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プロゲーマーを目指していた俺、妹はアジア最強の配信者でした。  作者: 城ヶ崎大地


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第60話 初めてできた、友達の頼みですから!!

「おにーさん…… 本当にメンバーなの……?? すごい驚いているけど……」


「そうですよ!! 私、プロなんて…… そんな…… 聞いてないんですけど!!」


 なんとなくそんな反応されるとは思っていたので、俺はトークアプリで雪奈に『いいから話を合わせてくれ、頼む』と送った。

 俺がお願いしますというスタンプを送ると、雪奈から「わかった」というスタンプが送られてきた。


「いや、彼女が驚いていた理由はな…… 実は俺と可憐の仲間になれるかの見極めをしていてな……」


「うん、うん!! そうなんですよ〜 って、え……??」


 雪奈は俺に『悠也君って、女友達いたんですねw』とメッセージを送ってきた。


「そこは今どうでもいいだろ!! まあ、とりあえず合格って感じだな」


「よ、よろしくお願いします??」


 雪奈は頑張って俺の演技に合わせてくれた。


「よかったね…… おにーさん…… 本当に……」


「……ああ」


「どうしたんですか??」


 俺の反応を見て、雪奈は不思議そうな顔をした。


「んっとね…… おにーさんのチーム…… 2人しか決まってなくて…… スクリムまでの時間がないから…… おにーさん焦っていて…… でもこれで安心だね……」


「……だな、まあ1人まだ足りないけどな……」


「そうだね…… まあプロリーグの舞台で戦う時は…… 容赦しない……」


 有栖は雪奈が本当にメンバーになったと思って、スナイパーライフルの銃口を雪奈の頭にくっつけた。


「次は戦場で…… 会おうね…… おねーちゃん……」


 有栖はそう言って、プライベートルームを退出した。

 俺は有栖が退出した瞬間、プライベートルームに入室制限をかけた。


 いつもは運営管理のためにフレンドのみ入室可能にするのが決まりだけど、彩音たちが入ってきてまたややこしいことになる方が面倒なので一時的に設定を変えた。


「……ふう、なんとか誤魔化せたな…… ありがとう……」


「……」


 俺が雪奈に感謝の言葉を伝えたが、雪奈は返事をしなかった。

 水分補給とかで離席中かなと思っていたら、ふへっという声が聞こえた。


「……ふへっ ふふふ、ヤンデレえーちゃん…… 好き…… あああ尊い!!」


「……」


「それに!! お姉ちゃん…… そう、お姉ちゃん…… むふふ…… これはクリップを永久保存ですね……」


 俺の声なんて聞こえておらず、雪奈は限界オタクモードになっていた。

 何を言っても返事をくれなさそうに見えたので、俺は雪奈の横に行った。


「ん…… 悠也君どうしました??」


「ああ、聞こえてなかったみたいだからもう一度言うわ…… さっきはありがとな」


「いえいえ、全然大したことじゃないですよ!! それにいい経験をしたので…… むふふ……」


「……そっか、まあそれはよかった」


 まあこれで一安心、無事に誤解も解けただろう。

 有栖には、やっぱり雪奈の都合が合わなかったとかって言うことにしよう。


「……んじゃあ、今日はありがとな…… また今度ゲームしよう」


 俺はそう言って、プライベートルームを抜けようとした瞬間、雪奈は俺の袖を掴んだ。


「……待ってください」


「どうした……」


「いいんですか……??」


「……」


「メンバー足りないんですよね…… 私じゃ力不足かもしれませんけど、私を仲間に入れてください!!」


「……え」


 俺は急に仲間になると言われて、思わず声が出なくなった。


「やっぱりダメですよね……」


「違う……」


「……え」


「俺的には大歓迎なんだ…… むしろ雪奈のように視野を広く使えるプレイヤーが仲間に欲しかった。俺が言いたいのは、雪奈はいいのかって話」


「私はいいですよ、全然暇ですし!!」


「プロの世界は厳しい、敵のレベルも格段に上がっていて練習もしなくちゃいけない」


「練習はしっかりします、やるからには負けたくないので……」


 軽い雰囲気で乗ってきたと思ったけど、雪奈のアバターが鋭い目をした。


(覚悟はある感じか……)


「覚悟は伝わった…… 一応理由を聞くけど、あいうえクランと繋がりがあるからか……??」


「……いえ、そんな理由じゃないです」


「んじゃあ、なんで……」


「そんなの…… って、繋がりあるんですか??」


「……やべ」


 俺は思わず機密情報をこぼしてしまった。


「あるんだったら、なんでもするので仲間に入れてくださいよ!! むふふ……」


「やっぱり、嫌かも……」


「なんで!! なんで!! 入れてください〜 お願いしますぅ〜」


 雪奈は泣き顔になって、俺の腹の近くに抱きついて離れなかった。

 雪奈の大きなものが、アバターとはいえ俺の体にくっつき、揺れているのを見て俺は顔が赤くなって目を逸らした。


「ちょ、離れろ……」


「いいですって言わない限り、絶対に離しません!!」


「あーもう…… わかった、わかった。入れてやるからこれだけは守ってくれ…… 彼女らとは適切な距離で接してくれ、キモい行動禁止な!!」


「キモいって…… わ、私のこと…… なんだと思ってるんですか!!」


「限界オタク」


「いや、まあそうですけど…… 推しは神聖なものですから…… 下手なことはしませんよ!!」


「……本当か??」


「神に誓います……」


 雪奈は俺に頭を下げた。

 限界オタクだし、言動もやばい人で彩音に合わせたくないタイプだ。


 でも実力はトップレベル。それにスクリムまでの時間がないので、仲間にするのが正解のような気がする。


 それになんというか、接しやすいというか根は優しい人だから可憐とも仲良く出来ると思う。


「わかった、ならこれからよろしくな…… 雪奈さん」


「え、いいんですか??」


「ああ、俺に力を貸してくれ」


「任せてください!!」


 こうして、雪奈は俺のチームへ入ることになった。


「さっきさ、雪奈が言おうとしてたのって何??」


「さっき……??」


「あーほら、あいうえクラン関連の理由じゃない、組もうと思った理由」


 俺が雪奈に質問すると、雪奈は俺の耳元に手を当てた。


「秘密です〜」


「そういうのいいから、教えてくれよ」


 変にリアクション取るといじられキャラが定着しそうに思ったので、俺はイラッとした気持ちを抑えて流した。


「いえ…… ちょっと言うのは恥ずかしいので、また今度言います!!」


「なんだよそれ…… まあいいや、とりあえず色々説明しなきゃいけないから、また明日学校の屋上でな」


「はーい!!」


 俺はプライベートルームを解散して、パソコンの電源を落とした。

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