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夜、多くの人が歩くのをボケェと見ながら今日は何かなと考える。

よくもまぁ人はこんなにも乗っけれるねぇ〜とか、だから肩が重いとか言うんだなと納得する。


「あぁ、今日はゾンビ見っけた」


周りの人達は気がつかない。襲われてから初めて認識するこいつら。


「でも、あれ金にならないな…そんなに」


ぼやきながら、屍を尾行する。

虚な目、ボロボロな姿、トロイ動き…うんうん普通過ぎる屍だな。そんな屍は1人の女性を狙って真っしぐらだ。そろそろ、襲うな。


「キャー!」


そんな声が聞こえ、目の前で屍が女性を襲っている。周りはだーれも気にしない、いや気付かないか。

屍は女性に抵抗されてもなんともないというように覆いかぶさった。


「だ、誰か。誰かー!助けてください!誰かぁぁぁあ!」


屍に襲われながらも女性は周りを歩いてる人達に助けを求めているが無駄だねぇ。今君が居る空間は普段居る空間とは別の空間、隔離されてる状態なんだなぁ。だから、どれだけ叫んでも君の声は誰にも届かない。


「そろそろ、行くかな」


これ以上放置したら食べられちゃうから動かなきゃな。


「やぁ、初めまして!俺は夜夜刺ややさ。そして今君を襲って居るのは屍さ!困ってるかい?」


屍の方を一応軽く霊糸れいしで縛り付けてからの自己紹介。女性は何が起きているのかわからないという顔一瞬したが次の瞬間に


「助けてください!」


と大声で求めてきた。


「もちろん、その為に俺は居るからね〜。そんな化け物すぐに消しちゃうよ!」


そう言うと女性は安堵の表情を浮かべ、少し涙目になっていた。


「ありがとう、ございます。お願いします」


「うん、ゴメンまだ助けられないんだよね」


助けられない、その一言で女性はまた絶望感たっぷりとした顔をした。


「な、なんで…」


「契約、報酬って言ったらいいのかな〜。今から説明をするよ。先ず君を俺が助ける、しかし助けた証拠が欲しいんだ。じゃないと俺に給料が入ってこないの、という事で助けたら証拠貰うけど良い?」


「その証拠って…」


「この空間は普通の人はいちゃいけない空間なんだ。その空間に居た時間×年の寿命、それが証拠で報酬さ!ちなみに君は今3時間くらいだから3年の寿命貰うけど良いかな?」


「じゅ、寿命!そんなの…」


「今無残に死ぬより良いんじゃない?まぁ、悩んでも良いよ。時間かかればそれだけ俺の報酬アップするし」


「…助けてください」


「OK、契約成立。じゃあちょっと血を貰うよ」


彼女は哀しそうな顔していたが、このくらいで助かるなら儲けもんだと思ってほしい。下手したら長時間放置〜なんてのもあるんだから最悪。


「はい、血を確かに。それじゃ、サヨナラザコとっとと消えろ」


縛りをキツくし、そのまま引きちぎってやった。バラバラになり霧散して消えた。

これで終了、後は彼女を帰すだけだ。


「助かってよかったね、後数秒でこの空間から出られるから。また襲われたら縁があるなら助けるね!バイバイ〜」


何か言おうとしていたが、僅か数秒。彼女は外に弾かれた。さて、お金貰いに行こう!

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