十五話
元彼という存在がうざい。
もうかれこれ別れて2ヶ月だと言うのにいまだに連絡してくるのだが。
しかも内容が「今何してる?」とか「今日はカレー食べた^^」とか……。
知らないよ、そういうのはSNSに呟きなさいよ。それを送られてきてもどう返せばいいか分からないよ。
薄っっっっすい内容のメッセージを今日も既読無視しながら家を出る。
というかそもそも振ったのあなたよ?「俺もっと女の子らしい子が好きなんだ、ごめん」じゃねーよ知らねーよ口が悪くてごめんあそばせ。
これでもあなたの前では可愛い系統の服着てみたり一生懸命料理したり弁当作ったり酒控えたりしてたんですけどね!
なーにが「次の彼女は俺が守ってやらないといけないから、さ……」だよ自分に酔うな気色悪い。
っていうかあの時点ではまだ私別れましょうって言われてなかったのに、浮気相手のこと次の彼女って呼んでたのだいぶサイコパスだよ。
荒んだ心境でコンビニに入ると、冷房を効かせ始めた店内でいつもの兄ちゃんとその彼女さんを発見する。
おやおやまあまあ。久しぶりに彼女さん見たが相変わらず仲睦まじいようで。
可愛くアイスを強請りそして強請られる微笑ましい様子を見て僅かにメンタルが回復する。
前は女束縛してそうとは思ってごめんね兄ちゃん。アンタきっといい彼氏だよ。彼女幸せそうだもんなぁ。
キャッキャッとはしゃぐ美人な彼女さんと、苦笑いながらも差し出されたアイスを受け取る兄ちゃんを見て「末長く爆発しやがれよ……」と私は生暖かい目を向けるのだった。




