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episode1

桜ノカタミはフィクションです


「お前、変な奴だな。」

和服に身を包んだ小学1年生くらいの少女がいきなり声をかけてきた。

こんな格好、今時七五三くらいでしか目にしない。

俺は自分をよく見返して見たが変な所など微塵もない。

普通の男子高校生で、手に文庫本を持っている限り読書に耽っていた様にしか見えない。

まあ場所と時間にもよるのだが。

今は午前11時、普通ならまだ授業中だろう。

そしてここは参拝客もいなくなった寂れた神社の裏だ。

つまり俺はサボリの真っ最中なのである。

何故こんな所でサボっているのかはさて置き。

「お前こそそんな所で何してるんだ?」

俺は立ち上がって声をかけた。

目の前には大きな桜の木がある。目測だが5~6mは超えているだろう。

冒頭の台詞はそんな桜の木の上から降ってきたのである。

この状況だと明らかに変なのはこいつの方だ。

あの格好でよくあんな所まで登れたなと内心感心しながら、俺はゆっくり腕を上げた。

「危ないから降りてこいよ。」

そいつは普通に飛び降りてきた。

落とさないようにしっかりと抱きとめたのだが何だか違和感がある。


重さが全くなかった。













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