第二話【衝撃】
入学式から2日が経った。
僕と奨太は部活を探すべく、校内をうろうろしていた。
「なんかいい部活ないかな〜」
「う〜ん、陸上部にしても毎日練習で辛いだろうなぁ〜」と、奨太。
5分ほど歩いてみると・・・、
「お、これがこの学校で一番人気のない麻雀同好会か」
「・・・覗いてみる?」
一応これでも興味ありますからね。麻雀に。
「失礼しまぁ〜す・・・」
と、扉を開けると中は薄暗く、そこには一台の雀卓と四つのいすがおいてあって、周りにはホワイトボードが置いてあった。
「気味が悪いな・・・」と、不気味に感じ始めた奨太。
「うん・・・次行ってみようか」
と、振り向いたその時・・・
「・・・!!!」
「な、なんですか、あなたはっ!!いたっ!!」
部室の中に押し込まれ扉が閉まった。
「いたたた・・・」
「・・・ようこそ、麻雀同好会へ」
「新入生ね、大歓迎よ!」
そこには、眼鏡をかけた青年と髪の長い女性が立っていた。
「いきなりなんなんですか!?あなたたちはっ!?」と不信感を抱く二人。
「おっと、失礼。押し込んでしまったことはあやまるよ。すまなかった・・・。
でも、ここに来たってことは新入部員かっ!!?」とその青年は迫ってくる。
「い、いえ。僕たち、見学に来たところですけど・・・。」と、俊哉。
「じゃあ、僕たちと対局してみないか?あ、やり方知らないか〜」
「いや、大丈夫です。俊哉ができますから。な、俊哉!」と、なんでか自慢げに話す奨太。
「じゃあ、話しは早い。三麻で勝負ね!」と、女性。
高校でまた、麻雀にめぐり合えるとは夢にも思ってなかったよ・・・。
でも、いい機会だ。僕の実力見せてやるぞ!!
第三話へ続く