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古代技術と爆炎の三流魔道士  作者: Uノ宮
合宿編
37/62

交流会

 二日目、朝練は8時から始まり、魔法の細かな技術練習をした。結構な人数が集まっていたのと、先輩二人の引き出しの多さには、さすがとしか言えない。


 全体練習では俺とノイルはジークらのチームに混ざり、基礎練習をしたり、有効な攻撃を考えたりした。何個か技を思いついたので、これから試していくつもりだ。


 自主練習は昨日と同じトレーニングに加え、挨拶がてらに魔術部の手伝いをしたりした。冗談半分でノイルを連れて行ったのだが、先輩に合わせることはできなかった。


アネット先輩がノイルのことを話すと、ハンナ先輩も覚えていたらしい。憧れを抱かれていることは気づいているらしく、満更でもない様子だったらしい。俺はその場にいなかったので、その真意はわからない。


 そうして、二日目の練習が終わった。正直、かなり過酷な練習だった。俺もジークもマットも、互いにバカみたいに競い合い、練習が終わった頃にはふらふらになっていた。


 長めに練習をしたため、三人だけで風呂を済ませて食事会場へと向かった頃には、既に交流会は始まっていた。

 練習では合わなかった部員らに挨拶をして再び戻ると、三人の周りに女子が集まっていた。かわいい系のノイルにおっとり系のマット、そしてクール系のジーク、最強の布陣だ。


入りにくい雰囲気であったため、一人空腹を満たしに向かった。

料理は、女子が多い魔術部に合わせたため野菜が多く、昨日よりも華やかだ。味は、変わらず美味い。


 たった一人、会場の端でカルパッチョを食らう俺のもとに、ケース先輩がやってきた。

「明日からよろしく」

「こちらこそ」

軽く挨拶を交わし、そのあとはハンナ先輩の弟との間に起こったことの詳細を話したりした。

「ハンナ、あの日から少しづつ変わってきていると思う」

「そうなんですね」

ハンナ先輩と話す機会がなかったので、知れて良かった。

「迷いがなくなった分、強くなった」

長女という重荷はかなり大きいと思う。俺も長男だが一家の全てを妹に委ねているので、その気持ちはわからない。けれど、それがなくなったことで、心境に変化があったのだろう。

「恩返しをしたいって言ってたよ」

恩返し、か。恩と言えるほどいいものでもないが、それが何か少しは気になる。

「楽しみにしておきます」

正直な感想を述べ、そのまま談笑を続けた。


しばらくして、いつもなら会話に加わっているはずのハンナ先輩が来ないことを不思議に思ったケース先輩が、首を傾げながら探しに言った。



 結局、ハンナ先輩は見つからないまま交流会は終わった。事件や事故に巻き込まれたということはないとは思うが、少し心配ではある。


 部屋に帰ると、既にマットとノイルが眠っていた。マットは体力的に、ノイルは精神的に疲れたのだろう。俺も人のことを心配している場合ではない。ジークも布団に入るとすぐに眠った。


 俺も寝ようと思ったが、帰ってきたシュヴァルト先輩に呼ばれ、会議室へと連れられた。明日からの練習メニューの話し合いだ。


もともとは部長、副部長だけの話し合いだったのだが、俺が一方では選手、もう一方ではマネジャーというややこしい立場であるため、こうして会議に呼ばれたようだ。

ハンナ先輩もいるのだが、目は手元の予定表に釘助けになっている。


 ケース先輩を中心に話し合いが始まった。大まかな流れや練習方法は魔術部に合わせるらしい。

「アルバート君にも、明日からの練習を手伝ってもらいたい」

ペース配分を考えるため、予定表に目を通す。

「うちのアルバートでよければ、好きなだけ使ってやってくれ」

俺が答えるよりも早く、シュヴァルト先輩が俺の背中を叩きながら答えた。

「俺に答えさせてくださいよ」

四人が笑う。ハンナ先輩も笑っていたので、調子が悪いわけではなさそうだ。


 話し合いの結果、魔術での練習試合、防衛魔術の反復、格闘技の基礎練習の三班に別れることになった。



 会議も終わり、ようやく部屋に戻ることができた。


すぐにベッドに飛び込み、目を閉じた。

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