第55話 俺と同等の実力に分類されているのか??
「悠也くんの友達申請、許可しました〜!!」
「ああ、ありがとう」
俺たちは無事に友達登録ができた。
俺が連絡先を確認していると、ラグナロクフロンティア公式からイベントモード最終日の告知が届いた。
「あ…… やっば…… やるの忘れてた……」
先週からラグナロクフロンティアは期間限定モード(以前の陣取りモード)が復刻というイベントをやっていた。
このイベントは、陣取りモードを複数回やることで期間限定の武器スキンを貰えるというものだ。
ランキング戦や、ルームマッチやカジュアルモードではイベントポイントがたまらないので、俺は1ポイントも貯まっていない。
幸いなことに5試合程度するだけでスキンはもらえるし、可憐も今日はやらないから、帰ったらソロでやろうと思う。
「宿題でも忘れましたか??」
「あ〜 いや、俺のやってるゲームのイベント最終日らしくてさ、取り忘れたアイテムがあったのを思い出したから、やらないとって思ってな……」
「なるほど…… 悠也くんってゲーム好きなんですね。ちなみに、なんのゲームですか??」
「ラグフロ(ラグナロクフロンティア)やね」
「もしかして、陣取りのやつですか……??」
「そうなんだよ、ランキング以外やってないからポイント貯まってなくてさ〜 最終日なのすっかり忘れてて ……ん??」
俺がラグナロクフロンティアをやっていることを雪奈に話すと、雪奈はあたかもゲームを知っているように言った。
「悠也もラグフロやってるんですね!! やっぱりあいうえオタクじゃないですか〜!!」
「いや、これに関しては元からやってた。別に影響されたとかじゃない」
「そうなんですね〜。ちなみに私はあいうえクランで知ったのがきっかけです!!」
「へ〜」
俺たちが屋上で話をしていると、授業開始5分前のチャイムが鳴った。
次の時間は移動教室で、準備をしないといけない。
「そういや、次は実験室で化学基礎じゃん!! 急がないと!!」
「んじゃあ、悠也くん! これ私のフレコです!! 学校終わってから時間あったら、一緒にラグフロやりましょー!!」
「お、おう!!」
雪奈は俺にメッセージアプリでフレンドコードを送った。
その場のノリでラグフロをやることになったが、まあ彩音たちも動画の撮影らしいし、することも特にないからいいだろう。
俺たちは全速力で走って、教科書を持って実習室に向かった。
⸻
帰宅したのち、俺はラグフロを起動して雪奈にフレンド申請を送った。
ハンドルネームは『YUKI』、なんか俺の名前と似ていて、遠目で見たら間違えそうだ。
称号設定をしていなくて、ランクはどこかはわからないけど最高ランクで見たことあるような、ないような。
まあYUKIなんて名前はいくらでもいるだろう。
SNSで見たことないので、まあ見間違えだと思う。
「とりあえず…… 俺がYUU本物だってバレないように、称号外すか……」
俺はサブアカウントを以前持っていたが、彩音にボコされてからアカウントを消したので本垢しかない。
それに俺はあいうえファンのヘイトを買うような感じのことをしている。
彩音の馬乗り、有栖ちゃん倒す、隠蔽されたが彩音と可憐とデート……。
「……ってか、冤罪だろ!! 最後のは俺悪いけど、最初2つは俺悪くないだろ!!」
ヘイト溜めそうな行動を振り返ったが、最後のを除けば俺は悪くないと思って、思わず部屋でキレてしまった。
俺が1人でキレていると、フレンドリクエストが承認されていた。
俺がトークアプリで「承認ありがとう」と送ると「こちらこそありがとう」と来て、通話アプリの方のリクエストが来た。
俺は雪奈からのリクエストを承認すると、雪奈から電話が来た。
女の子と通話するのは、彩音たち以外とは初めてで少し緊張する。
「もしもし」
「あ、繋がった! 初めて通話アプリ使ったから、できてよかったです〜」
「うん、問題なくできてるよ。んじゃあ招待する」
俺が雪奈に招待を送ると、ロビー画面に雪奈のアバターが来た。
相変わらず大きくて、高校1年生には少し刺激が強い。
俺が通常モードから、期間限定モードに変更しようとした際に違和感を感じた。
「ん……??」
それは、雪奈がパーティにいるのにも関わらずにランキング戦へモード切り替えができることだ。
このゲームはアイアン>ブロンズ>シルバー>ゴールド>プラチナ>ダイアモンド>マスター>グランドマスター>チャンピオン(各サーバー上位300人)にランク分けがされている。
そして、ランキング戦は各ランク差が1つ以内でしか組むことができない。
例えばアイアンとブロンズは組めるけど、アイアンとシルバーは無理という感じ。
俺のランクは現在チャンピオン103位(サボり気味)で、最高ランクの俺と組めるということは、最低でもグランドマスターか、チャンピオンのどちらかに分類されている。
ちなみにゲーム人口の0.1パーセント未満がグランドマスターで、到達するのは初心者だと強い味方で固めないと不可能。
ソロだと配信者の企画で、5人くらいしかやっているのを見ないくらいに難易度と時間がかかる修羅の道だ。
実際、俺もソロなので、マスターからグランドマスターまで苦戦した時期もあった。
そんなランクに本当に雪奈がいるのか、俺は心の中で疑問に思った。
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