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水精霊空想観察記録  作者: 夏目りほ
第一章
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反省したら、謝らないとね


 シンシアとリーさん二人に蹴りをくらって部屋の外に追い出されてから、小一時間が経過した。中では何やらボソボソと話をしているようだったが、よく聞こえなかった。そして、その間中ずっと外で正座させられていたオレは、道行く生徒達の注目の的だった。おかげて両脚の感覚と羞恥心を失った。


「何してるの?」


 何とタイミングの悪い。オレに声をかけてきたのはセレンだった。


「いや、その、かくかくしかじかで」


「あぁ、それはサクラが悪いねぇ」


  伝わっちゃったよ。察しが良すぎるのも困りものだな。


「とりあえず中に入れてもらおうよ。そうやって反省してるだけじゃダメだよ。反省したら、謝らないとね」


  見目麗しい女性陣の下着を拝めて、喜びこそすれ、反省など一切していないとは言えない。セレンはそんなオレに気づくこともなく、遠慮がちに扉をノックする。


「失礼しまーす。入れてもらっていいかな」


「どちら様ですか?」


 心なしか冷ややかな声に聞こえるのは、オレの気のせいじゃないだろう。


「ここで正座させられてる人の友達でーす」


  明るく答えるセレンに、きっと悪気はない。


『その声はセレンね。いいわよ、入ってきて』


「サクラはどうする?」


「……………………………………入ってきて下さい。」


 すっごい間があったな……。

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