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400文字小説

複雑な友達

作者: 林 秀明

一年前に告白された同級生の愛の言葉を今しみじみと思い返しています。


シェアハウスをしてから約一年、友達の優子は遠い目で当時の余韻に浸って言った。


「若いってやり返せるから良いって言うけど、私はそうでない事もあると思うんだ。高校3年の時の彼の言葉が忘れない。自分に慢心して、告白を断ったあの時の自分が嫌い。後悔してるの」


そうよねーとスナック菓子をもう一つ開ける。優子の恋愛話しを聞くと、自分の体重が増えていく一方だ。


「後悔したくない。だから私ね、彼を探したの。友達とかSNSで一生懸命情報を駆使して・・・どうなったと思う?」


「見つかったけど、彼女がいたかな?」


「不正解ー、見つかったけど彼は交通事故で亡くなっていて、でも彼には双子の兄弟がいて、彼と付き合ってるでしたー」


「なんか複雑ね」


「でも、付き合っているのはあなただから私の方が複雑よ」


微妙な雰囲気が漂った。


この雰囲気はシェアしたくない。私は逃げたかった。


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