今日、晴朗ナレドモ波高シ
着弾と同時にCIC内は激しい揺れに見舞われた。涌井は吹き飛ばされ、側頭部を計器盤に打ち付け、そのまま崩れ落ちる。
「群司令!」
と、転倒を免れた城所が涌井を抱えあげる。そのときー
《こちら応急長!》
スピーカーから叫ぶような声が聞こえた。その背後では、〈放水!〉〈延焼防げ!〉というような怒号が飛び交っている。
《甲板後方エレベーター付近に被弾。第二エレベーター二基とも動きません!
君津は眉をひそめた。おそらく被害は甚大なものだろう。
「修理にどれくらいかかる?」
すかさず佐久間が聞く。
《24時間、急いで20時間くらいでしょうか?》
「16時間で頼む。」
淡々とした口調で命じると佐久間は薄く目を閉じた。
「それまでは艦載機もまともに出せないか...」
ようやく椅子に腰を下ろした涌井が言う。
エレベーターが機能しないという事は艦載機を外に出せないということ。第一エレベーターは生きているが満足に艦載機を出すことは出来ないだろう。敵戦闘機が飛んできても空ではまともに迎え撃つことが出来ない。制空権を失うという事になる。
いつもは冷静な佐久間も、さすがに予想もしない事態なためか、これまでに見た事もないほど険しい顔をしている...
「あとは少し頼んだ!」
と君津は言い、全速力でCICを抜け出し、甲板へ出た。そして、その場に呆然と立ちつくした。そこには血まみれの軍人が、仲間に肩を借りたり担架に乗せられたりして運ばれていた。
「しっかりしろ!食堂へ!慌てるな!」
一人が殺気立った声で指示をする。状況が状況だ。君津も初めて出会う光景に見てもいられず、踵を返しCICへ戻って行った。
涌井は右耳にガーゼを当てられ、ベッドに横たわっていた。ガーゼに血が滲んでいる。
「耳をやられたみたいでな。世界がグルグル回っているよ。」
ベッド脇に立つ君津を見上げると、涌井は口許に微かに笑みを浮かべた。
「このタイミングでの戦線離脱は、司令官として忸怩たる思いがあるが、この状態ではどうしようも無い。」
涌井から笑みが消え、口許が引き締る。
「君津艦隊長。第1義勇航空艦隊の指揮権を、貴官へ委譲する。」
「はっ」君津が敬礼する。
はい。どうもです。匠です。今回も海軍回です。
いやぁ、海軍って難しいです。なので今回も
「空母いぶき」をリスペクトしてます。
まぁ今回は以上。また逢う日まで!敬礼!(*`・ω・)ゞ
今回もIPadで書いてます。




