第三章 向こうの世界について
一週間で更新するのが少し難しくなって来ました。
でも頑張って書いていきたいと思います。
どうか皆様よろしくお願いします。
追記 推敲・添削しました。
2012年6月12日 再改稿
第三章 向こうの世界について
「それでは、一つ目、まず始めに向こうの世界での暮らしについて。」
こくり。
首肯をかえす。
「向こうの世界では、“獣人”と呼ばれる人たちがいます。」
「“獣人”?」
まるで、おとぎばなしのようだ。
「ええ、獣人です。といっても、様々な種類の獣人がいて、一見それと分からないように見えるものから、明らかにそうだと分かる人たちまで様々です。」
「共通の特徴は?」
「共通の特徴、それは人の一線を越える高い身体能力があることです。自然治癒能力が高いもの、ある特定の機能が高いもの、など。これまた様々です。」
「へぇ、そうなのか。」
「そして、向こうにはエルフ族と呼ばれる人たちもいます。エルフ族は知能が高く、人と同じような生活をしますが、かなり長生きです」
「エルフ族? こっちの世界では誇り高い印象があるね」
「ふふ、あちらの世界では協力しないといけないので、殆どの種族がフレンドリーな方たちが多いです。種族関係無しに。」
「はぁ、なるほど。うん? 協力?」
「はい。それは、後で説明します。」
「分かった」
「竜人族という種族もありますが……まぁ自分で調べてみてください。」
「え…………? まぁいいや。そうするよ。」
……。 何故しぶったんだろうか……。
女性は気にせず、続ける。
「そして、魔族。」
(何かあからさまな名前だなぁ)
「これは、人の種とは違っています。討伐の対象にすらなったりします。また、一部では召喚する技術を持った人達が、使役したり、などがあったり。未だ謎は多いです」
「なるほど、絶対悪とは決めつけられない、と」
「そうとも言い切れません。」
「え?」
「その技術を持った人たちは、悪い人が多いのです。つまり、絶対悪と言えなくもないです。間接的に悪に加担しているので」
「そんな……」
ショックだ。
「あなたは優しいのですね」
「え?」
「誰とでも仲良く出来るひとですね、あなたは」
「まあこんな世界だから……。 っていうのもあると思う。」
「そうですか……話を戻します」
「OK」
「ざっとこんなものが種族の説明です。何か質問はありますか?」
「大体分かったよ。」
「そうですか。では次の説明です」
この章を読まれた方には分かると思いますが、ここから先の章はしばらく本編までの説明になっております。読んでいないと話が分からなくなると思われますので、面倒くさくても目を通していただきたいと思います。