ep.16 緊急招集リーダー達のお茶会
「あら、ひいさんの蝶じゃない」
白の手術が無事に終わり私とネムリは現場の情報共有がてら一休みをしていた。そこにひいさんの蝶が来た。これは緊急伝令の中でも内密事が起きた時に訪れる。おそらくタイミング的にあの子のことかな。
「明日の早朝7:00に咲月さんを交えて新人さんについての相談があるからお茶会を開くって」
ネムリが伝言内容を教えてくれる。
「やっぱりね。あの子は戦闘経験や武道の経験もないって言っていたけど観察力がとにかく優れていた。白を守りきれたのもあの子が瞬時にもう一体の薔薇に気づいたからなの。おそらくあの子は後方支援じゃなくて前線に出てもらう運びになるのかも」
「咲月さんなら無理に戦闘チームにいれなくないかい~?」
「新人のチーム訳なら本人の希望通りのチームに入れるんだからわざわざお茶会なんて開かないでしょ。」
「それもそうかぁ~」
あの子は薔薇の色がわかる。色がわかることは特別珍しいことではない。下級程度の薔薇なら色なんてすぐにわかる。しかしあの子は色を隠せる程の強さの薔薇の色が見えている。
誰よりも早く薔薇に気づいただけでなく、色が見える。
目がいいのか、勘が鋭いのか、はたまた薔薇の力がほぼ効かないのか
いずれにしてもとんでもない逸材だ
磨けば誰よりも強くなる可能性を大いに秘めている。だけど、、、
「ねぇネムリ。どんなに戦いの才能があったとしても薔薇への切り札があの子だったとしても本人がそれを望まないなら私は本人の意思を尊重してあげたいの。つまり、その、いくら咲月さんの意向だとしても私はあの子の味方をするつもりなの。」
「だから明日はみんなと揉めるかもし「そのみんなとの揉め事の"みんな"に僕は含まれないよ」
「あら!珍しく食い気味じゃない!!」
「だって僕も本人が望まないなら戦闘へ出すなんて反対だぁ~!!!一緒にあの子の意思を守ろ~」
「そうっっっこなくっちゃねぇ!!!」
私は1人でも流れに逆らうつもりでいたが同じ気持ちの仲間がいるとやはり心強い。
あの子はきっと薔薇との戦いにおいて才があるだろう。しかし、思い遣りのある礼儀正しい優しい子であることを私は知っている。
そんな優しい子だからこそ守ってあげたい。もちろん、本人が強くなりたいと思うのであれば責任を持って育てよう。
でもあの子は最初に後方支援を希望していたことをまずは会議で主張しなくちゃ。私頑張るね!!
「もう2:00を回っているし早朝に会議なら準備の時間を引いてあと4.5時間しか寝るれないぃ。そろそろ僕らも解散しよ~かぁ」
「そうね、なんだかんだお茶会のほうが気疲れするしね」
「うん~じゃあ、またあとで!!新人さんの意思を尊重しようの会同士頑張ろうねぇ~」
私とドーマウスはお茶会に備えそれぞれの部屋に帰る。頑張ろう。疲れた身体とは裏腹に心は熱く燃えていた
「お茶会なのに紅茶しかでないのは想像力の欠如である!!!!そうは思わないかね?赤のキングよ!!!!!!」
「思わない。お茶会まで静かに待ちたまえ。」
「つれっつれっつれないな~~~!!キング~!!!赤と猫は仲良しだ!だって法律でそう決まっているだろう?なぁ?クイ~ン~~~?」
「彼女にちょっかいを出すな」
「そんな法律はない。もう少しでお茶会も始まる。大人しくしていろ。」
「赤の部隊は王も王女も頭がお堅いねぇ~!でも俺は平等なプリチィ猫王子なのさ!!だからどんな反応が返ってこようと必ず話しかける!!ん~~~平等!!!で、どっちだと思う?キング?」
「お茶会のお茶が紅茶でも想像力の欠如とは思わないと返事をしただろう。答えは既に出ている」
「違う違う!!!俺様が聞きたいのは今日は麦茶か紅茶。どっちが出るかだよ!フフフ!なのに君ってばまぁ~だそんな所にいるのか!かわいいなこの坊ちゃんは!!!まるではいはいがゆっくりのベイビーたんだぁ!!!」
「くっ、、、他の者はまだか!!!!!!!こいつと一緒の空間にいると気が狂う!!!!!」
「正気でいたいならまともに話を聞かないことね」
「あらあらもうみんな来ているのねぇ。お待たせしてごめんなさいねぇ。」
「咲月さん!おはようございます!いえ、時間まであと20分ありますし、我々が早く着きすぎてしまっただけですので気にしないでください!」
「おはようございます!彼女の言う通りです!!咲月さんが遅いわけではありません!!お気になさらず!」
「咲月さーーーん!!おはざぁーす!!!ございます!今日の着物めっちゃいいですね~~~!!!おしゃれのおしゃ柄ナンバーワン!!!!!」
「キングちゃん、クイーンちゃん、チェシャ猫ちゃんおはよう!ありがとうねぇ。みんなの優しさが婆は嬉しいよ」
「みんなおはよ~!」
「「ひいさんおはようございます!!」」
「ふふ、君たち赤のペアは息ぴったりだね」
「ひいさんおはよござざー!!!昨日蝶が来たときは蝶が喋ってる!!!!!!って驚きましたよ!」
「蝶の伝言なんて初めてじゃないだろうにふふ、君は面白いね」
「おい!あまり失礼な態度をとるな!!!」
「あらあらいいのよ、ありがとうね」
「あ、あの~。おはようございます。」
「あらぁ、ハッターちゃんおはよう!」
「あらっ!!大変よネムリみんな揃ってる!!!」
「みんな早いなぁ~~~」
「おはようございます!!」
「昨日夜中まで手術だったのにごめんなさいね。白ウサギの白ちゃんを助けてくれてありがとうねぇ」
「いえいえ!どんと任せてください!!!」
「僕も仲間が救えてよかったです~」
「ドクターだ!!チームドクター!!!俺様にもオペを教えてくださ~~~い」
「あらチェシャ猫。朝から元気ねぇ!薔薇にも負けないスタミナで羨ましいわ」
「悪いな女王!俺様は今は恋愛じゃなっくってぇ、仕事に一途なんだ!!!想いには応えられない。でも泣かないでくれ!!!レディの涙に紳士の俺様は弱いんだ」
「紳士は一人称俺様にしないでしょ、、、」
「つっこむとこそこなんだ」
はっ!!!思わずつぶやいてしまった!!!どんな小さな声も拾うぞあの人は!私の馬鹿!!!
「挨拶が遅れて申し訳なかった帽子屋レディ!!!!!俺っちとしたことがレディへの挨拶を遅れるなんて紳士失格だあああ!!!レディに優しいだけが取り柄なのに!こんな俺っち嫌いになったかい?」
「いえ、別に「ノンノ~~~~~ン!!!今のはそんなことないよ待ちだ!!!!」
「貴様!!!これ以上他者に迷惑をかけるのは辞めろ!!!」
「厳しいなぁ!クイーン」
「そういえば!昨日チェシャの所のショコラが来てくれて助かったわ!!あんたに似て独特だけど面倒みはいいし気も使えるし新人ちゃんも懐いてたし本当にありがとう!あんたからもよろしく言っておいて!!」
「ショコラか~!!!そう!あいついいやつなんだよ!そうかそうか今日ご褒美にコーラ買ってあげよ~~~」
「あの子コーラが好きなの?」
「俺様が今飲みたいから」
「こいつっ、、、」
「みんな元気ねぇ~」
「ね!若いよね~!」
「チェシャ君が元気で僕も元気が出るよ~」
「おっ!!!じゃあパワー上げようヵ?パワー!!!」
「おはようございます。紅茶を用意しました。砂糖やミルクは各自でお好みのように」
「三日月ウサギちゃんおはよう。いつもおいしい紅茶をありがとうねぇ」
「ひいも三日月ちゃんの紅茶大好きありがとう」
「光栄です」
「はいは「貴様!!!」「おい!!」
「なんか言いかけた?相変わらず赤のペアは息ピッタリね」
「いや何でもない。それより紅茶感謝する」
「みんな揃ったわね!時間より5分早いけれど早速お茶会をはじめましょうか!!!」
「「「はい」」」
「は~~~~~~~い」
続く




