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エピローグ
なんとか1カ月が過ぎた。いろいろありすぎて、自分では消化しきれないあっぷあっぷの1カ月だった。あと約2カ月かあ…なんとか無事過ごせるといいなあ、それにしてもこれだけ女性とばれないとはどうしたことか?確かに自分よりも華奢でかわいい少年はたくさんいるが納得できない。特にキース先輩はあんなに僕をだきしめているのだから、気づいてもいいのではないか?無頓着だからか??ちょっと気付いてほしいような、気づかれると非常にまずいような気持ちがせめぎあう。などと、考えながら寮の部屋に戻って、扉を開けた途端に閉めた…パタン…。
今見てはいけないものを見たような…部屋を間違えたのか…と思い部屋の番号を見直す。間違いじゃない…もう一度そろりと扉を開け、中を覗き込んだ。
「どうした…ジャス…」蒼い瞳の美貌の青年が部屋の中にいる。
「キッキース先輩! なんでここにいるんですか~!?」
「部屋の移動だ…」
「だって…ロイ先輩は…どちらにいらっしゃったんでしょう…」
「俺が元いた部屋だ…」
「どうしてそんなことになったのでしょうか?」
「俺たちは公認の中ということになっている…部屋を変わらなければ、それを否定することになるとアルに言われた…」アル先輩余計なことを!
「ロイは嫌がった…でもアルに睨まれた。変わりたくない理由が何かあるのかと…そしたらロイが、ジャスのことが心配で夜眠れなくなると言ったが、アルにおまえが出る幕ではないと怒られていた…」あはは、さすがお母さんのほうが強い…
「いやか…俺と同じ部屋になるのは…」
出た~子犬の目攻撃~どうせ勝てるわけはない…いろいろあきらめよう…
僕もキース先輩と一緒は嬉しい…なにかと心配だけど…
「そんなことないですよ。嬉しいです。キース先輩。よろしくお願いします」
「ん よかった…それでベットはどっちを使う?」
「これまではこちらを使わせてもらっていましたが、このままでもいいですか?それともキース先輩はこちらのほうがいいですか?」
「ちがう 夜寝るときはどっちがいい?」
??言葉が食い違っているような?
「こちらでいいですか?」今まで使っていたベットを指さして言ってみた。
「わかった…」と言ってキース先輩が枕を二つ並べだす。
「ちょっちょっとキース先輩何してんですか?」
「一緒に眠るから枕を移動させた…」
「冗談ですよね。」
「冗談じゃない。いつも二人で眠っていたからおかしくない…」
「おかしいに決まっているじゃないですか~!」
ふぎゃー本気で言ってる。ロイお父さ~ん 帰ってきてくださ~い!!!
Fin
これにて、完結となります。ありがとうございました。




