれた相手に?祟るのか?」

神様を脅す俺も大したものだ。

普通なら怖じ気づく所なのだろうけど俺は少し感覚がおかしい様だ。















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