ハイブリッダーについての解説
一瞬だが視界情報に何かが映った気がしたと言うか、何かを感じたと言うか、音が聞こえたと言うか、何か来たと言う気配を感じて思わずと言うように空を見上げた。
遅かったと言うべきかもしれないがオレDの視界はその気配の正体を一瞬だが確かに見た。
異様な物体なように見えるが大体と言うか全体の輪郭と言える部品は人間そのものだったが、オレに向かって高速で一直線に飛び降りてきた物体はオレだけではないし、だれが見てもだと思うが人間ではないと断言できた。
飛び降りた高度が5、6階以上の建物だと言うこともあるが、最大の特徴は輪郭の中の頭と言うか、眼と思われる部分で、2つの青白い光が見えた。
「ハイカット!」
アメリカの大手アメリカンコミック、DCコミックのヒーローバットマンを思い浮かべた人間もいるかもしれないし、確かに似ていると思うかもしれない中でEが製作を中断し、物体こと、リードが空から降りてきた。
「―――何にしても、本題はハイブリッダーについてだ。」
「―――うん。そうだな?」
手を一回たたくとEは本題に入ると言うように言い、オレもあわせるように言った。
「ハイブリッダーは山中一輝が著した小説、こんぐろまりっと! Series劇中オリジナルの生物だ。」
「正確には人種で、正式な学名はホモ ハイブリッダーで、身体に劇中オリジナルのオーヴァーマシンと呼ばれる機械というか物質を生前前に投与され、遺伝子どころか身体全てでオーヴァーマシンを自由自在に使いこなせるように改造された人種だ。」
何にしてもEとDは話し始めた。
「オーヴァーマシンは現在医療器具として注目を集めているナノマシンの改良型とも言える物質で、ナノマシンが10の9乗分の1の極小機械だが、オーヴァーマシンは10の18乗分の1以上の超最少機械だ。」
「投与されたハイブリッダーの場合だが、意志に反映して物質を自由自在に変化、増殖、減少させる能力を持っている。」
「―――身体を気体のように軽くやわらかくすることもできれば、重く固い金属や金剛石、言わばダイヤモンドよりも身体を固くすることもできる。」
語るだけ語るぞと言うようにEとDは続けた。
「むずかしい話だけど質量保存の法則からも解放され、半永久機関的細胞増殖が可能で、宇宙1つ破壊可能な火力を持つこともできるし、逆に減少を使い人間の医療の限界で到達できない細部の領域の治療も実現している。」
「現在から数百年後の未来で実現したと言う設定で、神対人類の戦争となった第3次世界大戦で多大な戦火を発揮し、その能力は神を凌駕し互角以上の性能を持つと言われる。」
交互にDとEは話し続けた。
「一見すると最強だが、オーヴァーマシンを過度に使用すると暴走形態になるプリミーティブアウト、かたい外皮に覆われ回復形態に移行するリペアスリープ、通常人間化するリミッターダウンが起きる。」
「―――ここまでは、Dead CopyやBalancerでも話しているな?」
「―――ああ。」
Eがこれを忘れるなと言うように言うとDが質問し、Eはその通りだと言うように返した。
「―――ここからが本題だ。」
「―――そうだな?」
Dがいい、Eが返した。
「―――見本としてリードを出したわけだし、ここにいるわけだし、第3次大戦とかほかのこともあるが、このまま解説に使う。」
言うとDはリードの眼にかけていたサングラスを外した。
「本当はこのサングラスも重要なんだが飛ばして、眼はハイブリッダー アイと呼ばれる彼ら独自の眼だ。」
「普通の人間と異なり白目の部分が存在せず、黒一色になっている。」
サングラスを外したリードの眼には白めの部分が存在せず、黒一色だった。
『意志疎通の進化か退化が、遺伝子もたらされた副作用か、自身の眼の起きていても不明だが、眼に白い部分がなく、眼には瞳だけが見え、人種により異なるが、眼が瞳の色一色になり、感情の起伏によってだが眼が多種多様な色に発光する。』
「―――この『』の部分はDead Copy From こんぐろまりっと! Seriesの『傭兵と言う存在』の一文だが、細部を説明するが実はこれが一番設定説明上面倒なんだよな?」
「―――面倒だが、始めよう。」
「ああ、わかっている。」
EとDは面倒だと言う反応だったが何にしてもと言うように話を始めた。
「―――話すにしても類人猿から人類への進化の話しから始める。」
「知っている人間もいると思うが、人間以外の生物には白目の部位がないと言うか、少ない生き物が多いし、そう言う生き物が多く、実はこの白目が多い眼は人間の進化の証明とも言われているんだ。」
「原始時代ごろと言うか言語能力が未発達だったころに生みだしたもので、眼の動きによる意思疎通、言わばアイコンタクトを生み出した人類の独自の進化とも言えるんだ。」
Eが話し始め、Dが続け、Eは続けた。
「アイコンタクトと言えば思い浮かぶのが眼だけを動かしてあっちを見ろと言うように動かすような動作だな?」
「―――狩りの時などの意思伝達を迅速にできるようにした進化とも言われ、これによって感情表現が多彩に変化するようになった上、微妙な感情変化を読み取れるようになり、コミュニケーション能力が発達したとも言われている。」
Dが質問するとEは答えた。
「―――Eが考える時軽く目を反らしたんだが、これは思考する時に起きる現象で、少し考える時間が欲しいと伝えることができるし、オレもEが考えているし、待ちますと言うことが考えられる。」
「―――少し話は飛ぶと言うか長所もあるが短所も存在し、男が目を反らす動作は精神医学的にうそをついた時に見られる動作とも言われ、この進化は知的過ぎる文明社会に置いて思考能力が弱い人間には逆に不利な進化とも考えられている。」
Dがどうだと言うように話す中で、Eは言葉通りにいいことも悪いこともあると言うように言葉を付け足した。
「ハイブリッダーはこの眼の部分が退化しているとも言えるが、実はこれは退化ではなくある意味進化なんだ。」
「これも少し脱線するけど、進化と退化とか言うけど実はこの2つは科学的な境界線は曖昧で、この退化は彼らにアイコンタクトと言った意思疎通の手段が必要ないため起きた進化なんだ。」
「オーヴァーマシンを使って身体に無線機のような装置を造りだして通信することや、感情の起伏に合わせて眼を発光させることや、光を応用したモールス信号の類も送ることができるから不要なわけだ。」
Eは何にしても言葉を続け、Eが返し、Dも言葉を続けた。
「話飛ばすけど、ある意味関係するけどここで進化と退化の境界線の曖昧さの代表例を出すとすればウサギとイヌがいい代表例だ。」
「双方実は動物学上視力はそれほどは高くない上人間以下と推測と言うか査定されているが、ウサギの場合聴覚で、犬の場合嗅覚が人間と比べると倍以上の数値の能力を持っている。」
「追従して対応して脳も発達しているし、彼らは人間が眼で情報を得るように耳から聞こえる音や鼻から伝わるにおいを意思疎通などの手段として利用しているわけだ。」
Dは解りやすくと言うように言い、Eは合わせるように説明をして、Dは最後にと言うように言った。
「オーヴァーマシンの改良によって別の生物としてのコミュニケーションの能力を手に入れ、アイコンタクトを使う必要がなくなったわけだ。」
「コミュニケーションとか意志疎通に関係して、彼らは表情変化こそわかりにくくなったが、生まれた第3次大戦頃には独特の文化のような物も形成し始めた。」
本題はと言うようにEはいい、Dは付け足すようにと言い、リードから外したサングラスをEに見せた。
「―――後で本編で出すことになるかもしれないが、代表例が実はこのサングラスで、これは彼らが自らをハイブリッダーと隠すためではなく、むしろ逆で意思表示するための道具と言う設定で、リードがかけていても眼を光らせるのはそのためなんだ。」
「眼に白目の部位がないとは言うが、実はオーヴァーマシンを使えば偽装は十二分にできるし、リミッターダウンすると自然に眼も普通の人間の状態になる。」
「サングラスとは言うが正確にはレンズもマジックミラー式で、どちらかと言えばアーミー仕様とか、スポーツ選手がしているようなタイプをしている。」
Dはリードのサングラスをかけながら言うと眼を光らせ、Eは相変わらずと言うように付け足すように言い、Dもサングラス越しに眼を光らせながら言う。
「ここで劇中の話だけど、リードがよくうなり声を上げたとかよくあるけど、あれって本当に犬みたいにグルルルルってな風にうなっているんだよね。」
「よくわかりにくい話だと思うが、これに続くが実はハイブリッダーはそれほど知能が高くないと言う設定だ。」
「知能指数などの観点で言うと通常の人間が最高200ほどとされているが、ハイブリッダーは最高180ほどとされている。」
何にしても解説は続けないとと言うようにDが話を続け、Eは合わせ、Dは返した。
「―――と言うか遺伝子もだけど本編では説明が足りないからわからないけど骨格レヴェルで別の生き物と言う設定なんだよね。」
「―――その証拠に実は歯が退化して犬歯が通常の人間よりも鋭利で長く本数も増えている。」
Dが付け足すように言うと、Eは言ってリードの口を開くと、リードの口の中には鋭利な犬歯が上下に4本以上生えていた。
「―――この犬歯はあごの力も付与されて非常に強力で、ダイヤモンドと言った固いものも平気でかみ切れるし、身体の筋肉の力を使えば車とかの重い物も簡単に持ち上げらえる上、歯は折れたり抜けても数秒で生え変わる。」
「追従して身体能力全体もオーヴァーマシンによる調整の効果で非常に高く、車よりも高速で走れたり、重機よりも強い力を発揮し、通常の人間ならば即死でも死なない生命力を持つ上驚異的な治癒速度を持つなど、人間では不可能な身体能力を当然持っている。」
Eは口を開きながら言うとDはこれだからと言うように言葉を足した。
「―――だからこそ、第3次大戦期に人権が与えられなかった。」
「そう、その通りだ。」
Dが肝心なのはこれだと言うように言い、Eは答えた。
「頭ふっとばされても粉々に砕け散っても多量の放射能浴びても平気だし、宗教や精神や心理学、それに医学的に言うと実際は中間的かもしれないが、本当に人間かと言える領域だ。」
「人間かと言うよりも、生物として定義ができるかとも言える状態だな?」
Eが説明し、Dは本当に言うとおりに人間かと聞く雰囲気だった。
「腕だけではないが身体中を銃のような複雑な仕組みの武器に変えることもできるし、実在した場合言葉通り戦争を変えてしまう状態だ。」
「普通の人間よりも知能も低いし、管理こと、奴隷化されても同然とも言えるな。」
「いかにも機嫌が悪そうな表情な上眼を青白く光らせてグルルルってうなっているハイブリッダーを実際に見たら本当に笑い話にならない状況だ。」
Eは考えるように言い、Dはそうだと言うように返し、Eは極め付きにと言うように言った。
「―――読んでいる人の中にももしかしたら思想の理由上ハイブリッダーが実在したら人権を与えることは絶対に反対する人間も出るかもしれないな?」
「―――それこそが彼らが人間でないことを誇り持つと言った独自の文化や価値観、信仰などに多大な影響を与えたとも言えるが、ここから先は本編でだな?」
「―――まあ、そうだな?」
Dが少しと言うか、かなり考えるように言う中でEはここで終わりにした方がいいと言うように言い、Dは納得したように答えた。