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急な所用により定期的に更新できず大変申し訳ございませんでした。

「ジャス 知ってるか?ラント先輩らしいぞ」あいかわらず情報通のトーマスが話しかけてきた。

「なにが?」ラント先輩の昨日の様子が気にかかっているところでラント先輩の名前がでたので、びっくりした。

「例の図書館の幽霊はラント先輩らしい。」

「えっラント先輩?ほんとう!?」

「本当らしい、実際に見た奴がいるんだよ。」

「いつだれが見たの?」

「それは青少年の健全な衝動を抑えられなくて、夜中に図書館にもぐりこんだ奴らがいて、そこでラント先輩が2階の書庫へ続く階段をあがっていく姿をみたそうだ。そいつらはラント先輩も自分らと同じ事情だろうと思って、見て見ぬふりをしようとしたらしいんだが、なんか様子がおかしかったんでおいかけてったら、書棚の間に入っていって、そのまま姿を消したらしい」

「姿を消したって…、見間違いじゃないの。」

「それが、実は相方が昔ラント先輩と一時期つきあってたらしくて、絶対に見間違いじゃないって言いはってるらしい。しかも二人ともはっきりと書棚の間にラント先輩が入っていくのが見たそうだ。」

「どういうことだろう?」昨日に引き続き、ラント先輩の不可解な行動に謎がつのるばかりだった。


放課後、いつもの場所でキース先輩とくつろいでいたのだが、先輩の様子が変だった。この部屋に着くと、すぐ眠りについていたのに、黙って考え込んでいるのだ。

「キース先輩どうしたんですか?」

「おまえあれから図書館の幽霊の話なにか聞いたか?」

あれ?めずらしいキース先輩が関心を持つなんて、と思いつつもさっきトーマスから聞いた話をキース先輩に教えた。

「ダドリー…か…」

「何か思い当たるんですか?キース先輩」

少しだけ考えるように沈黙した後、

「ジャス、悪い。今日は用事ができたから寮まで送る。」

かなり驚きつつも、なんでもないふりをして

「大丈夫です。それでしたらせっかくなんで図書館で勉強していきますから心配しないでください。」

「しかし…」

「本当に大丈夫です。先輩のおかげで最近はいじわるもないです。一人でも問題ないですよ。」にこっと微笑み言い募ると、

心配そうに頬に手を添えてきた。優しいキース先輩の手にほっとして目を閉じてそのぬくもりを感じていると、ふいに額に柔らかいものが触れていった。はっとして目を開けると、キース先輩も目を見開いて片手で口元を押えていた。

柔らかい日差しの差し込む部屋の中で見つめあってしまった。キース先輩の蒼い瞳が私をどんどん水底へ引きづりこむ。

二人の香りが匂いたち、混ざり合って、周囲をつつみこんでいく。不思議な感覚に陥っていると、キース先輩にあごをすくいあげられた。

少しずつ顔を近づけてくるキース先輩から逃げることも忘れて、目を閉じてしまったのはなぜだったのか?唇にキース先輩の吐息を感じた時、ガチャっと扉の開く音と、クリスの声が聞こえてきた。

「キース兄さん いっる~?!」

バタン 今度は扉の閉まる音…

あわててキース先輩から離れ、扉を開けにいくと、クリスが茫然とし外に立ってうわごとのようにつぶやいていた。

「あれ?あれ?、今、ジャスとキース兄さんが抱き合ってキス……ほんと…うそ…どっち…」

「クリスどうしたんだ…」後ろから出てきたキース先輩が何事もないように話しかけていた。

「あっキース兄さん…あの図書館の幽霊のことで…話があるんだけど、あれ?今ジャスと抱き合っていたような…」

「二人の時はいつももっと近い。気にするな」

「で、でもキスしようとしていたような…」

「…気のせいだ…、それよりクリス、話は…」

「…えとそれが普通なの…」

「普通だ…それで 話は…」

「普通なんだ…普通…あれが?」

今更ながら私自身キスされそうになって動揺していたが、だんだんクリスがかわいそうになってきて、落ち着いてしまった。傍からみたら男同士だもんなあ…自分としてもあれが普通ではないとはっきり否定したいが、キース先輩の雰囲気から今はそれどころではないようなので、自分は図書館に向かうことにした。

「キース先輩、クリス、それじゃあ、僕は図書館に行きますね」

「わかった。気をつけろ…」蒼い瞳を向けて、声をかけてくれるキース先輩にうなづきつつ、クリスには手を振って、その場を離れた。

驚いた。あれはなんだったんだろう、香りの渦がまるで自分たちを包みこんでいるような不思議な体験と、やはりあれはキスをしようとしたのだろうか…キース先輩の行動を思い出し心臓がどきどきした。顔に熱が昇っていく。全身をほてらせながら図書館に入っていく姿をラント先輩が不穏な匂いをまとわせながら見つめていたことなど気づくはずもなかった…

今後は不定期に投稿していきます。もう少しで完結ですので、加速します。きっと、たぶん‥

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