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異世界で変身ヒーローできますか?  作者: 鍵識 兵太
第1章 ヒーロー誕生
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第5話 僕の髪と瞳

「またねー!カイト!」

「明日は私は教会行くから来ないからね!はぁ、ほんとあんたたちの相手は疲れるわ…」

「またなー!」


あのあともセトラムとリリカちゃんも交えて鬼ごっこをしたり、チャンバラごっこしたりと充実したわ。ククク、鬼ごっこの時のこの僕の無双具合は実に気分が良かったぜ!外側に放出は碌にできないけど体を丁寧に動かすことに氣を使うことにはだいぶ慣れてきたんだ。おかげで捕まらないこと捕まらないこと。セトラムの歯を食いしばった表情は気持ちがいいなぁ!!(ゲス顔)

リリカちゃんはなんかひたすらあきれ返っていたけどね。あれはいつものことだ。ダウナー系女子リリカよ…


こんな感じで今は基本的に毎日駆けまわったりして遊んでる。お昼ご飯はどうしたのかって?そんな習慣はこんな辺境にはない。基本的に1日2食の生活だ。まぁ、昼間ぶっ通しで働き続けるわけじゃないみたいだけどね。僕たちだってお昼には井戸水汲んで水浴びしたさ。ついでに水分補給もね。リリカちゃんの体に張り付く服、浮き出るボディライン…いや、なんもなかったわ。そら6才だものなんかあったら怖いわ。凹凸とかあったらホルモンとか大丈夫?ってなるわ。


「あら、お帰りなさい。カイト。今日もぐっちゃぐちゃねぇ~。元気でよろしい!」

「うん!ただいまお母さま!今日もたっくさん遊んだんだ!」

「見ればよーく分かるわ、うふふ。うちの子は元気な子がいっぱいね」


まさに泥んこな状態で家に帰るとお母さまに迎えてもらった。

ほんとうちのお母様は優しいわぁ。母性溢れ出てるわぁ。今すぐぎゅぅぅうってしてもらいたいけど、さすがに泥だらけだからね。


「ほら、そのままで中に入っちゃだめよ?外で泥落としてきなさい」

「はーい」


裏の倉庫とは離れたところにあるうちの井戸で泥を洗い流す。

井戸はこの村には幸い2つある。うちのやつと村の真ん中にあるやつだ。今日の昼に水浴びしたのはもちろんうちの井戸だよ。


「ただいまー、お母さま!今日も勉強頑張ったわ!」

「ただいま、お母さま。」


泥を落としてびっしょびしょになっているところにうちの姉たちの声が聞こえる。どうやら帰ってきたようだ。


「あ、カイトそんなにびしょびしょに濡れて何してるの!もう日も暮れるのよ!早く拭きなさい!風邪ひいちゃうわよ!」

「あ、拭くもの無いや」

「もう!今とってくるから待ってなさい!世話が焼けるんだから!」


マリア姉ちゃんはそう言いながらもぴょんぴょんしながら家の中に消えていった。

なんだかんだお姉ちゃんぶりたいのだろう。いいさ好きなだけお姉ちゃんするといい…!全力で甘えるから!!


「あらカイト、こんなところにいたのね、ほらお母さまに渡された拭き布よ。これで体を拭きなさいね。」

「あ、エミリア姉さん。あー、うん!ありがと!」


あぁ~、無念マリア姉ちゃん…

やはりエミリア姉さんの姉指数は圧倒的よぉ!!


「あ、エミリア姉さま…」

「あら、マリアも拭き布持ってきてくれたのね?ありがとう。私も体をふく布持ってきたからここで一緒に体を拭いちゃいましょ?」

「う、うん!そうね!せっかくだし今から拭こうかな!」


エミリア姉さん、さすがすぎる…!マリア姉ちゃんの行動を完全にコントロールできているぅ!!

そして始まる我が姉たちの清拭…ごちそうさまです///

ってこともないんだよな。リリカちゃんと同じさ。

それからなんとなく今度は丁寧に体を拭きなおしていたんだけど(決して見たかったわけじゃない!じゃない!!)…


「ほら、あんたは頭全然乾いてないじゃない!貸しなさいそれ!」

「あぁ!今やろうとし…」

「うるさい!」

「はい…」


急に僕の方を向いたと思ったら髪の毛を拭いてくるマリア姉ちゃん。

ゴシゴシゴシ…

ゴシゴシゴシゴシ…

いや、ちょっと力強いよマリア姉ちゃん…

痛い…

いいけどね。


「うふふ、あなたたちは本当に仲良しね」

「~~~!ちがっ!こいつが世話の焼ける弟なだけだわ!」

「えへへ~そうでしょう?」

「あんたはへらへらしないのっ!」


ゴチンッ


「いったぁ!何すんだよぉ!」

「知らないっ!(プイッ)」

「うふふふ」


ほんとすぐ手が出るんだよな、マリア姉ちゃんは。気付いててよけない僕も僕だけどね。まぁ、本気じゃないのはよくわかってるからいいのさ!


「でも、あんたの髪の毛ってほんとに真っ黒よね。綺麗だわ」

「そうねぇ、なんでカイトの髪はそんなに真っ黒できれいなのかしらね?」

「あ…そうだね、なんでかなぁ」

「なぁに、まだ気にしてるの?あんたは私たちの弟よ!安心しなさい!」

「痛いって!痛いってば!背中叩かないでよ」

「そうよ、カイトは私たちの家族よ?何も不安なことなんてないのよ」


そう、僕の髪の毛、瞳は黒髪黒目だったんだ…





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