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プロゲーマーを目指していた俺、妹はアジア最強の配信者でした。  作者: 城ヶ崎大地


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第64話 頂点を目指すなら

 次の日の昼休み、俺と雪奈は屋上でおにぎりを食べていた。


「そういえば悠也君、プロリーグのスクリムでしたっけ?? っていつからなんですか??」


「お前な、一応選手なんだから把握しとけよ……今週の日曜だ」


「……えっ、……え??」


 雪奈は驚いた顔で俺を見つめた。


「やばくないですか??」


「うん、相当やばい」


「というか、昨日募集した投稿に反応ありましたか??」


「朝ちょっと寝坊してしまって見てなかった。今確認するね」


 俺がスマホを開いて、SNSのアプリを起動した。

 メッセージを確認すると、100件を超えていた。


 荒らしのメッセージやスパムアカウントにフィルターをかけて絞り込むと、40件とまあまあな数の応募が来ていた。


「この人は……ん〜違うな。この人もチャンピオン(最高ランク維持)だけどイマイチだな……」


 俺は新しく来た順で1つ1つに目を通して確認するも、いまいちピンとこなかった。


 そして気がつくと、最後の1人になっていた。


「こいつで最後か…………って、あ??」


 最後の1人を確認すると、そのプレイヤーは前回ランキング3位のレインだった。


「どうしました?? なんか、嫌そうな顔してますけど」


「ああ、なんでもない。疲れているだけだ、あはは……」


 レイン、それは“暴君”と呼ばれているプレイヤー。

 元々「ナイト」と呼ばれる実力主義のクランのリーダーをしていた。


 見た目は2m近いアバターに黒髪リーゼントのような髪型で、ヤクザのような雰囲気。

 弱いやつにはとことん厳しい人間だが、実力はプロに近くて一部の熱狂的なファンもいる。


 彼は先日、ナイトが「キングダム」というプロチームと合併してプロリーグに参戦したが、仲間との意見の食い違いでチームから脱退させられたらしい。


 そんな奴が俺たちの仲間募集に応募してくるということは、それだけプロリーグに対する熱量があるのか、または他の理由があるんだろう。


 だが、性格の厳しいあいつとは正直組みたくはないというか、可憐や雪奈の性格を考えると相性は最悪な気がする。


 俺がそんなことを考えていると、電話がかかってきた。

 電話の相手は可憐で、俺は電話に出た。


「もしもし、可憐」


「悠也おつかれ〜。そっちは昼休みだよね〜」


「うん、どうした??」


「えっとさ、SNSの募集は何件来てた〜??」


「あ〜それなんだが、今送るな」


 俺はSNSのメッセージ画面をスクショして、可憐に送信した。


「こんな感じ」


「ありがと〜。40件も来てたんだね〜。あ、この人って確か3位の……名前が出てこない、誰だっけ??」


「レインってやつだな」


「だよね〜。とりあえず一通り見てみる〜。まだ20分くらい昼休みあるよね〜。良さそうな人決まったら、またかけ直すね〜」


「了解、んじゃあ後ほど」


 そう言って可憐は一旦、電話を切った。


「なあ、雪奈。お前って怖い人とチーム組めるか??」


「怖い人とは……具体的にどんな感じの怖いですか??」


「なんだろ、ヤクザのような見た目の人で性格が怖い的な」


 俺が雪奈に質問すると、雪奈は全力で首を横に振った。


「無理です、無理です、絶対に無理です!!」


「……だよな〜。まあそういうと思ったわ……」


「ということは、ヤクザの人から参加希望来たってことですか?? ラグナロクフロンティアは闇の世界と繋がってる……??」


「違うわ!! いやヤクザではないと思うけど……容姿と性格に関しては、あながち間違ってないかも……」


「まじですか……わ、私殺されるんですかね??」


「何もしてないし、それはないだろ……」


 俺たちがそんなことを話していると、可憐から再び電話が来た。


「もしもし……決まったか??」


「んーと、軽く調べてみたけどね〜。悠也的には誰にする??」


「正直組みたくはないけど、レインしかないかな……」


「だよね〜」


「性格に難があるって噂だけど……可憐はいいの??」


「他の有象無象よりは強い人の方がいい、だってボクたちは世界最強を目指しているんだからね〜」


「わかった。とりあえず雪奈にもこの事を話すね」


「了解〜」


 可憐はそう言って、電話を切った。


「ということで、ヤクザ見た目で暴君と呼ばれているレインを入れようと思うんだけど、雪奈はいいか??」


「そもそもヤクザって……どんな見た目な人なんですか??」


「そういや知らないのか、これこれ」


 俺はそう言って、レインがナイトに所属していた時のアバター写真を雪奈に送った。


 雪奈は写真を見た瞬間、震えてスマホを落としそうになっていた。


「……ボコボコにされませんかね??」


「ないだろ、そもそも俺リーダーだから下手なことはしないと思う」


「……危ない薬とか、売ってきたりしないですかね??」


「それは偏見がすぎるだろ……見た目によらず、案外いいやつかもよ」


 俺がそう言うと、雪奈は諦めた表情でため息をついた。


「まあ……悠也君がリーダーだし、方針は任せますよ」


「ありがとな……んじゃあ、今日の夜面接だから気合い入れておいてよ」


「はい!! いざって時は守ってくださいね!!」


「お、おう。任せろ」


読んで頂きありがとうございます!!

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