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古代技術と爆炎の三流魔道士  作者: Uノ宮
入学編
17/62

親父の背中

 部活では設計図を完成させ、魔鉱石の性質実験を行った。

自分でできる実験は一通り終わった。

「リーエル、魔法の盾作ってくれ」

「わかりました……はい」

下敷きサイズの盾が現れ、俺はそこに魔結晶の欠片を投げた。

「これは跳ね返るのな」

火を当て続けたたら割れ、魔法障壁に当たれば跳ね返る。その他の魔法による干渉の結果も、物理的な現象としてしか現れなかった。


・普通の石と同じ物理現象を辿る


それをレポートと、設計図の端に書き加える。


 次は、力を加えたらどうなるのかだ。

金属板の上に結晶を置き――金槌で叩いた。

「っっ!……?」

一瞬、爆発のような現象が起こったが、炎は見られなかった。俺が昨日の体育で使ったあの技のような感じだ。


・叩けば魔力が放出される


加えて書き綴る。


※魔法障壁との衝突に対しても有効かを確かめる


 

 ほどなくして、下校時間となった。周りも作業は進んでいるようで、設計図は皆が完成させている。

リーエルは通信端末のスピーカーを自作するらしい。本人は課題が多いと言っていたが、明確な答えがあるだけマシだ。


俺はそれ以外の課題だから答えなどない。一度、親父に聞いてみよう。


「親父、急に悪い」

『どうした?珍しいな』

「魔法を弱くする詠唱って、ルフト語にあったか?」

『当然だろ、教えてないけど、ルフト語そのままの意味だ』

なんだ、あれ、そのまま使えたのか。

「なんだったっけ?」

『ティン、ティンド、ピアーだ』

「ああ、思い出した」

『ラ・ホマ・スルィ・オルィズ・エル』

「話すたびに言わなくてもいいだろそれ。そういや、親父は今なんの仕事してるんだ?」

『魔導器を開発してるぞ』

「どこでだ?」

『マゼラティクス』

やっぱやばいわ、俺の親父。


「凄え……ちなみに、どの部門?」

『F-Bの開発主任。お前が乗りたがってたから、俺が作ってやろうと思って』


結局、いつも俺の為に動いてる。


「マジか……俺もそんな感じの作ろうとしてんだけど……」

『本当か?どういう構造にするつもりだ?』

「昔のロケット推進力的なやつで」

『なるほどな、お前なら作れるだろう。完成したら俺が乗りに行く。出来によったら、マゼラティクスとの共同研究もあるぞ』


しばらく考えてだが。

「いや、そのレベルの出来たら個人企業するわ」

『そん時は俺も雇ってくれよ』

「わかったよ。親父、ありがとな。エリによろしく」

そう言って、端末を置いた。


 やっぱ親父は親父だった。なんでも知っていて、なんでもできる、スーパーエリート。俺の憧れで、超えられない壁。

 それにしても、F-B90があそこまで高性能なのは、親父が魔法陣の言葉を手がけたからに違いない。


これは、大きなヒントだ。市販のものを買うよりも、自分で書いた方がいいらしい。


[ 明日、材料を買いに行くけど、どうする?]

と、同じクラスの四人に、メッセージを送った。


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