表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

早苗川日和は恋がしたい

 早苗川日和はボカロPである。彼女は根暗Pという名義でボカロ曲などを投稿している。作る曲は様々で世の中に不平不満を吐く歌や今巷で話題のディープな物など沢山あるが唯一彼女が作っていていないテーマがあったそれは恋である。

 青春チックな曲は作ったことがあるのだが恋をテーマしたすなわちラブソングは作ったことがないのだ。

 その理由は言うまでもなく、彼女が恋をしたことがないからである。というのも彼女は絶賛不登校中であり、恋する機会なってないのである。彼女の不登校は中学から始まっており、そこから高校二年の今まで続いてるの。

 きっかけは些細なことから始まった。彼女は小学生の普通の女の子であった。だだ、少し男子に人気があっただそれだけであった。クラスの中心人物の女を仮にAと置こう。そのAには好きな男Bがいた。しかしBは早苗川を好きになったのである。そこさえ分かればもうあとの展開は簡単に予想できるだろう。

 というわけで彼女には恋という物にあまり良いイメージがなかったのである。そんな彼女がなぜラブソングについて考えてるのかと言うと、ファンからのリクエストがあったからである。彼女は、自分の動画投稿サイトのプロフィールにリクエスト箱のリンクを貼っている。普段はあまりリクエストがないが、珍しく書き込みがあった。そこには、「根暗pさんが作ったラブソング聴いてみたいです」と書かれていた。ファンのめずらしいリクエストに彼女は応えしかないのである。

 彼女はまず恋を知ろうとした。辞書で恋を調べ、恋についての哲学なんかも調べた、しかし自分の中でも恋が消化できなかったのである。そこで彼女はある結論にたどりたどりつく。"恋をしよう"と。恋についての調べてラブソングを書くより、実際に恋をして、その経験をラブソングにしてしまおうと思ったのである。

 ただそこには問題点がいくつかある。まず、彼女は男以前に人としゃべれない。あと彼女は不登校だ、恋をする以前にクラスで悪目立ちしてしまう。そこでこの彼女はある男子の名前を思い浮かべる。"横河翔太"いわゆる幼馴染である。しかし、彼女は中学生から不登校で接点がない、高校は同じところを通っていていて、書類などを届けてくれているのだが受け取りは彼女の母"真子"にしてもらっている。そんな絶望的に男との関わりがない日和にとっては、翔太が唯一の希望だった。「今度翔太くんに会いに行こう、、、」そう心に決めた日和であった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ