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五話

 うわ出たよ、今度はチョコケーキかい。

カップ麺売り場で新たなるゲテモノ焼きそばを見つけた私は思わず「げ……」と顔を引き攣らせた。


 ていうかコンビニ側も正直持て余してるのか知らんが隅っこの方に置いちゃってんじゃん。

 レイアウトはそれで正しいのか?在庫として残る方が大変じゃないか?そこ置いてたら絶対売れないと思うよ、私は。



 ───って思ったくせにカゴに入れてしまった。


 いやいやまあまあ、人類が発展してきた裏には大いなる好奇心が存在していますから。これは人類として仕方がない行為なのですよ。

 それに明日休みだし最悪お腹壊してもそこまで影響はないしね、いいのいいの。


 心の中で自分の行いを正当化しながらレジにカゴを置く。すると「お預かりしゃーす」と言ってカゴの中を覗き込んだ大学生アルバイターが、読み取り機片手にえ?マジ?という目を私に向けてきた。


 おうマジだぜ。赤の他人である君に感想聞かせるようなコミュ力は無いが、明日このコンビニに来なかったらこいつのせいで腹壊したと思ってくれて一向に構わん。あとレジ袋下さい。


 好奇心と、ゲテモノ焼きそばと、お酒と、若干の後悔を抱えながら店を出る。早まったかなあ、と後悔が大きくなりかけた所で背の高い影とすれ違った。


 ……お、いつもの兄ちゃん、今日も背が高いね。彼女さんにチョコケーキ焼きそばはいかがです?




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