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第五章 まだまだ続く説明

 推敲・添削しました。


 2012年6月12日 再改稿

 第五章 まだまだ続く説明




「さて、次は……王都や、クエストの説明です」

「王都とクエスト……仕事とか?」

「まあ、だいたいはあってます。向こうの世界で生きていくにはやはり、職業も必要です。

 大きなくくりで、冒険者・商人・医者・政治家・料理人などの職業が存在します」

「ふむ、なるほど」

 生きていくうえで生活の基盤ともなる身分。こっちの世界は散々だったが、向こうは整っているんだろうな、という暗い僻みが生まれたが、もうすぐそちら側ということを思うと、わくわくした。

「冒険者の仕事は、王都で発令されるクエストをこなしたり、未開の地のマッピング等が仕事です。勿論数人でパーティーを組んで“協力”しても結構です」

「ああ、それで。冒険者は他の職業よりも危険が伴う仕事なわけだ」

 腑に落ちる。協調性がないやつでも、このノリなら容易に組み込んでもらえそうだな。つまり、俺でもなんとかなりそう。

「それはそうですが、医者等の他の職業も、主に、冒険者で回復系の魔法を使えるようになってから転職、という形になったり、冒険者が基本だったりします」

「とすると、最初は冒険者をしてみるのが良いわけね」

「普通はそうなりますね」

 まあ、向こうで考えてみるかな。

「ん? そうだ、どこでなれるの? 場所とか」

「目立つ建物がいくつかあるので探してください。」

「え? ……まぁ、分かったよ」

 ところどころ抜けてるなぁ。なんでだろ。

 女性は話を切り替えるように次の説明を話し出した。

「それと貨幣の単位になりますが、Sと書いて“シェル”と読みます。買い物をするときはそれぞれ、1Sでシェル銅貨一枚、10Sでシェル鋼貨こうか一枚、100Sで、シェル銀貨一枚、1000Sでシェル金貨一枚となっていて、1万Sでシェル紙幣一枚になります」

「ああ、覚えておくよ」

 通貨を間違えたり把握できていなかったら、苦労しそうだし。

「そしてクエストですが、王都にいくつか役場があるので、受けるときはそこで受けてください」

「それも、覚えておくよ。」

 色々なシステムがあるんだなぁ。

「それでは、これで全ての説明が終わりました。何か質問はありませんか?」

 種族、魔法、王都……。まぁ、大体分かったかな。

「うん。もう分かったと思う」

「そうですか。最後に一つ……言い忘れていましたが、あなたは向こうの世界で本名を名乗ってはいけない事になっています」

「え? そうなの?」

「はい。なので、向こうの世界では……そうですね――」

 しばし、逡巡。

 そして、口を開く。

「“グリモア”と名乗ってください。姓の名前は自分で適当に考えてくださいね」

「“グリモア”……?」

「はい。では時間ですので……いってらっしゃいませっ」

「あ、貴方の名前、まだ聞いていなかった」

「ふふ、では職業“ゲートキーパー”とだけ言っておきましょう。それでは!」

「え? ……うわあぁぁあ!?」

 ヒュウウウウウウウウ

 地面に穴が開いて、重力に従い落下。

 そんなこんなで、新しい世界へと旅立ったのであった。




 この章で説明会は終わりです。

 ここまで、しんぼう強く見てくださった方ありがとうございます。

 次からは本編――中身的にはここまでもそうでしたが――なのでお楽しみいただければ幸いです。

 忙しいので、自分がこれを書く時間が無く、次の更新や――その次も――がいつになるのか分からなくなってきたので、お詫び申し上げます。出来るだけ早く書き上げたいと思いますが、時間が空いてしまうことが、あるかもしれません。ご了承ください。それではまた。


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