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亜細亜大戦記  作者: 犬飼 拓海
日本海軍(後)
38/58

今日、晴朗ナレドモ波高シ

着弾と同時にCIC内は激しい揺れに見舞われた。涌井は吹き飛ばされ、側頭部を計器盤に打ち付け、そのまま崩れ落ちる。


「群司令!」


と、転倒を免れた城所が涌井を抱えあげる。そのときー


《こちら応急長!》


スピーカーから叫ぶような声が聞こえた。その背後では、〈放水!〉〈延焼防げ!〉というような怒号が飛び交っている。


《甲板後方エレベーター付近に被弾。第二エレベーター二基とも動きません!


君津は眉をひそめた。おそらく被害は甚大なものだろう。


「修理にどれくらいかかる?」

すかさず佐久間が聞く。

《24時間、急いで20時間くらいでしょうか?》

「16時間で頼む。」

淡々とした口調で命じると佐久間は薄く目を閉じた。

「それまでは艦載機もまともに出せないか...」

ようやく椅子に腰を下ろした涌井が言う。


エレベーターが機能しないという事は艦載機を外に出せないということ。第一エレベーターは生きているが満足に艦載機を出すことは出来ないだろう。敵戦闘機が飛んできても空ではまともに迎え撃つことが出来ない。制空権を失うという事になる。


いつもは冷静な佐久間も、さすがに予想もしない事態なためか、これまでに見た事もないほど険しい顔をしている...


「あとは少し頼んだ!」


と君津は言い、全速力でCICを抜け出し、甲板へ出た。そして、その場に呆然と立ちつくした。そこには血まみれの軍人が、仲間に肩を借りたり担架に乗せられたりして運ばれていた。


「しっかりしろ!食堂へ!慌てるな!」

一人が殺気立った声で指示をする。状況が状況だ。君津も初めて出会う光景に見てもいられず、踵を返しCICへ戻って行った。



涌井は右耳にガーゼを当てられ、ベッドに横たわっていた。ガーゼに血が滲んでいる。

「耳をやられたみたいでな。世界がグルグル回っているよ。」

ベッド脇に立つ君津を見上げると、涌井は口許に微かに笑みを浮かべた。

「このタイミングでの戦線離脱は、司令官として忸怩(じくじ)たる思いがあるが、この状態ではどうしようも無い。」

涌井から笑みが消え、口許が引き締る。

「君津艦隊長。第1義勇航空艦隊の指揮権を、貴官へ委譲する。」

「はっ」君津が敬礼する。

はい。どうもです。匠です。今回も海軍回です。

いやぁ、海軍って難しいです。なので今回も

「空母いぶき」をリスペクトしてます。


まぁ今回は以上。また逢う日まで!敬礼!(*`・ω・)ゞ


今回もIPadで書いてます。

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