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【三題噺】「右手」「幼女」「恋愛」
「幼女が大好きな俺は右手と恋愛中」
はい、お終い。
右手が恋人ってヤツだね。
とある文学少女に食べさせたら「苦い。どろどろしてる」とか言われそうだ。
そんなわけで書き直し。彼女が大好きな甘い作品に仕上げてみようと思う。
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近所に住んでいる幼馴染。見た目は幼女だが、実は同級生。
今日も今日とて、彼女と一緒に登校する。
「ふと思ったんだけど、私はお前のことが好きらしい」
彼女は開口一番にそう言ったのだ。
そして、右手を掴み、にやっと笑う。
「私と、恋愛してみないか?」
「現実逃避してないでさっさと学校行くぞ。・・・もう三十分も遅刻してんだよ」
「はーい。ごめんなさーい」
連絡も無く遅れてくるコイツもコイツだが、三十分も待っていた俺も俺である。
そんな、朝のひとこま。
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・・・甘くならないね。世の中そんなに甘くないってことだ。
そんな夕暮れ時の部室。文芸部部長はさっさとカバンを持って帰宅するのだった。
ただいま部員募集中。