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薔薇を枯らすためのアリス  作者: 八幡丸もんじゅろう
アリス入隊編
17/26

ep.17 私の本心

「本日集まってもらったのは昨日からうちに来た新人の子の所属についてです」


きた!やっぱり。あの子のことね!!昨日の本人の意向としては後方支援部隊。たとえあの子に特別な力があったとしても戦闘班に入れることは断固拒否をしなければ!!


「昨日。黒薔薇が人型になったとの報告を受け白ウサギ隊の白ちゃんが向かってくれました。さらに応援として白の女王ちゃん、ショコラちゃん、そして新人の子も駆け付けました。今日はそれを踏まえての話し合いになります。」


咲月の進行でお茶会がはじまる。


「配布してある資料には昨日の戦いの報告が記載されているので見ながら聞いて頂戴。女王ちゃんは私の言っていることが違うときは教えてね」


「はい」


コンコン


「ひいが出るわ」


「お茶会中失礼します。三日月チームアマリリスです。A05室の方が起床されたと報告がありました。いかがいたしますか。」


あの子起きたのね!!!これで再度あの子が後方部隊を希望すれば私としても強く援護できる!!


「あら、報告ありがとう。咲月、どうする?」


「ありがとう。まずは朝食と、とりあえずの服装として運動着を用意してあげて。三日月ちゃんとこの運動着の予備を貸してあげてもらっていいかしら?」


「もちろんです。新人さんのサイズがわからないから2種類、あなたから彼女を見てぴったりそうなのとワンサイズ大きいなと思うの二枚セットで用意してあげて」


「かしこまりました」


「それと食後にここのお茶会に来るよう伝言してくれないかしらぁ?」


「はい、時間はどうしますか?」


「そんなに急がなくていいわぁ。まだ混乱もあるでしょうしゆっくり食べさせてあげて。もし1時間以上かかりそうなら再度連絡ちょうだい。」


まって、それだと間に合わないかもしれないじゃない


「お待ちください。食事より先にあの子の意向を聞いた後でお茶会を進めた方がよろしいのでは?」


「おい!咲月さんは報告内容に相違があれば訂正しろと言っただけで意義申し立てをしろなんて一言も言っていないぞ」


「あらぁ、いいのよ。いいのよ。私が絶対な訳ないからねぇ。でも食事の後に来てもらいたいの。話は長くなるからね」


「あの子も今までの新人と同じく全部の要望は通らずとも戦闘員か後方支援かは自分の意思で選べるんですよね?

ならなぜわざわざここに呼ぶ必要があるんですか?」


「おい!!貴様!」


「そうねぇ。まずは昨日の報告をしてから話すつもりだからそのことは少し待ってちょうだいねぇ」


待つ?肯定も否定もしないってことはあの子の希望は通らない?


「咲「女王〜、まぁ。まずは昨日の情報共有をしよう。そしてあの子の参加を待たずに所属が決まりそうなら僕も一緒に抗議するよぉ。」


「ネムリ、、、。わかったわ。

進行を妨げてしまい申し訳ございません。」


「ありがとう。では新人の子に朝食を。そしてお茶会に参加するようお願いできる?」


「はいはーい!!!新人がリーダー面子しかいないお茶会にいきなり参加なんてかわいそーだと思いまぁぁぁーす!!!!!!!」


チェシャ!!!よく言った!!あんたってばただの頓智気野郎じゃなかったのね!!!


「私語を慎め!!!」


「ハハ。私なら緊張で吐いてしまうかも」


ぼそっとマッドハッターが呟く


「ほらぁ!ねっ!!これから共に頑張ろう!!って時に怯えさせるなんて可哀想!俺っちなら泣いちゃうしマッドハッターレディは嘔吐するぅぅってぇぇぇぇ!!!!!!」


「うぇ!!ちがっ!」


「そこでっ!!!昨日面倒を見ていた俺様のとこのショコラにエスコートをさせまぁ〜しょう!!」


「いえ!!!私が!!」


「う~~~ん。女王ちゃんにはここを離れてほしくないからショコラちゃんにお願いしようかなぁ?」


なっ!!いやでもあの子がくれさえすれば味方をしてあげられるしいいか、、、


「イェェッッスゥ!!!」


「ではひぃの蝶でショコラちゃんに伝言しようか」


蝶が廊下の方へ飛んで行き報告しに来たメイドも伝言しに向う。扉はまた固く閉ざされお茶会が再開される


「まず新人の子を白ちゃんが黒薔薇から助けた所から話は始まり、、、、、」






コンコン


「おはようございます。食事をお持ちしました。」


「おはようございます!ありがとうございます!」


「それとこれは三日月チームの運動着です。サイズが合う方に着替えてください。食事の後にリーダーたちが参加している会議。通称お茶会に呼ばれています。

時間は食後でいいとのことでしたが大体の目安が知りたいのでどのくらいで身支度含め食事が終わるか教えてもらってもいいですか?」


えぇ?リーダー達の会議???もしかして所属がどこになるかの会議かな?てっきり勝手に進むもんだとばかり思っていたから私自身も参加するなんて!!

なんだか緊張するなぁ。でもきっと女王もいらっしゃるよね?それなら失礼のないように頑張らなきゃ!!!


「10分で食べて10分で身支度整えます!!!」


そういうと目の前のメイドさんは目を丸くした。昨日のムキムキメイドさんと同じクラシカルなメイド服を着ているが今日の人はきりっとした小柄の女性だ


「ふふっ!!あはは!!!」


さっきまで無表情だったメイドさんがいきなり笑いだすので変なことを言ってしまったのか?と恥ずかしくなる


「大変失礼しました。いえ、あなた会議に呼ばれて顔が強張っていたのに案外すぐに向かおうとするからなんだか拍子抜けしてしまって、、、!

いえ、笑ってごめんなさい。心の準備もあると思うので30分後に迎えが来るように伝えておきますね!!」


なんだ!私がおかしかったわけではなかったのかと安堵する。それにメイドさんが笑顔を見せてくれたおかげでこちらもなんとなく明るい気分になる


「いえ!気にしないでください!お時間の配慮も着替えもありがとうございます!!」


「では、またあとで。食器は昨日と同じくこのワゴンに重ねず置いておいてください。

洗濯物は防犯上廊下に置くことができないので時間になったら係りの者が各部屋に取りに来るのですが、会議中すれ違いになるといけないので今私が預かり洗濯班に届けましょうか?」


「でも、ご迷惑じゃ、、、」


「そんなことありませんよ。それに先ほど無礼に笑ってしまったお詫びをしたいのです」


「無礼だなんて思っていませんよ!それにえっと、メイドさんが笑顔を見せてくれたおかげで緊張もほぐれました!!確かに緊張しますが会議頑張れそうです!!!お言葉に甘えて洗濯ものお願いしますね!!」


一旦部屋に戻りワゴンをテーブル横まで運ぶ。朝食もおいしそうな和食だ。サバの味噌煮が見える。

もらった運動着に着替えて昨日の洗濯物が入った籠に寝間着を入れメイドさんのもとへ急ぐ


「お忙しいのにすみません。お願いします!!」


「私の所属する三日月チームのメンバーは大体メイド服なんです。なので"メイド"ではなくアマリリスとおよびください。私のここでの名です。ぜひ優しいあなたとお友達になりたいのです。お名前を伺っても?」


「あ!私、まだ所属も名前も決まっていなくて、、、。後ででもいいですか?私も友達になりたいです!」


つい照れてもじもじしてしまう


「あら。そうでしたのね!ではここに来たばかりならわからないことも多いでしょう。ぜひ頼ってくださいね!!

名前。決まったら教えてください。楽しみに待っていますから。こちら洗濯班に渡してきます。会議頑張って!!」


私はアマリリスさんにお礼を言い食事をとった。その間に自分がどこのチームを希望しようか悩んでいた。

昨日の戦いを経て自分があの場に相応しくないのは十分すぎる程わかっていた。

私は女王のように力が強く根性があるわけでもなければショコラさんのように機転が利くわけでもない

青い薔薇の存在に気が付いた瞬間には私は切り殺されかけていたし。2人がいなきゃ死んでいたかもしれない


「でも、マントの色。誰にも視えていなかったんだよね。それならわたし、もしかしたら戦場で人の役にたてるかも」


昨日からある漠然とした妄想に近い考え。

それは私は人の役に立つためにここの世界に来たのではないだろうか。そして薔薇の色がわかるのは神様が用意してくれた力なのかもしれない

私がきちんと目的を果たせればご褒美として帰れるかも。お父さんとお母さんのもとに。


そんなことを考えながら歯磨きを済ませ髪を整えていると部屋のドアがノックされる


「やっ!昨日ぶり!お迎えに上がりましたよぉおお。ルーキーィ!!!」


「ショコラさん!!おはようございます!」


「お茶会に呼ばれるなんてすごいじゃないかぁ!!昨日は大活躍だったもんなぁぁぁ!」


「そんな!昨日はショコラさんと女王、そして白ウサギ、、、さんが頑張ったからこそじゃないですか!」


「俺が昨日新人の絶対のルールはなんだって聞いたの覚えてるかぁーい?」


「えっと!人であること!ですよね?」


「ピンッッポ〜ンンンン!!!」


「ルーキーィは昨日、立派に新人の役目を果たした。

人として敵に怯え、人として頭を使い優先すべきことを考え、人として仲間を心配し、人として負傷している坊やを守り抜いた。」


「君は立派だった。だからこそ今日お茶会に呼ばれるんだ。昨日君は車内で後方部隊を希望していた。しかし俺らの報告書を読んだ上は君を戦闘部隊に入れて前線で活躍するのを期待している。

だから君の希望は通らない。それを白の女王がブチギレながら抗議することだろう。」


「そんな、、、」


「どんなに上が圧をかけようと女王が守ってくれるさ、それに他のリーダや実は上の人間だって悪いやつじゃない。

通る通らないは別として君の話を聞いてくれる。だから君の本心で話せ。負けるなヨォ。俺は入り口までしかいてやれないがルーキーィ。君の味方だ」


「私、私の本心は、、、」


続く


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