表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
古代技術と爆炎の三流魔道士  作者: Uノ宮
工学編
45/62

[資料]学会演説全文


本日はお集まり下さり、ありがとうございます。このような場所で自らの研究を紹介できるというのは、研究者になったばかりの私にとって身に余る光栄です。

 申し遅れましたが、私はアルバート・レーザスといいます。現在はアリシア魔法学園の魔導工学科に在籍しながら、主に魔法石の性質や古代技術の研究をしていこうと考えています。


早速ですが、私の研究について話していきたいと思います。今回紹介する研究は、魔法石の有用性に着目した研究です。

魔法石をただの石ころだと思っておられる方も多いと思いますが、私はその有用性について知ってもらいたいと切に願っております。


まず、魔法石が魔導石と大きく異なる点は、魔力を保有するという点です。

この魔力は、私たちそれぞれの持つ魔力とは異なります。これらは、無系統の魔力素から成ることがわかりました。それにより、これらの魔力を用いた魔法は、適正の有無に関わらず展開、発動することが可能となるのです。

 しかし、これには欠点もあります。魔法石単体では、一度しかその魔法が発動させられないという点です。


 ですが、私には、その一度すら出来ないのです。お手元の資料にあるように、私の魔法適正は爆炎系のみです。その一回の魔法がなによりも重要な経験なのです。



話だけでは伝わりにくいので、実際に、お見せしましょう。




魔法学者コーメルンの残した有名な冷却魔法を発動させてみましょう。魔法陣の上に、魔法石を置きます。そして、起動魔力を注ぐと……このように、魔法が発動することがわかります。


信じられないという方のために、もう一度お見せします。どなたか、即席の魔法陣を描いていただけませんか?なければ、こちらで用意したものを用います。


ありがとうございます。では、こちらの魔法陣でやってみましょう。

私はこの幻術魔法がどのようなものを観せてくれるのか、わかりません。ただ、複雑であるというのは理解できます。ですので、魔法石は一つではなく、四つほど置いてみましょう。


これは……宇宙ですね……美しい。


このように、適正に関係なく魔法が展開されることが証明されました。

そして、これが魔力を失った魔法石です。先ほどまでの禍々しさは消え、透明に透き通っています。



ここからが、研究の本題となります。私は傲慢な人間ですから、一度では満足できませんでした。



ここに再び魔力を注ぎ込めば、何度でも使えるという端的な発想に至りました。実際……このように、ゆっくりと魔力が充填されていきます。


これこそ、私が開発した装置の、核たる技術です。これらを組み合わせることで、一時的な魔力の乱れを蓄えられた魔力が補い、常に安定した魔力供給が可能になります。また、余剰魔力を蓄え、必要な時にいつでも取り出すことができるのです。


私は、これは今世紀最大の発見と発明であり、パラダイムシフトの起源となると確信しています。魔法が先天的な能力という考えは捨ててもらいたいと思っています。


私が世界に発信したい事は一つ。固定概念に囚われ、何気ない発見から目を背けていては、これ以上の発見も発展もない。

実際、ありふれた石ころにも可能性があるということを証明しました。


僭越ながら、先駆者として宣言します。


魔法だけの時代は終わりました。これからは私が、魔法と科学を融合させ、新たな時代、魔法科学(ウィザーヴィッセ)の時代を切り開きます。


今こそ、古代技術の再興の時です。


今は理解できなくても、いつでも科学の門を叩いてください、私は、いつまでも待ち続けます。共に、世界を変えましょう。


最後に、科学は万人に平等であり、永遠です。


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ