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12話
新しい店員が入ってる。またしばらく年確される日々が始まるのかと察した俺は思わずげんなりした。
全く、この童顔本当にどうにかならないものだろうか。男が年下に見られる事に対してのメリットが見当たらない。
というかこの童顔が俺の人生において幸いしたことなんて一度もない。
ついこの間7歳年下の妹と並んで歩いているときに「あら、お姉ちゃんと仲がいいのね」と通りすがりのお婆さんに言われた時は流石に落ち込んだな。妹は馬鹿みたいに爆笑していたし。
自分の番になり、手に持ったものをレジ台に置きつつタバコの番号を言うと、おそらく学生であろう新人店員の目が光る。
意気揚々と「身分証のご提示をお願いしますっ!」と言う女の子に微笑ましいやら疲れやら複雑な気持ちを抱えながら、俺は今日も運転免許証を取り出すのだった。
ちなみに後ろに並んでいたお姉さんは一切スルーされていた。きっと酒買ってるのに。羨ましい。




