なんなんですか？ 四話
ロビーに出る前に何処かに連絡したらしいのか 厳つい男性が待ってた？
桜さんが合図して車に乗り込む、デッカい！！リムジンかな？？
後ろの席に俺とカナちゃん 桜さんとしのぶさん 対面で座ります〜
さっきの厳つい男性の運転手さん？に合図すると スルスル走り出す、
あー緊張してきたー！ トイレ行っておけば良かったよ、
今から行く学校ってさっきの寮みたいに
普通の建物なんかじゃ無いんだろうなぁ？ ってあれこれ考えてたら？
もう着いたん？ 早くない？？ どっかの敷地みたいだけど
車から見えるのはさっきの寮の後ろ辺りなん？？
直線距離だと300メートル位ジャン！ 未だあのデッカい寮見えとるし！
まぁ考えてみたら俺達みたいな特殊な人間が(外見は可愛いJCだけどね！)
あちこちうろつくのは 警備する人にとっては
少しでもリスクを減らしたいんだろうなぁ、うんうん、
車から降りると目の前には普通の学校？？みたいな建物がデーンと！
んー特徴なんか全く無い本当に普通の学校に見えるよ〜
「こちらから入る」って桜さんが来る様に手招き！
ホヘーって周りを見ながらゆっくり着いて行く、ん？？
校舎の中は多分放課後辺りの時間だと思ってたけど 人っこ一人会わないね？
どこ行った？？教室らしい室内も誰も居ませんよ？
キョロキョロとしていると しのぶさんが「この建物自体がダミーなのよ
驚いた！！」ってウフフと笑っとる！
幾ら俺達が貴重な存在だとしても どんだけお金を使ってるん？
有る所には有るんだね！
「生徒達はこの建物内を移動して地下の本館で勉強や部活とかしているのよ〜」
ふーん 凄いんだね？ 撫で撫で、又ボーッとしてたら
しのぶさんに頭撫でられたよ！ 油断は禁物です！
更にプニプニプニ 後ろから ほっぺを両手で揉みくちゃにされたよー、
「こっちのエレベーターで地下に降りるわよ！」
カナちゃんにも撫でられてると
桜さんが呆れた様子で手招きしている、ほーい！トテトテ付いて行くと
エレベーターが片側に四つ両方で八つのフロアに着いたよ！
「これに乗って下に行くのよー、」
ふんふん！ アッ！又しのぶさんが撫でようと！
「しのぶ！！あまり構うと嫌われるぞ！」
うん！ まぁこの程度は軽いスキンシップなんだろーねー、
大丈夫！・・・ まだ我慢出来るよ〜
でもハグは恥ずかしいからやめてねー って感じでイチャ付いていると
エレベーターのドアが開いて 数人の女の子達が出て来る！
？？なんだろ？？こっちをジッと見られてるんだけど？？
注目されてるのかな? 桜さん達がエレベーターに乗っているけど
俺達二人は女の子達数人に囲まれている〜 なんだなんだ？？
「貴方達！見ない顔ね？ 新入生かしら？」 おーーグイグイ来るよー
なんなん？？「もしかして噂の二人なの？」 噂？？ 誰の事言ってるん？？
「知らないの？ あの人から遺伝子を受け継いでいるって噂！
有名な人だったのよ！」ほえ？？ まさか？ 桜さんの方を見ると
あちゃーって感じで 片手で額いを押さえている？ えっ！ マジ？
カナちゃんもおっきな口を広げて唖然としてるよ！
結局桜さん達に強引に手を引かれてエレベーターに乗り込んで逃げて来たよ、
「貴方達には当分の間秘密にしておきたかったのよ」
俺達って本当に重要人物だったん？？
うーん あの担当のジジイが言っていた事って本当だったのか！ しかし、
だからって俺達に何らかの力とか能力？？って物があるん？ わからん！
あれこれ考えてたらエレベーターが止まり 又俺達二人を挟むように移動する、
エレベーターのフロアから通路を少し歩くと広っい体育館みたいな所に出たよ！
一瞬 女の子達の視線を受けるけど直ぐに部活らしき運動に戻る、おー！
体操とか縄跳び？とか バスケットやバレー？ 色々やっとるね、
俺が見ていると カナちゃんが有るグループをジッと見とる？
ダンスかなぁ？ 何か創作ダンス？？みたいな事をやってるよ、
俺もこの子達のダンスを横目でチラ見してたのだが
踊り終わった女の子達から声を掛けられる、
やりたそうなカナちゃんが桜さんを見ると 頷いて了承したみたい、
カナちゃんは 女の子達のダンスに付いて行こうと踊ってるけど
あんまり上手く踊れない、そらそうだよ！一度で上手く踊れる訳が無い、
そんな感じで見てたら他の女の子達から俺も誘って来る！
なんか俺も出来そうな気がして彼女達と一緒に踊って見るよ！
こうだっけ？って踊ってると？
周りが途端に静かになっている？？ ん？ 俺変なことしたっけ？
踊り終わった瞬間に桜さんに手を引かれてしまう？ 他の女の子達から離れると、
「まゆみちゃん！ ちょっと貴方どうしたの？」
ホェ？？ 俺？？ 何処か変？ しのぶさんが
「貴方たった1〜2回であんな難しいダンスを完全に踊っていたわよ?」 えっ？？
アレって簡単だと思っていたけど？ そんなに難しかったっけ？？？
桜さんが何か難しい顔をして しのぶさんとコソコソ話をしてる、
隣に居たカナちゃんが尊敬な眼差しで俺を見とるよ？？
「まゆみちゃんって凄い！！綺麗だったよー」
んー？ 俺的にはあんな簡単な事 誰にでも出来るんじゃないって思うけど？？
違うん？ その後他の部活らしきものを見ていると
壁際で 器械体操？？らしい事をやっている、
その女の子達をスゲーあんな事も出来るん！！ って驚きながら見てたら？
隣のカナちゃんが何かやりたそうな眼差しで 又桜さんを見てるよ！
桜さん、苦笑いしながら頷く、トテトテとカナちゃんが
器械体操をやってる女の子達に混ざって説明を受けてる、
それを見てたら、カナちゃん 少しずつジャンプをしているんだけど？
ドンドン高く飛び上がって？？ 仕舞いには三メートル程飛び上がったよ！！
流石にやばいって思ったらしく 桜さんが止めに入る、
あー、大人の人でもあそこまで飛び上がる人見た事無いよね？？？
もうね、スーパーマンだよー！ (カナちゃんだからスーパーウーマンだね！！)
周りの女の子達からドン引きされてるのを感じたらしいのか
桜さん達が俺達を連れて退出する、歩きながらカナちゃんと話し合う、
もうねアイドル歌手かって位 ほめまくってキャッキャしてるよ！
「貴方達！！予定を変更して寮に帰るわよ！」
おぅ！ 確かに こらやばいって思ってたよ！
急いで寮に帰って来ると俺は今回の事を思い出す！
俺はともかく、カナちゃんは完全に何かの能力者だよねー
おっきなソファーにグデって座わり 天井を眺めてた、
んで考えるのも飽きたので テレビでも見よって電源を入れる
チャンネルを変え続けるけど俺が知っている番組名って無いねー、
もう何でも良いやって ある記憶番組をポケーって見ていたら
知らずにのめり込んでいたのか 色んな記憶問題を
俺は答えていたよー、ふと周りを見たら他の三人が何かえらく引いてる？？？
「君そんなに記憶力高かったカナ？？」 ん？？ 何の事？？
全く自覚無しで問題を答えてたらしい、
桜さんがどっかから持って来た雑誌を俺に見せて 雑にページをめくり？
「まゆみちゃんこのページを見なさい」 って はーい！ってそのページを見てたら
直ぐに閉じちゃったよ？「覚えている？？」 ん？ 何の事？？
「さっき見せたページの内容よ！」えっ？？ そんな事言われても
あんな短時間で覚えているはずねージャン、って思ってたよ? でも？
何か頭の中に写真を見ている様なさっきのページが？？浮かんできた！！
なぬ！ こっこれは？何？？
紙に書いて有るのを読む様にスラスラと答える事が出来た？？ な！な！何で？？
「やはり君の能力も発動していたか！」 ちょっと、これ能力？？ なん？？
隣のカナちゃんが又尊敬の眼差しで見とる！
「カナちゃんが能力を発動させていたから、もしやと思っていたが、やはり！！」
ホェ？？何の能力？？ さっきの見た事を瞬間に覚えるのが 能力なん？？
それであのダンスも能力が発動して動きをトレース出来たのか〜？
ゴソゴソと又桜さんが バックらしき所からイヤホンを俺に渡す？？
「まゆみちゃん！これからイヤホンを使って英語で話す
その言葉を覚える事が出来るかな？？」耳にハメながら？ そんな事も出来るん？？
って聞こえる英語らしき言葉を聞くけど何言ってるのか全然分からん！
でも内容はわかんないけど、言葉？？っての記録？？いや録音？？出来たみたい！？
「まゆみちゃん、さっきの英語の会話 話せるかしら？」おー やっぱ全部頭の中に
さっきの英語の会話が？？ スラスラと同じ会話をしてみる、んー？
桜さんとしのぶさんが 部屋の隅っこでコソコソと会話してるよ？
話しが終わったのか二人がこっちにやって来た？
「まゆみちゃん！ 君の能力は見た事や聞いた事の再現が出来る事らしい！
あえて言うなら 完全記憶力？？だと思う、」ホゲー！！ とうとう俺も人外に？
なったん？？ 後ろからカナちゃんが抱きついてくる！ ギュー！
ちょっと恥ずかしいけどやっぱ 嬉しい！
カナちゃんだけ 能力者かなぁって少し寂しく思ってたけど カナちゃんと同じ！
って思うと 何だか嬉しくなったよー、
「あー 君達！ 残念ながら上司らと話し合った結果
三ヶ月の護衛は無しになった！」
ホェ？？
「君達は私達の護衛を当分の間、続ける事になる、
多分相当の期間になると思う！」
・・・えっ？？ それって半永久？？
うーん俺的には桜さん達は好意的だから良いけど カナちゃんはどうなん？？
って見ると？しのぶさんに飛び付いてるよ！ 嬉しかったんだ？
しばらく ワチャワチャと戯れてたけど、
桜さんが「カナちゃんの能力は今の時点では憶測なのだけど、
多分身体能力の強化？みたいな感じだろう、」
ふーん！ あえて言うなら、ブースト？かな
評価してもらえたら、嬉しいです。
