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プロゲーマーを目指していた俺、妹はアジア最強の配信者でした。  作者: 城ヶ崎大地


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第51話 足りないピース

「その表情をするあたり、完全に忘れてたでしょ」


 俺がハッという表情をしていると、可憐は武器スロットから対戦車用ライフル(通称AMR)を取り出して、俺の右足にくっつけて発砲した。


 ドガンと、落雷が落ちたような轟音が訓練所に鳴り響き、俺の両足が消滅して俺のアバターは地面に倒れた。


「す、すいません……」


 俺は倒れた状態で、頭を地面にくっつけて可憐に謝った。


「謝れて偉いぞ、褒めてやろ〜」


「あ、はい……」


 可憐は、俺のことをすんなり許してくれた。


「一応、参考程度に質問なのですが……可憐さん的におすすめのフリーの選手とかって……いますか??」


 俺が可憐に質問をすると、可憐は目を逸らして頭を抱えた。


「えっ、えっと……ん〜 彩音ちゃん??」


「彩音はメンバー決まってるから無理だろ、ってか可憐も考えてなかったのかよ!!」


「だって〜 てっきり悠也が考えてると思ってさ〜」


「なら、なんで撃ったんだよ!!」


「気分〜」


「とことん自由だな……まあ、お前に負担かける訳にいかないし、一応俺がリーダーだから忘れてたのは謝る……ごめん……」


「うん、でもボクも少しは意見出したりするべきだったかも……っていうわけで、これから作戦会議をしよ〜」


 可憐はパンパンと手を叩いた。

 手を叩くと、可憐のアバターの後ろにホワイトボードのようなものが出現した。


「唐突だな」


 俺の体は訓練所の自動回復で修復された。

 俺は立ち上がって、可憐のホワイトボードの近くにある岩の上に座った。


「ボクたちには、何が足りないと思う??」


「いや、俺たちは最強だ……誰にも負けない」


 俺が自信満々に発言すると、可憐は再び対戦車用ライフルを取り出して俺の足めがけて撃ち込んだ。


 再び落雷のような音が、屋外の訓練所に響き渡って俺の体は地面に倒れた。


「ぐはっ……死ぬ死ぬ、ちょっと待て!!」


「ぶっぶ〜 ハズレ〜」


「なんでだよ!! ランキング戦でも無敗じゃん!!」


「ランキング戦では相手をボコボコにすればいいけど、大会だとそうはいかないじゃん」


「いや大会でもランキング戦同様、突っ込みまくってボコボコにすれば優勝間違いな……」


 俺が可憐に話している途中で、可憐は再びライフルを俺の体に撃ち込んで俺の体力は0.1程度まで削られた。


「だから、なんなんだよ!!」


「はい、ここで君に質問〜 この状況で君は勝てる??」


 可憐は突然、俺に質問をしてきた。


「……諦めるつもりはないが、勝利は限りなく0に近いと思う」


 このゲームの欠損部位は、完全に消滅してしまうと回復アイテムで修復できない。

 なので、この状態まで追い込まれてしまったら仮にrallyだろうが、グランディネアだろうが、彩音でも勝てないと思う。


「うん、ボクも無理だと思う」


「……何が言いたいの」


「大会だと絶対に詰みの状態を相手は作ってくると思うんだよ。ランキング戦はポイント重視で動くからキルスピードが早いけど、大会だとゆっくりと詰みの状態を作るみたいなイメージ」


「うん」


「最初にさ、ボクが足に撃ち込んだ時に悠也はもう1発追撃すると思った??」


「いや……思わなかった」


「そう、思わなかったからこの詰みの状態が出来た。だからボクたちに足りないのは、仲間の体力管理や状況判断能力に特化した火力ってより補助に優れた人、サポーターかスナイパー専門に優れた人が仲間に欲しい」


 言われてみれば、俺たちはランキング戦をしている時に脳死で突っ込みまくってボコボコにしていた。


 ずっと勝ち続けていて気づかなかったが、大会でこの動きをするのはリスクが高すぎる。


「確かに一理あるな……サポート役は欲しい」


「でしょ〜」


「だが、このゲームのサポートに優れた人っているかな??」


 このゲームは、基本的に火力に特化した人間が強いとされている。

 だが、火力枠4人で固めるよりも補助役がいるチームは安定して勝っている。


 実際日本だと、グランディネアのチームのファントムや有栖ちゃんは、補助役で火力枠ではないが最強クラスのサポーターで、両者の所属するチームは現在のスクリムで高順位の成績だ。


「そこは悠也の腕の見せどころだよ〜 任せた〜」


「まあ、俺が早めに探してれば良かった話だからな……今回は任せてくれ」


「うん、助かる〜」


 そんな話をしていると、再び自動回復で体が修復された。

 俺は立ち上がって、可憐の座っていた岩の横に座った。


「まあそんなわけで、次の週までには候補を決める。彩音はさすがに俺も告白するには早い気がするから少し時間をあける」


「恋の邪魔をするような形になってしまって申し訳ないけど、そうしてもらえると助かるよ〜」


 冷静に考えて、体調不良で入院している可憐にわざわざ力を貸してもらっているにも関わらず、リスクのある行動をするのは、人としてどうかしてる気もする。


「まあとりあえず、欲しいメンバーの具体案も決まったしエイムも温まったし、少しランキング戦やるか??」


「おっけ〜」


 俺たちは訓練所から退出して、ランキング戦の画面を開いた。

読んで頂きありがとうございます!!

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