第四章 まだ続く説明
忙しい今日この頃。
この小説を見てくださる方が増えることをお祈りしています。
追記 推敲・添削しました。
2012年6月12日 再改稿
第四章 まだ続く説明
「向こうの世界には、魔法と呼ばれる古くからの技術があります」
「魔法?」
「はい、そうです。魔法は火・水・土・氷・風・雷、の六つの元素からなる元素魔法、先ほどの説明のような召喚魔法、強大な魔法の中には、時間を操る時空魔法などもあります。もちろん、それだけではなく日々開発されています」
「魔法か……面白そうだ。」
そして御伽噺のようだ。
「魔法は魔力と言って、魔法の源である力を必要とします」
「僕の中にもそれはあるの?」
「はい。あります。きっと向こうの世界に行ったら、使えるようになりますよ、魔法」
「へぇ、そうなんだ」
楽しみである。色々と夢が膨らむ。
「魔力の量は、才能・精神力・集中力・知識・テンション・体力の大きさで決まります」
「ふむ。つまり、常に一定の魔力を保持できないってことか?」
「原則はそうです。しかし、魔術師ともなると、話は別です。あ、魔術師は職業の一つで魔法を得意とする人たちです」
「はぁ、そうなのかあ。なかなか難しいね」
でも、魔法がそこそこ重要そうだったということが分かった。
「魔法を使うと疲れます。そうすると、必然的に、魔力が減ってしまいます。
でも、魔法の使いすぎで、倒れたりすることは滅多にありません。体がセーブするから、
また、体の体力とは違う氣の問題だとかで、いまだ検証中です」
「なるほど、そういうシステムなのか。大体分かったと思う」
「元素の魔法は、それぞれ様々な特性があります。覚えたら色々使ってみたら良いと思います」
「これまたややこしい……」
炎と氷や水。世界は質量やエネルギーが全て循環するシステムになっているので、魔法というイレギュラーを自分に馴染ませるのは難しそうだ。
「魔法という技術はそういうものですが、慣れれば楽しかったりします。それに元素魔法などは、日常でも使うので覚えておいて損はありません。逆に頼りすぎるといざというとき、困ったりします」
「魔法の力だけに頼っていては駄目ということか」
「その通りです。ここまでで、何か質問はありませんか?」
「いや、特に無いよ」
「そうですか。それでは、次の説明です」
あ、まだ続くんだ……。いつの間にかそう思っていた。
きっと、期待しているんだろう。僕は。